こいなぎ流右玉 対 先手中飛車 中飛車の速攻棒銀の受け方
先手中飛車 対 こいなぎ流右玉 についてです。 後手目線。便宜上先後逆。
こいなぎ流右玉は、63金型右玉で、対ゴキゲン中飛車(先手中飛車)に対して用いられる右玉です。普通の右玉と、右金と右銀が入れ替わってます。
下図まで組めると、右玉のベストポジション。
ただ、右玉は組むまでに手数がかかるのが難点。
今回は、右玉を組む前に中飛車が攻めてきた場合をみてみます。
先手がいきなり中飛車棒銀をしてきた図の局面、 すでに先手中飛車の棒銀が決まり形で、後手は受けに回ることになって不利。
75地点の受けが1手遅れています。
その理由は、居飛車が飛車先(85歩)を優先してしまい、
角道(34歩)を後回しにしてしまったからです。
右玉は、飛車の攻撃力よりも角の攻撃力の方が高いので優先した方がいいです。(飛車は防御の意味合いが強い)
なので、飛車先を突く前に角道の34歩と44歩を先に突きます。 そうすれば、先手棒銀には33桂で受かっています。
飛車先を伸ばす前に、44歩を突いて角道を止めておけば、中飛車から角交換される心配はないので、安心して右玉に組めますね。
右玉は組みあがるまで玉型がもろいので、細心の注意をもって組みたいですね。