キャリアチケットが急遽、企業説明会のライブ配信をはじめた経緯と試行錯誤をまとめてみました。
皆さん、こんにちは。間山です。初noteです。
今更、振り返りをしたって、遅いよ。こういうのはやってるときに、同時進行的に書くから読んでくれた人が視聴に結びつくんだよ、と真っ当な意見をいただきそうですが、キャリアチケットで始めた説明会のライブ配信について書いていきます。
リクナビ、マイナビが合説中止を発表
―2月26日、リクナビに続いて、マイナビの合同説明会中止を発表
例年(と言ってもまだ3期、正確には2.5期目ですが)、3月1日になるとキャリアチケットの登録者、そしてカウンセリングの予約数が激増する。今年は新型コロナウィルスの感染拡大懸念もあり、例年より早い段階から21卒の登録者が増加しており、その対応に追われていた。
合同説明会をはじめとする大手ナビサイトが推奨する就職活動は大量エントリーを前提とする「物量戦」。どちらかというと我々が良いとは思っていない「やみくも就活」を助長すると考えているので個人的には学生にはあまり推奨しておらず、合同説明会が中止になることで登録してくれる学生が増えていたので、むしろ経営という側面からはプラスとも思えた。
一方、最前線で学生の相談に乗っているキャリアアドバイザーからの声は真逆だった。「学生が困っている。選択肢が多数あり、その中から自らの意思で選択することが大切で、現状の情報が限られている状態はアンフェアだ」と。その通り。僕が間違っている。キャリアチケットで何ができるだろうか。
あれこれ頭の中で考えている中、翌27日にはワンキャリアが企業説明会のライブ配信を発表。さすがワンキャリア。すばらしい取り組み。就活が大きく変わろうとしている。ただ毎日1社ずつということは全部20社くらいしか配信できない計算になる。学生が見たい企業はもっと多いはずで誰かがこれに追随しないといけない。どうやってやればいいかは分からないけど、ワンキャリアさんができるのだからキャリアチケットでもできるだろう。29日、意思決定し、メンバーにSlackで「これ、うちもやろう」と連絡。
先行するサービスとどう差別化するか
あらゆることに言えるけど、サービスのスタンスとして、いいものは積極的に真似していくことにしている。僕らは天才ではないので、他の人が思いつかないようなすごいアイデアを思いつくわけではないし、新卒エージェントとしても現時点でほぼ最後発で、競争優位となるようなアセットもない。賢い人たちが考えてくれる優れたアイデアは貪欲に真似することを躊躇しないし、実践を通じて、自分たちのものにしていく。古人曰く「徹底的にパクれ」と。ただ、やるからには先人たちを越えて、突き抜けないといけない。
ライブ配信の経験もないし、そもそも機材だってない。むしろオフラインの対面での1on1を最大の売りにしているのがキャリアチケット。ライブ配信の方法について情報収集しつつ、いったんは3/1のワンキャリアの初回配信を視聴させてもらった。
企業の説明に続いて、北野さんの軽快なトークと鋭い質問。そうこうしているうちに3/2にレクミーもライブ配信を発表。こちらも戸田さん、ぐいぐい突っ込む。それぞれ、まったく違うけど、どちらもいい。
サービスの認知度も両社とは比べものにならないくらい劣るし、司会をしようという間山個人としての知名度なんて皆無。ライブ配信にあたり、いいところは真似させてもらうとして、同じようにやっても学生にとって「役に立つ」ものにはならない気がする。キャリアチケットLive(仮)では司会進行役である我々は黒子に徹し、企業と学生のことだけを考えて、真に有益であることを目指すことにした。
素人なのにすべてオールインハウス
週明け3月2日、動けそうなメンバーを集めて、ミーティング。いつもその傾向は強いけど、今回はいつも以上の見切り発車でやらないといけないことが何なのかすら見えてこない。けど、初回配信は切りよく一週間後の9日の月曜日に決定。残された期間は一週間。配信どころか撮影機材すら何もない状態からの始動。
ワンキャリアさんやレクミーさんと違って、普段から大手の人気企業さんとの付き合いがたくさんあるわけではないから、出演企業もメンバーの名刺をかき集めて、声がけ。幸い、すぐに興味を持ってくれる企業が出てきて、逆に後戻りできない状態。退路を断つ。背水之陣。最悪、うまくいかなかったら自ら謝罪行脚するしかない。ただし、本業であるエージェントサービスにおいて20卒は最終月の追い上げ時期だし、21卒はまさに登録とカウンセリングのピーク。使っていいリソースは限定的というかほぼない。
同時にコンテンツに必要なものを用意。誰もライブ配信はおろか動画撮影だって経験がいない急造チーム。YouTubeってどう配信するの?って状態から手分けして情報収集を開始。
レバレジーズは「オールインハウス」を名乗るように基本、社内ですべての業務を完結させている会社。ライブ配信の経験はなくともマーケティング、デザイン、システムのプロフェッショナルがいる。忙しい責任者たちを召喚し、協力要請。広告動画やパネルなどの小物、特設ページの作成や各種デザインコンテンツの作成はマーケターとデザイナーに一任。撮影や配信機器の手配。ワンキャリアさんみたいにカメラを切り替えたいし、動画も差し込みたい。何が正解か分からないので当面はレンタルを活用することとした。
全員、通常業務を行いながらなので、反発がすごいかと思ったら、みんなすごい協力的。各自、指示がなくてもWBSができ、必要機材一覧や作成物一覧ができあがる。火をつけただけでどんどん燃焼が広がる。だからこの会社好き。
急遽できあがった特設サイトはこちら。
順調にいくつか企業の出演が決まったものの、5日の木曜日時点で初日と二日目が決まらず。個人的なつながりや過去に名刺交換をさせていただいた企業に急遽、「来週月曜日、来てくれるかな?」とタモリさんばりに声がけ。転がりだせばうまくいくだろう。長い長い3月の一週目が終った。
実際に配信された動画たち
ここからは配信した動画があがっているので、どれくらい進歩したかを初回と最終回の動画でビフォーアフターを見ていただきたいと思います。
初回放送はGUさん。テスト配信では問題なかったものの、周囲の騒音が気になると急遽、BGMを入れたところ大失敗。GUさんの説明部分の前に修正できたのが不幸中の幸いでしたが、本番での変更は生配信では絶対NG。配信後、冒頭部分を大幅カットされてますが、初回のものがこちらです。
そして、最後は双日さん。だんだん、慣れてきて、最後は多少のトラブルも冷静に対処できるようになりました。
まとめ
うちの会社ではめずらしく、事業部長がリーダーシップを発揮して、まわりを巻き込んで進めた企画ではありましたが、徐々に熱感が広がり、最後は完全にただのキャスターでした。各社さん特徴のある説明会と座談会だったので、是非、全部見てほしいですが、毎日、振り返り、改善をしていった結果、3週間で、だいぶ進化したと自負してます。
毎日、ライブで配信するのはめちゃくちゃ、大変でしたし、お昼の時間にしてたので昼食抜きで、個人的には3Kgくらい痩せましたが、楽しかったです(感想、小学生みたいですね)。
動画コンテンツが企業からも学生からも好評でしたし、せっかく機材を買いそろえたので(途中でレンタルから切り替え)、より学生フレンドリーで企業にも満足いただける企画をし、どんどん配信していこうと思います。YouTubeチーム発足です。乞うご期待。
おまけ
撮影風景と出演企業のみなさまが一番喜んでくれた(笑)グラレコをいくつか。
初回のグラレコがこちら。
最終回のグラレコがこちら。グラレコも進化!!
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