デジタルカメラに移行出来ないワケ。そのイチ。
お金がないです。
こう言ってしまうと身も蓋もないんだけれども、デジタルカメラで何をしたいかという事に大きく影響していると思います。
尚、私はデジタルカメラは疎か、フィルムカメラのAF機種すら所有したことがありません。
なので、デジタルカメラに対する過剰な期待と妄想が含まれていることを先に断っておきましょう。
⒈ フィルムカメラの延長だが、フィルムカメラでは出来なかった撮影をしたい。
これは「撮って出し」が前提。
フィルムを選ぶように、色んな設定やメーカーが用意した「味付け」を活用したい。
そして、設定は事前に行うが、撮影した後は画像をいじらないようにしたい。
期待していること。
優れた光学性能を持ったレンズがあること。
「撮影」をしたいのでこれは期待してしまう。
特にNikonのZマウントレンズ、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct、NIKKOR Z 85mm f/1.2 S、NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S、NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena、NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR Sは試してみたい。
FマウントからNikonレンズのファン。
でも、FマウントZマウント変換アダプターを利用してFマウントレンズも使うと思うけど、それは繋ぎで、Zマウント機種を買ったら、ZマウントレンズのSライン単焦点レンズを買い集めちゃうと思います。
ミラーレス化によるフランジバックの短さとマウント径の大きささはレンズの設計度の自由化とともに描写力upにも寄与するハズ。
どれか一本、カメラと同時にZマウントレンズ買いたい。
高くつくなぁ。
綺麗な色彩、グラデーション。高画素センサー。
NikonのZ機種が欲しいと匂わせながら、やっぱり、中判フィルムの鮮やかさ、というのはいつも憧れが念頭にあります。
中判フィルムはその大きさ故の平面度がしばしば問題になるんですが、イメージセンサーに於いてはその問題がない。
是非、中判センサーの1億200万画素とか使ってみたいです。
フィルムの場合、粒子の細やかさが、色彩やグラデーションに大きく影響するので、中判とは言わないまでも高画素ではあって欲しい。幻想かもしれないけど。
でも、やっぱり高画素中判カメラ欲しい。
使ってみないと、いつまでも「高画素中判カメラならもっと綺麗なんかなぁ」って思ってる気がする。
One of Month とか銘打って、月に一度、お気に入りの画像をA0サイズとかA1サイズで引き延ばして壁に飾りたい。
印画紙、高くつくなぁ。
ハッセルブラッド機の横長の軍幹部、差し色のオレンジシャッターボタンがカッコいいと思うけど、レンズの豊かさやフィルムシミュレーションとかを考えるとフジフィルム機になるんだろうなぁと思います。
まさか、両方とも?
Nikon機も?
恐ろしい。
フィルムカメラじゃ有り得ないISO感度とシャッタースピード。
これは多分にフィルムカメラでの露出感覚に引っ張られているかもしれない。
ISO感度の数値が大きい程、同一絞りでシャッタースピードを速くすることが出来ます。
また、同一シャッタースピードで絞りは明るく出来ます。
フィルム撮影に於いてその代償は粒子が粗くなって解像度が落ちること。
私はISO感度6400までのフィルムを使ったことがありますが、その時のカメラのシャッタースピードはせいぜい1/2000秒でしたし、今持っているカメラの中でもNikon FM3Aの1/4000秒が最速。
はっきり言って粗い。暗い。
それでもそんな特殊なフィルムを使用したのは夜行生物の生態を写真にしたいという欲求に他なりません。
今ではISO感度800くらいまでのフィルムしか売っている所を見たことがありませんね。
素早く動くものを暗い時に、高速シャッターで撮りたいが、明るく撮りたい。
しかも、描写力upのためにISO感度は低く抑えたい。
または、単に暗い風景を明るく撮りたい。
そんな私の夢を叶えてくれるのが、デジタルカメラの異常なISO感度と最近の電子シャッターによる超高速シャッタースピード。
どちらも万単位ですよね。
お店でイジるカメラはNikonしか経験がないんですが、同じ高画素機で、中古で十万円代でもあるZ7と40万とか50万とかするZ8や Z9が欲しいなぁと思うのはメカシャッターで1/8000秒の Z7と比べてZ8や Z9は1/3200秒の 電子シャッターを搭載しているからです。
様々な作例を見る限り、超高速シャッタースピードの恩恵を預かった写真というのはあまり見たことがないですが。。。
それでも、あまりにも桁が違うので、可能性の増大を期待してしまうんです。
1/32000秒でしか捉えられない世界があるのではと。
ここに至ると、ローリングシャッターの弱点とも言われる歪みを克服したというSONYのグローバルシャッターにも興味が湧いてきます。寡聞にして、最速シャッタースピードは存じ上げませんが。
それに、ISO感度の数値の差がフィルム程、顕著でないように感じます。(お店でイジった程度ですが)
画素数は変わらないので当たり前ですか?
