右四間飛車エルモ 対 四間飛車(木村美濃)仕掛けの部分を研究

以前、四間飛車の対・右四間飛車エルモをソフト解析してのだが、
そちらは四間飛車が本美濃囲いだった。

右四間飛車が ▲77角などの手待ちで、四間飛車が美濃囲いから組み替えなければならない場合、高美濃囲いにするよりも、
木村美濃に組み替える方がわかりやすい勝負になるのでおススメだ。
理由としては、こちらの飛車に52金が紐ついているので、飛車ぶつけが容易にできるからだ。
高美濃では、金が飛車と離れているので、飛車ぶつけができない。


ということで、右四間飛車エルモ 対 四間飛車(木村美濃)の研究をみてみる。
先後逆。後手・四間飛車木村美濃。

例によって、右四間飛車の桂馬跳ねには角は下がる手だ。▽24歩から桂馬取りを狙う。
▲44歩には、ここは ▽同角 と角をさばいて取るのが正着。

なお、本美濃の場合は、▽44同銀 と取るのが正着なので、間違えないようにしたい。

四間飛車・本美濃囲いの場合

あらためて本譜に戻ると、
▽44同角、▲同角、▽同銀。

ここから右四間飛車は、 ▲43歩 と ▲45歩 がある。

1)▲43歩の場合

飛車をずらして、角を打とうという手だ。
▽同飛は ▲32角 なので、▽同金の一手。
▲51角、▽22飛車。

ここで▲33桂馬なら、
▽同桂、▲同角成、▽同金 で、駒得の四間飛車優勢。

なので、 ▲44飛! と飛車を切ってくる。

▽同金、▲同桂成、 に▽同桂とせずに ▽12飛車と逃げ、(▲33角成が金・飛車両取りで痛いから)、
▽23成桂、▲52飛(図)、▽24角成。

ここからは、後手四間飛車は ▽55歩~▽65角 で銀をいじめ、
先手居飛車は、 ▲61銀 の割打ちで勝負。
駒損だが馬ができている先手、駒得だが相手は固い後手、いい勝負といったところ。

戻って
2)▲45歩 の場合。

▽53銀と引いて、居飛車からは手がなさそうに見えるが…。
▲88角のラインで攻めてくる。
▽25歩、▲11角成、▽33角(図)、▲同馬、▽同桂。

居飛車、手がなさそうに見えるが、ここで▲24角がある。

これには▽55歩、▲33角成、▽56歩、▲同歩、▽65角の進行になるようだ。

振り飛車の▽65角は守りに利いている他、▽56角や▽76角と出ても、相手のエルモ囲いの弱点の玉のコビンを狙えそうなため、好位置といえるだろう。

なお、▽33同桂に、▲88角と一見見える手(逆から角を打つ手)には、
▽55桂 と角のラインを止めて、四間飛車が良し。

また、さらに戻って、
四間飛車が▽24歩で桂馬を取ろうとするところ。

助からない桂馬を▲13桂成で端に捨て、▽同香に、
▲15歩から端攻め&1筋からの飛車回りが、居飛車の最善手としてあるようだ。
この場合は、得した桂馬を▽84桂で使っていくことになるようだ。

居飛車も振り飛車も、この筋は頭に入れておいた方がいいだろう。

いかがだっただろうか。
右四間飛車 対 四間飛車 は頻出の戦法なので、ぜひマスターしていきたい。


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