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魚座29度の海王星

海王星は、165年かけて12星座をぐるっと巡る。
今、海王星は最後の魚座の29度辺りを行ったり来たり。
2026年まで、ゆっくりと順行・逆行を繰り返す。
この165年の旅をキッチリと終わらせるために。

前回のサイクルシフトの終わり、1859年〜1861年に何があったか。

ルーマニア公国誕生。
第二イタリア独立戦争開始。翌年には最初の議会が開かれる。
スエズ運河起工。
南北戦争開始。
ロシア農奴解放令発布。

日本では、安政の大獄真っ盛り。59年に橋本左内、吉田松蔭ら多数が処刑されている。横浜港が正式に開港され、鎖国の終わりが確定する。翌年の桜田門外で井伊大老が暗殺されるまで圧政が続き、その後明治維新が加速する。

59年には、世界で初めて太陽フレアが確認され、キューバでもオーロラが観測される。デジャブ感。

海王星は、2026年2月から、完全に牡羊座へ移り、新たな165年のサイクルに入る。

165年ほど前に何が終わって、何が始まったのか。
165年ほど前に始まったことを、この2年弱でキッチリ終わらせて、次の何かを始められるのか。
何を始めるのか。

と言うことを、ここしばらく考えている。
主語は、人類だから、ほとんど妄想ではあるのだけど。

地球から遠い星ほどサイクルが大きく、パワフルな影響を持つ。
よく知られている太陽系の星の中で、最も遠い冥王星も山羊座(物質界の最後)から水瓶座(エネルギーの世界)への移行期間中。2024年11月に完全に水瓶座へ移る。プレ期の今も風の時代が本格的に始まっている。

だから古いシステムの不具合が日々露呈している。
露呈している機能不全を改良できなければ、システムそのものが崩壊する。そのシステムに頼っている社会そのもの、世界そのものも崩壊するのかもしれない。

前回、冥王星が山羊座から水瓶座へ移行した時期は大きく捉えると、産業革命、フランス革命、アメリカ独立戦争などなど、近代の幕開けだった。

今、2番目に遠い星の海王星も12星座一周と言う大きな一区切りに来ているのだ。

海王星も魚座も集合無意識を表すと言われている。

魚座は12星座の最後であり、一周したすべての体験を総括する場。
そして物質次元と集合無意識・無次元がひとつになっている場。
すべてがつながり、溶け込んでいる深海で静かにそのすべてを感知している魚のイメージ。
何もかも、限界なく感知して、認識して行ける場。

海王星が象徴するのは、集合無意識、直感、創造性、美、共感性、癒し、浄化、水。魚座の支配星。今、自宅でのびのびしている。

金星の1オクターブ高い波動と言われている。
海の王だけど、エネルギーは女性性を強く感じる。

ツインスターと言われる天王星は、そのあまりにも純粋なエネルギーゆえ、重いエネルギーを寄せ付けない。波動が速すぎて、重い荒い波動は吹き飛ばされる。古い形を纏ったものは、天王星のエネルギーに触れると、一瞬で崩壊する。だから、変革、突然の変化をもたらす惑星と言われる。別に破壊しようと思っているわけではない。純粋なエネルギーというのはそういうものなんだと思う。だからこそ、自然に新しいものが生まれるスペースが誕生する。

海王星は、もう少し穏やかな浄化を感じる。海のように、いっさい選ばずに全てを自分の中へ受け入れる。自分の中でひとつにして行く。海王星のエネルギーの中へ入ると、古い形は自然に溶けてゆく。全体と溶け合って、新しいエネルギーが生まれ、新しい何かが形づくられていく。

そんな海王星が、まったく境界線のない、全てが溶け合う魚座にいる。
長い旅の最後の部屋で、長い旅の間に学んだことを振り返る。無理なく取捨選択され、傷は癒やされ、いらぬ荷物は溶け去っていく。
そして、今までよりもひとまわり、あるいは比較にならないほど、意識が広がる可能性がある。今までよりも、より広く、より深く見えるようになる。

今は、そんな時期のように感じる。

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