45歩ポン・四間飛車 とその対策

今回は、「45歩(65歩)ポン・四間飛車」。
四間飛車に急戦を仕掛けようとすると、たまに、あるいは結構な頻度でやられる。
四間飛車側としては、対急戦定跡をわざわざ覚えなくていいのが強みだ。また、B級戦法なので、居飛車側に対策されてないことが多い、というのも利点だろう。

まずはどういう戦法なのか、45歩ポン四間飛車をみていく。
四間飛車が先手で、居飛車目線の先後逆。

居飛車が急戦だなと思ったら、78銀型で、振り飛車から▲45歩として、角交換を迫るのがこの戦法。
▽77角成、▲同銀 で居飛車の飛車先を固定し牽制。
そして次に、▲97角打ちとし、自陣の端角でさらに居飛車の飛車先を牽制し、77の銀を動かせるようにする。

居飛車は端角をいじめようと端を攻めると、振り飛車は角をブッチして、銀・香の2枚替えにして、駒得して攻めがつながる。

なので、居飛車はそのままでは端を攻めることができない。
私(居飛車)は、角ブッチされないように、▽44銀とあらかじめ銀をかわしておいたのだが、それが緩手だったようで、
振り飛車に桂頭を攻められ、そのまま負けてしまった。

やられるとなかなかにやっかいな戦法である。
とはいえ、24将棋の棋譜解析で解析したところ、振り飛車の▲45歩、▲97角打ちは、疑問手判定だった。
居飛車としては、とがめる方法があるということだ。
今度は居飛車の対策を見ていこう。

振り飛車が端角を打ってきたら、そこの最善はなんと ▽65桂馬!

▲同飛車でタダやん、なのだが、
それには ▽78角打ちがあり、桂馬を取り返せてかつ馬ができるので、居飛車がよくなる。
なので ▲66銀だが、▽64歩で桂馬を支え、かつ相手の端角を遮断しているので、居飛車が指しやすい。

振り飛車は▲77桂で桂馬をぶつけてくるか、▲65同銀で桂馬を食いちぎってくるかだろう。
いずれの場合も、▽63銀にして中央を厚くし、四間飛車で突破されなければ、振り飛車は端角が負担になって指しづらい展開になっていくと思われる。

たまにしか出会わない(?)「45歩(65歩)ポン・四間飛車」もこれで怖くないだろう。
ということで、今回はおわり。


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