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<気になるニュース> 資生堂も女性差別CMで炎上
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資生堂「インテグレート」批判受けCM取り下げ 「しんどい生き方助長」「25歳過ぎたら女の子じゃない?」などの声
<どんな内容?>
資生堂の化粧品ブランド「インテグレート」のCMに対して批判が集まり、同社がCMを取り下げたというニュース。
資生堂のCM第2弾「がんばってるを顔に出さない」では、パンをくわえながらPCに向かう主人公(小松菜奈さん)に対し、「今日も頑張ってるねえ」「(でも)それが顔に出ているうちは、プロじゃない」と男性上司がピシャリと語りかける——という内容。
これに対してネットでは「またしんどい生き方を助長」「へー女は仕事ができても疲れた顔してるとダメなんだ」「『女性はどんなに疲れていても余裕をなくしても、いかなる時もキレイでいなければいけない』という強迫観念を、公共の電波を使って発信している」など批判が殺到した。
<ニュースを読んだ感想>
女性差別で炎上する広告に注目するのはなぜか?
それはこの問題の背景には日本の男性中心の社会観がはびこっている現実と目立とうとするあまり倫理観に欠けやすいという現代広告の弱点を同時に表しているからだ。
前者の問題については以前も触れたが、女性の立場からチェックする体制がないことが原因の一つであると思われる。(過去記事はこちら)
同じようなケースで炎上するケースが多い中で自らも失敗を繰り返しているところをみると、他社の失敗から学ばずに相変わらず男性中心の組織を維持していることがうかがえる。
この点においては広告業界において、もはや「時代遅れ」ともいえる会社が今なお多いことを証明しているといえるだろう。
女性を含めた組織作りを早急に進めていく必要がある。
後者においては、CMだけに限らずWebを含めた「広告」そのものの問題でもある。
多くの人の注目を集めようとするあまり、その内容がどのように受け取られるか
を考えずに情報を発信する。
その結果、自らが意図しない内容で受け取られて炎上を招いてしまうという問題だ。
今回の資生堂のCMでいえば、制作者側は若い女性に対してピシャリと批判をぶつけることが視聴者の注意を引くと考えたのだろう。
だが、それは単なる男性的な見方の押しつけと受け取られ、結局CMを打ち切ることにつながってしまった。
こうしたケースは企業だけでなく、「個人」でも頻繁に起こりえる。
Webの世界では「多くの人の注目を集める=成功」と考える人が多い。
その成功を勝ち取りたいがために、他者に対する「倫理」は薄れがちになる。
「目立ちたい」、「多くの人たちに注目されたい」という欲望は、すぐに怒りと恨みの炎上の渦へと呑み込まれる。
広告に関する人たちはそのことを肝に銘じて制作しなければならない。
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