連載エッセイ「弱い自分」第27回「本当にあった不思議な話」
今までの人生の中で謎に包まれている出来事がある。
それは高校生の時のこと。放課後、何事もないまま駅まで歩いて帰り、駅に着いて電車を待っていた。
すると突然女子高生が自分の前に立ち、こう叫んだ。
「あなた、キモいよ!!」
あまりの突然のことで驚いた。そして何も言い返せないままその女子高生はその場を去った。
制服を見て、同じ高校であることはわかった。
しかしその人とは面識が一切なく、なんでそんなことを言われたのか分からなかった。
もしかしたら別の人と間違えているんじゃないのか。それとも自分が意識がない時に何かやったんじゃないかなどその日ずっと考え込んでいた。
結局、その女子高生と再び会うことはなかった。
あの女子高生は何者だったのか。
そもそもあれは幻だったのか。
謎が謎を呼ぶ出来事だった。
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