私の「#noteの書き方」大公開!
note公式さんが、おもしろいお題企画を募集しています。
このお題企画にのっとって、私が一本のnoteを書き上げ、人に読んでもらうまで、どんなことを考えているか書いてみます。
何か参考になることがあれば幸いです^^
◎私の「noteのはじめ方」
最初に、簡単な自己紹介をさせてください。
こんにちは、ライターの玄川阿紀です。
noteに登録したのは2016年1月。幼い頃から小説や詩を書くことが大好きで、インターネット上に作品を発表する場が欲しいと考え、noteをスタートさせました。
以前は教育系の広告代理店で事務の仕事をしていましたが、書くことが好きすぎるあまりに思い切ってライターに転職。現在はデザイン事務所で教育系の広告を中心に、ライティング・ディレクション(編集)を行っています(この4月でライターになって3年半が経ち、事務のキャリアより長くなりました)。
noteでは、「働き方」や「社会」、「人間関係」「ライティング」をメインに、自分の経験や考えをコラム・エッセイ風に綴るのが好きです。読者のみなさんの「スキ」「コメント」「シェア」にいつも励まされています。みんな、いつもありがとう~~!
では、以下の章から私の「noteの書き方」を紹介していきます!
◎私の「ネタの探し方」
「日々モヤモヤしていること」がnoteを書く種になっています笑
noteをはじめた頃は、読んだ本の感想や風邪を引いたことなど、ジャンルを問わず何でも書いていたのですが、次第に「モヤモヤすること」を書くようになりました。
不足や不満(現状)を書き、思考を掘り下げ、自分なりの結論を出す。書くことによって気持ちの整理もできるし、何より自分がどうしたいか答えが明確になっていくのでおすすめです。
ネガティブなことを書くのはよくないと考えている方もおられるでしょう。でも、私と同じことでモヤモヤしている人もいるかもしれないし、ネガティブなことを「私はこう考えてみたよ!」って発信していくのはアリだと思います。
★モヤモヤをきっかけに書いたnoteはこちら
例①:「書く仕事がしたい」って、簡単に言うもんじゃない。
依頼したライターさんに仕事をバックレられてモヤモヤしたことを書きました。
例②:会社員は本当に「不自由」なのか?
「起業・フリーランス=自由」「会社員=不自由」で語られがちな文脈にモヤモヤして書きました。
◎私の「タイトルのつくり方」
ざっくりと書く内容が決まったら、次にタイトルを考えます。
タイトルが決まらないと、文章があっちに行ったりこっちに行ったりしてしまいがち……。仮でも構わないので、「これからこういう話を書くよ」と目印を立てておくと、比較的スムーズに書き出せます。
(もちろん、すべて書き終えてから変更することもあります!)
タイトルは、以下の2パターンで作ることが多いです。
①「最も言いたいこと」をタイトルにする。
「モヤモヤ」に対しての「主張」、つまり「最も言いたいこと」をタイトルにするパターン。「主張」をタイトルにすると、“締まり”が出るなと個人的に思っています。先に「言いたいこと」を見せるので、読み手も「この主張についての文章なんだな」と安心して読み進められますよね。
★「最も言いたいこと」をタイトルにしたnoteはこちら
例③:「学生時代に戻りたい」なんて言う大人になるな。
例④:私は「エモい」文章が書けない。
②「○○が△△した話」
内容が一発でわかるタイトルをつけちゃおう作戦。「聞いて!こんなおもしろいエピソードがあったよ!」って時に使っています。①にも通じますが、タイトルから何が書いてあるか予想できないと、Webの文章は読まれにくいのかな……と思っています。オチが見えてしまっているけれど、ちゃんと中身に興味のある人が読んでくれている印象があります。
★「○○が△△した話」のnoteはこちら
例⑤:学年トップの女の子が第一志望の大学に落っこちた話。
例⑥:知らないおじさんがお酒をごちそうしてくれた話。
「おしゃれなタイトルをつけたい……!」という衝動に駆られることもあります。でも、一生懸命捻っておしゃれなタイトルをつけた時に限って読まれない。悔しい。もっと修行します。
(私が精一杯考えてつけたおしゃれなタイトルのnote → Re:start)
◎私の「文章の書き方」
1:まず書く。
よく「書き始める前に構成を考えましょう」などと言われますが。私は書きながら考えます。ライターとしてあるまじき行為。すみません。
書きたいことや使いたいフレーズを箇条書きで並べておくことはありますが、基本は行き当たりばったりで書いています。だからめちゃめちゃ筆が遅い! 笑えない!!
でも、真っ白いテキスト画面に向き合いながら、あーでもないこーでもないって文章をこねくり回している時間が好きなんです。試行錯誤する中で、内側にある感情が言葉のピースにカチっとハマっていく。その瞬間が快感。
構成を考えて書き始めるとスムーズだけど……、書いている途中で「なんかこれ違う」って思うこともあるので……。
まだ文章を書くことに慣れていないうちから、「構成」を取り入れるのは難しいのかなって思っています。だから、まずは書いてみる。書いてから考えるのも全然OKですよ!!
