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トヨタがなぜ儲かるのか?      企業秘密は「〇〇〇〇」

逆転の発想
トヨタの経理部で原価低減活動(原価企画)に携わった時の驚きの体験だ。
通常、商売は 「原価+利益=売値」 という計算式で進められる。    しかし、トヨタではこれが全く逆。
トヨタの発想は、「予定販売価格-目標利益=目標原価」 だ。

価格競争力を守る「企業努力」
販売価格を安易に上げれば競争力が失われるため、目標原価を達成するために徹底的なコスト削減が行われれる。驚くべきは、その削減単位が 「円」ではなく「銭」 だということ。
自動車は何万点もの部品から構成されているので、各部品でほんのわずかでも削減を積み重ねれば、大きな成果につながる。まさに 「塵も積もれば山となる」 という発想だ。

4年前から始まる計画
原価低減活動は新製品企画の構想段階から始まり、4年間をかけて全社横断的に展開される。この取り組みを経理部が音頭を取ってリードし、最終的には当初の製造原価を目標原価まで必ず低減させる。
結果として、計画通りの販売台数を達成すれば確実に利益が出る仕組み できている。

トヨタ流マネジメントの神髄
この仕組みは、過去のトヨタの諸先輩方の血のにじむような努力の賜物だ。現在では多くの日本企業がこの仕組みを採用しているかもしれないが、全てのマネは難しい。トヨタの原価企画自体も、改善改善で絶えず進化しているからだ。これこそが 「トヨタ流マネジメントの神髄」 だ。

「銭」単位で削る執念が、「兆」単位の利益を生む。          この徹底的な努力がトヨタを世界屈指の企業へと押し上げている原動力だ。


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