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フィルムを途中で交換したい。裏技? その他フィルム全盛期からの提案。

あけましておめでとうございます。

ささじあきひで です。

さて、首記の件、デジタルカメラがファーストカメラで、その後にフィルム撮影に魅了されたという方の背中をさらにそっと背中を押して差し上げましょう。

フィルムの高騰、デジタルプリントのスタンダード化、フィルム種類の減少、現像代の高騰等、フィルム撮影を取り巻く環境は厳しくなるばかりですね。

フィルム撮影ではどういうフィルムを使用するかと言うのは、写真の出来上がりに決定的です。

モノクロ、カラーネガ、カラーリバーサル、ISO感度の他、フィルムメーカー、フィルムブランド等も大きく関わってきます。今は亡きサクラカラーは私の好きなメーカーの一つでもありました。

今はロシアのlomographyが個性的なブランドを展開していて頼もしいです。

昔は赤外線フィルムとかありまして、見えないモノを撮影する楽しみなんかもあったのですが、今まだあるんですかね?

フィルム撮影において、ISO感度も大切な要素です。

私の認識だと、大雑把にいうと、数値が低いほど綺麗な写真が撮れるけれども、暗くなればなるほどISO感度の数値は上げなければ満足な写真が撮れなくなるといった感じです。

また、数値が高いほど、同一絞り値で高速シャッターで切れます。

その出来の差はデジタルカメラにおけるISO感度とは比になりません。

私は25から6400まで使ったことがあります。
最近、売っているのを見たことがあるのは、50、100、400、800くらいですか。

6400は当時でも特殊な部類で、それを超えると赤外線フィルムですかね。

何を撮っていたかというと、特に山岳での虫や動物です。

もちろん、正確に、綺麗に撮ることが目的でしたが、今はそれはデジタルに任せて、「味」を求めて粒子が粗くなる高感度(ISO感度数値が大きい)フィルムを使ってみるというのもアリなんじゃないでしょうか?

色に対する味付けも、物理的な粒子の揃い方も、メーカーやブランドで異なるものなので、是非、色んなブランドやISO感度でフィルム撮影の面白さを楽しんでいただきたいです。

よく言われる、フィルムは現像して見ないと出来上がりが分からないワクワクをより一層感じていたけること必至です。

もちろん、モノクロ派も同じことが言えますよ。

今、まだ有るか知らないけど、白黒リバーサル派ってのもいたんですから。

さて、色んな種類のフィルムを楽しんでみたくなりましたね?

こればっかりは、いくらSNSを探っても、真髄を知ることは不可能なので、自分にとってのアリナシはご自分で経験していただく他ありません。

ほとんどのフィルムが36枚撮でしかも高い。

いいや、自分、36枚なんてあっという間なんで。
フィルム撮影、楽しむためなら、いくらかかっても平気っす。
だって、それに対する価値あると思いますっから。

実に羨ましいです。
そう言う方は是非、フィルム業界に社会貢献して頂きたい。
マジで。
需要があるところにしか供給も進歩もありません。

ちょっと思い出したんですが、私が入院していた病院で
「250円だった頃を知っているので、同じモノを350円じゃ食えない。」
と、社食を食べない人がいまして。

同感です。
フィルム一本200円くらいで、さらにケチってカメラ屋さんでタダでもらってきた中古パトローネに長尺フィルムを切ってせっせと詰めて使っていた私には今のフィルム代とてもすぐに出せるモンじゃアないです。

複数のフィルムカメラを持てばいいじゃないか。

おっしゃるとおりです。
カメラの個性も楽しめますしね。
実際、私もその方向に向かってモンモンする毎日です。

でも、今のこのシチュエーション、あのカメラであのフィルムで撮りたい。

きっと、そういう事が起きるでしょう。
いや、そう言う感覚を持ったフィルム撮影愛好者がどんどん出てきて欲しいです。それほど、フィルムの違いは大きい。

でも、そのカメラには別のフィルムが装填されている。。。

やっと、主題に入りれます。
で、ここまで引っ張っておいてなんですが、超簡単です。
裏技っていうほどじゃ無いです。

用意するもの。
1.完全暗室。
2. 光を遮断できる、できたら金属製の入れ物。
以上。

もうわかりましたね。
一度、暗室でフィルムを巻き戻さずに、カメラからフィルムを取り出して、入れ物の中に一旦しまう。
次回は、暗室で入れ物に入れておいたフィルムを装填して、たるみがなくなるまで巻き上げる。
ただ、それだけです。
巻き戻しちゃダメですよ。


