「日本人ですか?」って聞かれなかった時の気持ち
バルセロナに着いた時、
アジア人の少なさにすごく驚いた。
実際コロナ明けのタイミングだったし、コロナの時に結構日本に帰った人が多かったとも聞いていたから予想もしていたけども。
日本のメディアで騒がれていたようなアジア人差別にも少しかまえながら1週間がすぎたけど、意外とみんな普通っていうのが最初の印象。
はじめの2週間はホテルに泊まって、家探しをしていた。
2週間の間に出会ったアジア人は、BARを経営している中国人のおじさん。
「どこの出身なの?」って聞かれて「日本だよ」って片言のスペイン語で伝えたら、「僕は中国、同じアジア人だね〜」って言われて、なんかちょっと嬉しかった。
その後は家が見つかるまで、ほぼほぼ外食生活だったけど、
どこのバルに行っても、なぜかダイレクトに「日本人??」て聞かれることが多かったのでびっくりした。
聞いた話だと、私たちがヨーロッパのどこの国の出身かわからないように、アジア人はだいたい中国国籍だと思われると思っていたので、まさか「日本」を名指しで聞かれるとは思わなかった。
「なんでわかったの?」って質問をしていたら、だいたい「日本が好き」OR「日本のアニメはスペインで有名なんだ」という返答が多くって、ほとんどアニメを見ない私にとって人生で初めてアニメに救われた瞬間だった。
生活も落ち着いて3ヶ月経ったが、
毎回「日本人?」って聞かれるわけではない。
だいたい素敵な人(主観)は「どこの出身なの?」って聞かれるけど、
たまに「チャイナ?」「フィリピーナ?」って聞かれて
イラッとしてしまうことがある。
別に、中国がきらいなわけでもフィリピンが嫌いなわけでもない。
クラスメイトの中国人の子はみんなまじめで勉強熱心でむしろ尊敬してる。
でも、このもやっとしてしまったよくない感情はなんだろうと考えた時、
ひとつの共通点に気づいた。
こういういやな感情を持ってしまう聞き方をされる人は
『観光客の客引き』か『よっぱらい』。
自分の聞きたいこと、言いたいことを優先して言葉にしている時だ。
シンプルに、相手への敬意がない時にイラッとしてしまうんだと思った。
そういえば、こっちにきてから一番気分が悪くなったのは、カフェで日本人に話しかけられた時だった。
テスト前で勉強している時に「日本人?」って聞かれて、いきなり自分のビジネスの話をしてくる。あって5分でする話ちゃうやろwと思いながら笑顔で返していたけど、これが海外生活をして一番腹がたったこと。
だから、質問や言葉は関係なくって「コミュニケーション」で一番大切なのは相手への思いやりを持っているかどうかが一番大事なんだと気付かされた。
たぶん言語を学ぶ以前に、敬意を払うということが一番大切なんだと心に留めて残りのスペイン語の授業も取り組んでいきたいな。
めちゃくちゃ腹立ったけど、たくさんの学びをありがとう客引きのお兄さんたち。
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