メディアコスモスでのおけいこ
今日は岐阜でのお稽古。
Tさん以外にも、飛び入りで男性が参加。
掲示パネルの予定を見て、とのこと。
まあ、体験してくださいな。
多分他所とは、雰囲気も稽古も違ってるはずですし。
私のくせで、動作や姿勢の「説明から始める」。
丁度休憩にもなるし、いいかなと。
肩や股関節をほぐしながら、実際にはどう使うのかをやっていく。
いちいち驚くのは新鮮だな?
Tさん(あ、男性もTさんだ…T女史とするか)は既に、私が色々やっても驚かんもんなー。
関節技で組み付きを外したり、上下払いや廻し受けで相手の腕や肩を極めてから打撃、とやってるとびっくりしてた。
昔やんちゃだったようで、ボコられた時はどうするのか、とか体験からの対処法を聞かれたが…
想定内のものばかりで、ひと安心。
髪の毛掴んだり、腕掴んで動けなくしたりに対しても、上記の上下払いや廻し受けで対処してみせる。
ちなみに、車で絡まれた時は…降りずに警察に連絡入れてから、ドアを相手に勢いよくぶつけて牽制して、それからやね。
余裕ぶってのんびり降りると、いきなり殴られてたこ殴りされるのよ。
虚勢…何もしない時の立ち方の意味や、不動立ち…ハの字立ちに構えた時の意味も、説明から入ると納得された様子。
礼儀なんてここでは教えんよ。
そんなの社会で既に習ってるでしょ?
ここではその先の、「なぜこのかたちなのか」をやるのよ。
希望された「精神的な強さ」というのも、こういった裏打ちがあってこそのものなのよ。
だからこそ…最初からやり直してもらうつもり。
動作を知ってても、その意味や使い方は理解されてないようだから。
そして、それだけではつまらんだろうから、空手らしい動きも少しやっていく。
前屈立ちでの揚げ受け逆突き。
下段払い、揚げ受け、外受け、内受けの4種の小手受け。
という感じで、それらしくやってもらう。
上手い人は突きや蹴りにも対処できるだろうけど…
通常想定するのは、 掴まれたり押してきた相手への対処。
伸ばしてきた腕を払い除けて、自分に有利な状況を作るためのものよ。
動きを繰り返してもらううちに、
鉄槌…握って固めた拳の小指側で叩いてるのに気づいたので。
肩を正面に対してまっすぐに構えて払い受けしてもらうように直してから、
鉄槌の使い方も脱線して説明する。
これの説明も、揚げ受けをやってないと分からんので…丁度いい。
最も効果を発揮するのは、上から降らせて鼻を狙うこと。
呼吸困難と、鼻血で動揺を誘える。
血に狂うやつなら単純な動きになるから、捌くのも簡単になる。
などと、細かなコツや理由を説明しながらの2時間。
あっという間に過ぎ去ってしまう。
最初は緊張してたTさんも、楽しんでもらえたようで何より。
武張った厳格なイメージを、少しでもカジュアルにしたいというのがサークルの目的なので。
まずは力抜いて楽しむことが、この時間の目的だし…武術としてのこつでもある。
この心持ちを思い出すことが、Tさんの目的と語られた「精神の強さ」に繋がると思うのよ。
まあそれは正直「副産物」でしかないのだけど…
取り組む理由なんて人それぞれ。
まずは続けていけることよ。
図らずも参加者の増えた今回も、内容は充実してたと思う。
また来月も、なるだけ開催しようと思うので…頑張りましょう、お互いに。