金属製の入れ物はおかきの箱とかに入れてテープで止めてもいいですし、フィルムを入れるだけですから、大きさも小さくてよく、周りを見渡せば結構あります。プラ製とか袋は現像作業に使う専門のもの以外、意外と露光しちゃうくらい光線を透過するので、よした方がいいです。

暗室はもちろん、現像作業出来る、完全暗室が最高ですが(自家現像挑戦にも繋がりますし)、電気使ったり水場が必要ではないので、窓のない浴室やトイレでもいいと思います。心配なら更にダークバック(多分、今でもあると思う。調べて。)の中で作業したり、ダークバックの代わりにダンボール箱(おすすめしない)、厚手のブルゾンの袖口以外を大量のクリップで留めた自家製ダークバックを使ってもいいです。(お、これは裏技かも)。

慣れれば、野外でもダークバックや自家製ブルゾンダークバックだけでも出来ます。
特にブルゾンダークバックは着ていたブルゾンを利用するだけなので、大量のクリップ(結構煩わしいけど)と小さな金属容器だけで済むのでコストはかかりませんし、フィルムが途中で千切れてしまった時も金属容器に入れてそれまで撮ったフィルムを救うことが出来ます。(現像をお店に出す時はその故、申し出てくださいね。)
自己責任でお願いしたいですが、私はブルゾンダークバックを野外で何度もやってますが、失敗した事はありません。

***

フィルム現像とプリントに対して、多分、もう書く機会がないと思いますので、ついでに書かせてください。
現在では、お店でもフィルムを現像した後、フィルムをデジタルデータ化したあと、デジタルデータをインクジェットで印刷することが多いようです。

昔話ばかりで申し訳ないのですが、昔は「銀塩写真」と言って、「専用の印画紙」にフィルムから光を当てて現像液に浸して印画紙中に「像を浮かび上がらせる」のが主流でした。
発色もグラデーションも色の再現度もまるで違います。
大きく引き延ばすと差は歴然です。

カメラ復活して驚いたのはまず、その事です。
私は幸運にもフィルム光プリントの機械を使っているプロラボを見つけることが出来てお付き合いしてましたが、そのプロラボも機械が壊れてしまって、なんでも、もうそういう機械を作っているところ自体が無いらしく、修理も出来ずに手焼きでラボを続けるか悩んだ後、廃業してしまいました。

特にネガフィルムの場合、カメラでの撮影、フィルム現像時、プリント時の3回撮影があると言われていまして、フィルム現像時でどうにでもなる(逆に言うと失敗することもある)し、更にこれはやり直しが効くのが幸いですが、プリント時にこれまたどうにでもなります。

私は、そのラボは当日仕上げが出来なかったので、プロラボに現像/プリントを依頼して、次の日に取りに来ると同時に、次の依頼をするということを続けていたので、どういうのがしたいのかのコミニュケーションが深くなって、次第に任せれば思い通りの写真が出てくるという状態になりましたが、現像時でもプリント時でも自分の思い通りに変更出来るという事も知らない人が一定数いるのではないかと思っています。

もっとフィルム撮影を楽しむためにも、是非、そういうラボを見つけて頂きたいです。

フィルムを使って銀塩写真を作る他に、デジタル化して、デジタルデータを銀塩プリントするという機械もあるそうです。
デジタルカメラで撮影した時点でデータはデジタルなので、デジタルカメラでの撮影を銀塩写真にするという発想から発達した技術なんでしょう。
もしかしたら、お店によってはそういう機械を使っているかもしれません。
でも、フィルムから高画素デジタルデータにして、それを以て、銀塩写真にするなんて機械あるんですかね?

