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連載エッセイ「弱い自分」第41回「頼れない人間」

自分は人に頼るのが苦手な人間だ。
元々自分は人と話すのが苦手なので困った時に誰かに頼ることができず、結局1人でやることが多い。

さらに性格上、断ることができる相手が困ったらなんでも手助けする人間でもある。
学生時代は文化祭とか運動会とかの準備の時に誰か困っている人が居たらすぐに駆けつけて、机を運んだり、プリントを運んで配るなどをしていた。

放送作家時代も同様に先輩作家から電話が来て、「お前、今空いているか。少し手伝ってくれない?」と言われて、断ることもなく手伝うことが度々あった。
逆に自分が忙しい時に後輩に手伝ってくれないか聞いても「今、別の番組が忙しくて。」と言われて、結局手伝う人が誰もおらず、1人でやることが多い。

本当は誰かに頼りたいと思っていても、相手はきっと面倒なことに巻き込まれたくないとかそんなの自分で解決しろよとか思っているんだろうなぁ考えてしまい、頼ることができない。
交流会や飲み会でイラストの仕事があまりないことを話している心の底で誰か自分に合ったイラストを探している人いないのかなぁと思っていてもこういう考え方をしてしまい、頼ることができないでいる。

頼り上手な人が羨ましい。
こういう人って人望が多いイメージがある。
だって頼られた人はその人のためならどんなことでもやりますって感じで信頼されているんだと思う。
対して自分はそんなに自信もないし頼れるような人じゃない。
と遠くから覗くかのように羨ましがっている自分であった。

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