こんにちは!
ソムリエ見習い中のAKIHAです。
前回は赤ワインの醸造方法について解説しました。
この記事を読むとどうなる?
醸造に関する専門用語(日・仏)が覚えられます。
ワイン醸造の全体像がイメージできます。
どうやってワインが出来るのか知識が深まります。
今日の記事では、「白ワイン」の醸造方法について、特に「赤ワイン」の醸造方法との違いを明確にしながら詳しく見ていきます。
【復習】赤ワインの醸造方法
赤ワインの醸造方法は、基本的に以下のような工程をたどりましたね。
「選果」→「除梗と破砕」→「主醗酵」→「醸し」→「圧搾」→「マロラクティック醗酵」→「貯蔵・熟成・育成」→「澱引き・清澄・濾過・瓶詰め」
果皮からの色素や種子からの渋み成分抽出のため、醸し+ルモンタージュ(orピジャージュ)を行うというのが最大の特徴でした。
白ワインの醸造方法の特徴
白ワインの醸造方法における赤ワインとの明確な違いは、浸漬(しんし)、つまり醸しの工程が無く、果皮や種子を分離して果汁のみで醗酵されることです。
白ワインの場合、酒蔵に入るとすぐに圧搾されるのです。
また、赤ワインには黒ブドウが、白ワインには白ブドウが基本的に使用されますが、黒ブドウからも白ワインを造ることは可能です。
1.選果
2.除梗と破砕
3.スキン・コンタクト
4.圧搾
5.デブルバージュ
6.主醗酵
7.マロラクティック醗酵
8.貯蔵・熟成・育成
専門用語解説
▶全房圧搾とは?
▶シャプタリザシオンとは?
▶バトナージュの作業と目的
これだけ!本日のまとめ
▶白ワインの醸造工程は、「選果」→「除梗と破砕(しない場合もある)」→「スキン・コンタクト」→「圧搾」→「デブルバージュ」→「主醗酵」→「マロラクティック醗酵(しない場合もある)」→「貯蔵・熟成・育成」→「澱引き・清澄・濾過・瓶詰め」
▶赤ワインのような浸漬の工程が無く、白ワインは果汁のみで醗酵される
▶香り成分移行のため、圧搾前に一定期間果皮を果汁に漬け込むスキン・コンタクトを行う。
▶圧搾後、主醗酵前にワインを静置することで不純物を沈殿させ、上澄み部分を別タンクに移動することをデブルバージュという。
▶マロラクティック醗酵は品種や銘柄によって行う場合と行わない場合がある。
▶樽育成中にワインに含まれる滓を棒で粉砕し、酵母に含まれるアミノ酸等の旨味成分を引き出す作業をバトナージュという。
以上、いかがでしたでしょうか?
白ワインは赤ワインと異なり、種子や果皮を除く果汁のみで醗酵を行います。
アロマや香り成分が重視されることから、あえて除梗作業がされなかったり、マロラクティック醗酵がされなかったりする場合もあります。
次回はシャンパン、ロゼ、オレンジワイン等、他の種類の醸造方法について解説させていただきます。
本日も最後までご覧くださりありがとうございました☆
AKIHA
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