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型の分解にて
これ、書き過ぎたから後で消すかも。
案外、何を想定して作られてるのかを想像しないと、
型が何しようとしてるか、というのは判らんのやなかろうか。
正解は、多分無い。
想定した状況、というのは…何百年も前の「常識」であって、
現代とは、前提条件が全く違ってたりするから。
例えば私らにとっては、懐に手を組んで歩くことは、「常識」ではない。
でも、型の作られた当時?
武士階級での風習としては、当たり前だったそうな。
腰に手を置いて、肘を張った状態で旋回する動作…
これを使う状況なのさ。
懐に組んだ気を抜いている日常の中で、襲われた時の対処やね。
でも、この動作自体は別の用途にも応用できたりする。
肘で捌く動作を、だらりと下げた腕で相手の攻撃を捌くのは…
最初の道場で習ったな。
ドス呑んだ相手の対処だった…凹
三日月蹴り…上足底で蹴るのが、
当時コワモテさん達の間で流行してたという?
先の尖った革靴を有効活用するためだった、とも言うし。
「脇腹蹴ったら靴が半分めり込んだ♪」
と、とってもいい笑顔で教えてくれた宗家。
同じ世界に住んでる人やないなー、とは思ったなー(;^ω^)
こういうのは、その人の居る環境が影響するとは思うけど。
動作を活用する事自体には問題がない、という一例?と…なるのかなあ…??(• ▽ •;)
まあいいや。
今回やってたのは、地味〜な動作。
前に摺り足で進むのだけど、
前足…膝から下だけを上げて前に出る。
膝から上は動かさない、というか…
体自体をずらさないというか。
まあ、ちょっと変わった摺り足ではある。
Iさん、この動作自体に気づいてなかったし。
前屈立ちで前に進むくらいに思ってたみたいやな。
違うし。
私としての解釈だけど…いくつも意味は隠されてると思う。
一番の意味として、今ではあんまり使わなくなった…
スネへの前蹴りというのへの対処やないかなと。
やってみると分かるけど、フルコンとかで鍛えてない限りは、
痛いみたいやで?
スネ蹴られるのって。
私?
私はそれなり…大して痛くはないかな。
でも、皆蹴られると一瞬で動き止まるもんね。
膝も合わせられんし、避けにくくはあるけど…分かってればこうして透かすこともできる。
蹴る足や軸足に当てられて、そのまま畳み掛けられたりしてるのを見ると…
現代のやり方での対処も難しいみたいやけどな?
まあ、こういうのは知られたらすぐに対処されるものやし…
大したもんでもない。
ついでに言えば、相手の足を避けて後ろ側に置く意味もある。
相手が動けんようにかかとを押さえちまうんだな。
上の攻めと連動して、重心崩せば…相手は無力化するわな。
あるいは、膝曲げるだけで相手を押して、重心崩すこともできる。
こっちの方が、主流やもしれん。
「前屈立ちの使い方」として、伝統派のとこで習ったやり方やね。
も少しえげつないのとしては、
つま先を踏んで縫い留めちまう。
那覇手みたいな、つま先で指を狙ってくい千切るようなことは…多分せんと思うけど。
甲の痛いとこを踏むくらいはするやろし…(細い骨だから狙って折れるしな)
角度が正面からでなければ…膝で押して崩すのも使える。
土台が崩れるから、攻め立てるチャンスになるけど…
突き蹴りだけしか考えんと、こういうのは必要無いものなー。
そう、結局はこれなのよ。
「必要だから」習った動作を叩き台として、様々に解釈をして活用する、という。
どう使うかは、本当にその人次第…
その人のレベルに合わせたものが、型からは汲み上げられるのよ。
そうやって汲み上げたものの、
普遍性を確認するのが組手、やね。
目的は型を打つことやない、
技として習得する事なのよ。
まあね、やり過ぎてしまって…
ロシアみたいに魔改造してしまった空手みたいになるのも、困ったものだと思うけど!
いくら発想は自由だとはいえ…
護身術を殺人術に再編集せんでもええのにねー?
燕飛でナイフ使って喉かっさばいたり、えげつなすぎやろ…
そんなの思いつきもせんかったわ(• ▽ •;)
あ、でもあの反転の動きはよくある動きだから、応用すれば…(!?)