超高速シャッタースピードでありながら、明るく優れた描写力はどのような世界を見せてくれるのでしょうか?
高感度特性が比較的少ない画素数のカメラの方が良いみたいですが、そういうカメラはより暗闇の世界を捉えることができて、結局、用途によって複数台持つことになるんでしょうか?
恐ろしいことです。
カメラ沼にハマる自分が見えるようです。
AF。
私は訓練により、距離、自分の速度、相対速度が体感出来る脳を持っています。
MFしか扱ったことが無いので、自動的にピントを合わせる癖も持っています。
自称、セナ足です。
え、セナ足、知りませんか?
かつての名F1ドライバーアイルトン セナの速さの一つに、高速でブレーキペダルを踏む事によって、電子制御ブレーキよりもより的確なブレーキング性能、コーナーリング性能を引き出したと言われています。それをセナ足と呼び、凍てつく雪の道路で、いたずらに高速ブレーキングしていたことを思い出します。
関係の無い話でしたね。
「自称」の名の通り、私はアイルトン セナではありませんし、加齢や脳挫傷の影響で、脳や反射神経に衰えを感じること、しばしばです。
何しろ、お店の中では高速で移動する被写体がいないので、体験したことがないのですが、皆さんの作例を見る限り、AFの合焦性能や補足力には目をみはるものがありそうです。
ピント合わせをカメラに依存させた先にある感覚の自由度に期待出来そうです。
これもメーカーによって随分、性能や得意分野が違うようなのでカメラ沼の原因になりそうです。
新機種レビューではこのAF性能の良さが着眼点になることが多く、動くモノも撮りたい私には「より高性能を求めているうちに、より高価で高性能機種が発売されてなかなか買えない沼」に陥っています。
フォーカスピーキング。
お店で おっ! と思ったのがフォーカスピーキング機能。
私の写真はパンフォーカスか被写体深度の浅い方のどちらかに偏りがちです。
どの範囲が合焦しているか視覚的に分かるこの機能は新しい美意識の発掘に役立ちそうです。
高速連写とプリ撮影機能。
視覚から情報が脳に届いて命令を出すまで0.1秒、そこから動作し始めるまで0.1秒。これが人間の生理的限界と言われています。(脊髄反射では0.1秒)鍛えれば脊髄反射に近い反応速度が可能と言われていますが、極限状況下でのこと。
ここっ!と感じてからシャッターを切るまでのタイムロスを考えると、反応速度以上の高速連写と感じた瞬間を捉えられるプリ撮影機能はまさに狙ったそのものの瞬間の表現や撮ってみないと分からなかった動作が撮れてしまうという事になります。
撮れた故の発見はこんな瞬間を撮りたいという美意識の拡大に繋がるのでは?と期待してしまいます。
実際、野鳥や昆虫の作例を見て、こんな瞬間を選択できるようになるのか!と感動して、フィルムカメラNikon FM3A用のモータードライブを買ってしまいました!
2200円でした!
