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【読書録】まんがで変わる 仕事は楽しいかね?(きこ書房)
きこ書房さんの『まんがで変わる 仕事は楽しいかね?』について書きます。
私が“仕事”について日々悩んでいることは、もう何度も何度も狂ったように書いてきたので、あえて繰り返す必要はないと思いますが、そんなときに出会ったのがこの本でした(きこ書房さんのnoteで知りました。この出会いに感謝です)。
主人公の奈津(32歳)は、デザイナーの夢を諦められず、カフェでアルバイトをして生計を立てています。奈津がひょんなことから出会ったのが、マックス・エルモアという老人。マックスは、世界を旅しながら“気になった”若者を支援しているのですが……。マックスのアドバイスで、奈津の世界はみるみるうちに変化を遂げていく……。まんが版ではそんなストーリーになっています。
原作は、デイル・ドーテンの『仕事は楽しいかね?』という本。大雪のために空港ロビーで足止めをくらってしまった、ビジネスマンの「私」とマックス。その間に、「私」がマックスから仕事のアドバイスをもらう、というようなストーリーです。
まんが版では、日本の読者の理解が深まるようにと、上記のような設定に変更されています。奈津の物語はまんがで進んでいきますが、まんがの中でマックスが奈津に説いたことを、改めて文章で説明するという構成になっています。
この本には、なぜ仕事がつまらないのか・どうしたら仕事が面白くなるのか、丁寧に説明されています。詳しくは書きませんが、「あああ、確かに~!!」と思わされること必至です。
この本を読んで一番大事だなと思ったことは「試すこと」。現在私は、宮本佳実さん講師の「ワークライフスタイリスト養成講座」に通っているのですが、その中でも「軽く投げる」、つまり「試してみる」という教えがあります。
マックスは「コイン投げの達人」の例を引用して「試すこと」の重要さを、こう説いています。
「覚えておいてほしい。何度となく“表”を出すコインの投げ手は、何度となく投げているのだということを。そして、チャンスの数が十分にあれば、チャンスは君の友人になるのだということを」
試すことはチャンスの数を増やすこと。たとえ失敗したとしても、何度も試せば、コツを掴むこともできるだろうし、成功の確立も上がります。成功者は幾度となくコインを投げているのです。
「試すこと」は繰り返すたびに「不安」よりも「楽しみ」の方が大きくなる
試す内容によっては、勇気が必要なときもあると思います。でも、何度も投げ続ければ、そのうち試すことに抵抗がなくなる。投げたコインがどうなるか、楽しみながら見守ることができるようになるというのです。
仕事でも、「試して」みれば何かが変わり、「楽しく」なる。これが、この本を通してマックスが伝えたかったことなのではと思います。
今、私は、特に何も投げずに、前職を辞めてしまったことを少し後悔しています。この本を読み始めたときは、もう本当に忙しくて心が廃れていて、「この環境じゃ、何を試しても変わらない」と勝手に決め付けていました。試す余裕がなかったと言えばそれまででしょうが、でも「試したら」、何か良い方向に変わっていたかもしれません。
試せる環境にいるときに、何かを試してみること。失敗しても、試すことに慣れてしまえば、新しい環境でもどんどん試すことができるはずです。今でこそ、何か案があれば試してみたい~と思っていますが、何も思いつかないから、本当にもったいないなあと感じています。
仕事に関してお悩みの方がいらっしゃれば、ぜひこの本を手に取っていただきたいです。仕事がつまらないメカニズムが判明し、仕事が楽しくなる方法が、きっと見つかるはずですよ!
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