2:「正しい日本語」にこだわりすぎない。
ライターとしてやばい。すみません。仕事では細心の注意を払っています。
言葉はナマモノだし、どんどん変わっていきます。たとえば、「全然」のあとは否定文が続くのが一般的ですが、最近では「全然」のあとに肯定文が続いても問題ないとされています。言葉のルールはどんどん変わっていく。
ライターの私だって、100%正しい日本語を使えているかと言ったらそうじゃない。「正しさ」を追求したら、私は一生noteを更新できないでしょう。
「言葉にはその人の個性が宿るのだから、必要以上に神経質になる必要はないのでは」と、私個人としては考えています。大事なのは、書きたいこと・思いが読み手へ「伝わっているかどうか」なんじゃないかなあ。
(とはいえ、私は文章を書くことが本業なので、今後も正しい日本語を勉強していく所存です…笑)
3:読者が疑問に思うことを少なくする。
noteでは「私自身」について書くことが多いので、「私のことを何も知らない人が読んでもわかるだろうか…?」と第三者目線でチェックしています。
4年もnoteを書いていると、それなりに私の経歴をご存知の読者さんもいらっしゃるのですが……。基本的には「私のことを知らない人」=「はじめましての読者さん」が読んでも楽しめるように書いています。
(そのため、この記事の冒頭にも自己紹介をいれました)
「はじめましての読者さん」に向かって書くと、「あ、この人は私が事務の仕事をしていたことは知らないのか……。今回はその時のエピソードが出てくるから、それについても書き足しておこう」と、読者さんが疑問に思うことを事前に回収することができます。
もちろん、過去のエピソードを書いた記事のリンクを本文に貼っておくのも良いかと思います。私の場合は「ひとまずこの記事を最後まで読んでほしい」という気持ちの方が強いので、他のページに飛ばなくても、この記事だけで完結するように書いています。離脱させないぞっ☆(怖)
読んでいる最中に疑問が浮かぶと、文章に集中できないし、なんとなくしか内容がわからず、共感につながりません。読者さんの立場に立って書くと、ぐっとわかりやすい文章になりますよ!
◎私の「文章の見直し方」
1:一晩寝かせて客観的な目で読み直す。
書きながら構成を考えるので、わりとダラダラ文章を書いています(告白)。結末までの道筋が見えると、ようやくスイッチオン。ダダダーーーって興奮状態で書き上げるのが私の常です。
興奮して書いた文章は、熱量はあるけれど、誤字脱字も多いし、言い回しがくどかったり、人にお見せするレベルではありません。そこで、一旦文章を寝かせます。その間に興奮した私の頭もリセット。
翌日(あるいは数日後)、冷静な目で読み直します。この時、全体の構成を見直すことが多いです。「急に話が飛ぶな」と感じたら段落を入れ替えて調整したり、テーマ(主張)と外れていたらごっそり段落を削除することも。
文章を書いている時はつい「主観」が勝ってしまうのですが、読み直す時は「客観的に」。編集者になったつもりで厳しくチェックしています。
2:最後に音読する!
最後の最後。書いた文章を音読して「文章のリズム」を整えます。
つっかえることなく、スムーズに声に出して読めるようになると、リズムよく、読みやすい文章になります。超簡単ですね!笑 逆に言えば、つっかえてしまうところは改善の余地があるところ。言い回しや語尾、読点の位置を変えたり、工夫してみましょう。
リズミカルな文章は、圧倒的に読みやすい。私のnoteは3000~5000字と長文ですが、わりと「気付いたら最後まで読んでしまった」と仰っていただけます。長文を書きがちな人は、音読して文章の細部までこだわってみると良いかもしれません。
◎私の「シェアの仕方」
公開ボタンを押したら、ありとあらゆるところで「note書いたよ!」と叫びましょう! そう! シェアです!!
私の場合は
・公式LINE(読者さんに更新のお知らせをするために作りました)
・Twitter(投稿日から翌1日は朝・昼・晩と3回シェア)
・Instagram(ストーリー・投稿の両方で宣伝。Instagramでのシェアの仕方はこちらを参考にしてください→「Instagramで「#note更新しましたグラム」を一緒にやりませんか?」 」)
・プライベートのLINE(タイムライン)
の、5つの場所でシェアしています。
「プライベートのLINEでもシェアしてんのかよ!!」と思われそうですが……。一人でも多くの人に読んでもらいたいので、できることは全部します!笑
「ただ公開ボタンを押しただけじゃ読まれない」と、私は考えています。noteのタイムラインは、他のSNSと同じでどんどん流れてしまう。せっかく書いたんだから、できるだけ多くの人に読んでもらった方がうれしいじゃないですか。そのために、シェアする手間は惜しんじゃダメだなって思います。
「私はここにいるよ!」って大きな声で言おう!
◎最後に
「自分語りは読まれないので、お役立ち情報を書きましょう」などどよく言われますが、私は「自分語りは読まれる」と思っています。
現に、私のnoteは自分語りのオンパレード。ですが、ありがたいことに、たくさんの方にお読みいただいている実感があります。
私は、いつも自分のために文章を書いてきました。「この時に感じたモヤモヤを消化したい」とか「遠いあの日の自分を肯定してあげたい」とか、他の誰でもない、たった一人の自分を救うために、せっせと文章をしたためてきたところがあります。
でも、私の自分語りを読んでくださった方から、次第に感想をいただけるようになったんです。「共感しました」「私も同じことで悩んでいます」「考え方が好きです」「この文章をたくさんの人に読ませてあげたい」――信じられますか? なんのお役立ち情報もない、一般人の「自分語り」に、ですよ。
noteをやっていると、「何か役に立つことを書かなきゃ」とか「もっと意味のあることじゃなきゃダメだ」と気負われる方も多いと聞きます。でも、最初は「自分の書きたいものを自分のために書く」で良いと思うのです。
人の役に立とうと思う心がけは、素晴らしいことです。でも、そんなに気負う必要はないのではないでしょうか。
最初は“自分のため”に書いてください。
それがいつか、巡り巡って、誰かの役に立つかもしれないから。
おしまい!
(参考になることがあればうれしいです!)