その様はアクセルを煽る暴走族に通じる歓喜の如くです。
サイレント撮影。
一眼レフカメラの宿命、過大なシャッター音とミラーショック。
これらを克服するために、小さくしようとしたり、どうせなら心地よい音にしてしまえ という企業努力の結果、この機種のこのシャッター音がたまらん といった一眼レフマニアを生み出しました。
シャッター音は、撮影する萌え を生み出しますが、人間を含む生物への影響や撮影時環境への配慮等を思慮に入れた時、邪魔になる場合もあります。
モータードライブを装着して連続シャッターを切ったときに出す、けたたましい音を聞いた時に、毎度この音を周囲に響き渡らせるのか と思いました。
「音害」という言葉があります。
一般的には楽器の練習やストリートミュージシャンによる迷惑音を思い浮かべるかもしれませんが、歴としたコンサートホールにおいても、付きまとう問題です。
ある人にとっては至上の音楽であっても、ある人にとっては迷惑な騒音に成りかねないという事です。
センシティブな問題でもありますが、撮影を意識させないということは、撮影フィールドの拡大にも繋がるのではと思っています。
盗撮を奨励しているわけではないです。ハイ。
こういう観点から、同じデジタル一眼カメラでも一眼レフカメラではなく、ミラーレスカメラが選択肢として登ってきます。
手ブレ補正。
デジタルカメラと関係なくなってきました。
あまり、手ブレに悩まされたことはありません。
私が習った「正しい持ち方」をしているからだと思います。
カメラは右手でしっかりとグリップを「握って」持つと意識している方が多いように思えます。
私はカメラ筺体の設計者では無いので、私の持論になってしまいますが、グリップは「握り込む」ためではなく、「フィット」させやすくするためにあるものだと思っています。
指を動かしやすい手の形というものがあります。
楽器、特にヴァイオリンを始めとした弦楽器を弾かれる方は分かると思いますが、右手にしろ左手にしろ、脱力して、卵を掴むようにせよ と習うことでしょう。
指導者についたことのある方は、ウンザリとする程、力を抜けと言われた経験がお有りだと思います。
脱力こそが指を正確に速く動かすためのキーで、肩の位置、肘の動かし方、手首の角度、卵を掴むような手の形は全て脱力しやすいためにあります。
次は私の専門分野の一つであった戦闘機の操縦桿の設計の話です。
高度な電子制御技術の向上の結果、操縦桿のグリップには多彩な機能を持つスイッチが並ぶようになりました。
また、メカニカルな制限の少なくなったため、ストロークが短くなり、操縦桿の位置も股の間から横側に移動しました。
そして、グリップは握りがフィットするような形状になっていきます。
全て、先ほど書いた脱力しやすい手の形に導くためです。
スイッチの配置も重要度や頻度、押し間違えの有無を考慮して設計しています。
ただでさえ、力が膠着しやすい高G化で操縦桿を如何に正確で素早く操作しながら、如何に間違いなく素早くスイッチが押せるかを念頭において設計します。
身体を固縛した上で、指それぞれの筋力や可動範囲、役割りを考慮して、フィットはするが、握り込まないようなグリップ形状と位置とストロークが決められます。
これによって、手の大きさや握力、腕の力の違いがあっても、誰でも正確な任務遂行を可能にしています。
目的が逸れましたね。
でも、カメラに置き換えても同じように思えます。
戦闘機までシビアに考えに入れなくても。
左手は重量を支えて、脇を軽く締めることによって脱力し、ピントリングや絞り環を素早く正確に操作する。
右手はカメラの姿勢とバランスを保つために、かつ、指でシャッタースピードダイヤルやその他の機能のスイッチ類を素早く操作して、最終的に素早く正確にシャッターを切るために、添えながらも、脱力させる。
グリップはその手助けをするためにあるのであって、握り込む場所ではないと思っています。
もし、手ブレで悩んでいる方がおられたら、ご一考頂けたら。
とはいえです。
やっと、本題に入りました。
やっとですね、お付き合いして下さった方、ありがとうございます。
AF化と絞りの操作も右手で可能となって、左手が解放された今、片手で腕を精一杯伸ばすような「正しい持ち方」の呪縛から逃れた撮影スタイルも可能になるのでは、と思うのです。
手ブレ補正はそのスタイルの拡大に役立つこと違いありません。
色んな角度からの撮影に貢献しそうです。
角度と言えば、背面ビューの可動化も貢献しますね。
私はチルトアングル式が好きです。
これも、使ったことが無いので、想像の範囲内の好みですが。
語った割には実りが少ない。。。
徒然するままに書き綴ってきましたが、こうやって買いたいデジタルカメラが定まらない間にも、私のGoogleくんは、新しい機種の情報をせっせと集めてきてます。
どうせ買うなら、より高性能な機種を、と悩めるポイントは同じようなものかも。
デジタルカメラを買うに当たって、外したくないポイントを整理することは、今後のフィルム撮影の活動の拡大に影響するような気がします。
書いてよかった。
こんなに書いても、まだ、デジタルカメラでやりたいこと、いっぱいあるんですよね。。
また書きます。