インクジェット印刷の技術も凄まじく成長していますし、需要数の関係で印画紙の粒子数や品質が今後劣化していく可能性もあるので、こだわる必要がなくなる時がくるかも知れませんが、私は印刷技術は当分、印画紙の表現に追いつくことはないとないと感じています。

が、せっかくデジタルカメラではなく、フィルムカメラを楽しんでいるので、フィルム面露光による化学反応→現像時の化学反応→プリント時の化学反応という化学反応で出来た手法を貫き通してみるのも一興ではないでしょうか?

デジタルは微分演算を積分する技法で、100%ステップ変化なので、完全なる線形の化学反応には100%追いつきません。
ただ、脳が勘違いするしきい値まで到達するのかというだけです。

***

そもそも、デジタル画像技術はリアルタイム化、ノイズ除去、高速演算化、データ称号等を容易/信頼性向上のために生まれた技術です。
私の場合、コンピュータが今ほど発達していない時代に、複数のCCDカメラにより、流体を撮影して、高速演算のために白と黒に二値化した後、それぞれのカメラのあるコマの画像中で称号演算して三次元的場所を特定し、次のコマで同様に特定するとある画素でのコマ時間と移動距離が演算出来るので、リアルタイムで速度が分かる。それを全対象で演算をすると、流体全体の流れの向きと速度が分かるので、ベルヌーイ法則演算をすると圧力分布の変化や密度変化がリアルタイムで分かるというシステムをデジタル画像技術で発明しました。
もちろん、記録の必要もあったので、高画素でありながら見かけの画素数を少なくする必要がありました。
このように、デジタル化というのは演算のし易さ化が最大の長所です。
故意に演算式をいじれば、物理的に正しい画像データを元にしながらも、物理法則に反した画像の作成も可能です。
距離が異なる複数の対象を同時にピントを合わせて、他をボカすとか、部分的な対象のみ、全く違う色にするとか。
絵画的でやって見たいですね。
しかも、その変化は完全に演算式によるものなので、元に戻せます。
私がやったように、高画素の莫大な量のデータを見かけ上データを小さくして記録データは小さくすることも可能です。
但し、可逆演算するためには演算式を再び使用する必要があるので、ソフトウェアに演算式を盛り込むか、演算式をどこにどう使ったかを示す付属データが必要です。

この演算式を公開していないのが、いわゆる「撮って出し」だと思っています。
そういうことでは、自分の持っていない演算式で演算され、不可逆的である事である「撮って出し」は価値があると思っています。
ですが、RAWデータとと謳うなら、統一規格があって然るべきと思っていたんですが、カメラの場合にはないみたいなんですよね。
なんでかな。誰か知っていたら教えてください。

対してフィルム撮影で利用する化学反応は物理法則に必ず則り、多くの場合、不可逆です。
やってまったぁぁ がフィルム撮影の魅力になるというのは、そう口走るなんて論外。といった時代にカメラ毒に鍛えられた私には作れませんが、素晴らしい事だと思います。
ゴーストやフレアがオールドレンズらしくていいよね ってのはそれらをダメだと思って拭い切れない私自身がオールドと言われているみたいで。。
さっさと高性能ミラーレスに移れば、そういう境地に至れるのでしょうか?
誰か教えてください。

***

あと、プリントで楽しむのも一つの楽しみ方ですが、ライトボックス(じゃなくても、なんか光に照らしたり)とルーペを使ってフィルム像を鑑賞することも、せっかくフィルム撮影しているのだから、強くお勧めします。

スマートフォンやタブレットで文章無しの文章アプリで光を得たり、画面を別の一色にしてフィルムを置いてみるとか、今思いつくだけでも、様々な楽しみ方ができそうです。

元々はリバーサルフィルムで楽しんでいた手法ですが、フィルムが写真の主流で無くなった今では、ネガフィルムも違った世界にトリップする感覚で楽しいと思いますし、フィルム撮影の特権でしょう。

但し、その結果、中判フィルムや大判フィルムでは?という悪魔の誘惑で散財することになることに関しては責任を持ちません。
中判、大判のリバーサルフィルムの美しさと言ったら。。。

なんか思ったんですが、note書いているうちに色んなこと思いついたり、へぇ、そんなこと思ったことなかったなぁ とか思って色んなモノ欲しくなってきません?


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