ポケモンGOが切り開く未来のゲーム
ソフトバンクは9月1日、販売店をポケモンGOの道具などが手に入る拠点にすると発表した。
全国に約3700あるソフトバンクやワイモバイルの販売店を、一部を除いてゲームに必要な道具が手に入る「ポケストップ」や、ポケモンを対戦させて遊ぶ「ジム」などにするという。
同様の提携は日本マクドナルド、TOHOシネマズも開始。
日本マクドナルドは7月以降、約2900店をゲームの拠点にしたことで、既存店の客数が前年同月より9・8%増、売上高は26・6%増えている。
9月2日からは映画館を展開するTOHOシネマズが全国65館をゲームの拠点にする試みを開始。
日本マクドナルドのように高い相乗効果が出せるかどうかが注目される。
ポケモンGOはどんなゲーム?
「ポケモンGO」は米ナイアンティックの位置情報ゲーム「Ingress」の仕組みにポケモンのキャラクターを取り入れて開発した新たなゲーム。
「Ingress」は世界200国以上で累計1500万以上のダウンロード数がある「陣取りゲーム」で、「ポータル」と呼ばれる現実世界のスポットを利用している。
日本でも「Ingress」は実際にその場所へ赴いてポータル」奪い合うという斬新さが好評で、高い人気を誇っていた。
「ポケモンGO」では、ポータルは「ポケストップ」、「ジム」という名称に変わり、プレーヤーはそこに近づくことで、アイテムを獲得したり、育てた自分のポケモンを他人のポケモンと戦わせたりすることができる。
「Ingress」と比べて操作方法が簡単で誰にでもプレイしやすいのが爆発的なヒットの要因の一つとなっている。
どんなビジネスが可能になるの?
ポケモンGOは屋外に出てプレイする必要があるため、現実世界のスポットや店舗にもビジネスチャンスがある。
例えば鳥取県ではポケモンGOの人気をすばやく察知して、「鳥取砂丘スナホ・ゲーム宣言」を表明。
「とっとりGO」と冠した特設ページを開設し、鳥取砂丘にある100を越える「ポケストップ」を全国に向けてアピールした。
その結果、砂丘近くにあるおみやげ物屋の売上が2割ほど増加。夜中でもお客が絶えないほど集客力が向上している。
同様の取り組みは日本全国で始まっている。
日本マクドナルドは7月以降、約2900店をゲームの拠点にしたことで、既存店の客数が前年同月より9・8%増、売上高は26・6%増加。
9月2日からは映画館を展開するTOHOシネマズは全国65館をゲームの拠点にする試みを開始する。
また、神奈川県湯河原町にある温泉宿「The Ryokan Tokyo YUGAWARA」は、宿泊客向けにポケモンGOのイベントを実施。
新潟県上越市のそば店「お蕎麦慶」では、ポケモンGOユーザーに割引サービスを始めている。
なお、海外ではポケモンGOユーザー向けに、スポットを案内するガイドサービスをする人たちも登場。
スポットを車で案内するタクシーサービスも登場している。
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