数学の学力よりも思考体力が必要ではないか
こんばんは。
あきです。
金曜日が初授業じゃないことを知り、
今週の大きな楽しみが無くなった気分に
今日は一瞬なりました。
金曜日は数学のクラス分け前のオリエンテーションらしいです。
ただ、そんなことに一喜一憂していても仕方がないので
始業式で全校生徒に会うこと、
部活の生徒達と会うこと(この部活は夏休み活動なし)、
を楽しみに今週は過ごしていきます。
そんな今日は1つのニュースを目にしました。
小学校の全国学力調査の結果に対しての、
某都道府県知事の発言でした。
義務教育の体をなしていない可能性がある
全国学力調査のある算数の問題を取り上げての言及でした。
その問題は
この問題の全国の正答率は、55.5%。
この正答率に対して、
”日本の45パーセントの小学生が解けてない。
これに危機感は覚えませんか。
我が国の義務教育は、
もうあの義務教育の体をなしてない可能性がある
ってことをこの数字は示している”
という言葉で危機感を表現していました。
子どもたちが必要なのは算数の力だけじゃない
強く感じた危機感
私もこの事実を知り、
とても危機感を感じました。
この問題は、
椅子1脚の重さをだして、48脚分の重さをだす
比を用いて、4脚:7キロ=48脚:□キロ
などと解いていきます。
正直、途中の計算方法なんてなんでもいいんです。
数学で、
これはこの公式に当てはめるって考えると、
覚えることしか無くなって、
ちょっと問題が変わると解けなくなって、
数学の問題を見たくない精神状態に陥ります。
でも、数学って公式の使い道を覚える必要って、
本当はほとんど必要ない教科なんです。
この問題も、
算数で習う計算自体は、
単純な数字の掛け算と割り算だけです。
必ず、比の式を用いる必要はありません。
という問題と同じです。
この問題が小学6年生の約半数が解けないって
かなり厳しい状態だとは思いませんか。
このまま中学校に上がって2次関数がわかるとは思えないし、
高校で三角関数(サイン・コサイン・タンジェント)がわかるとは思えません。
算数の力を上げるための力が必要
この問題が解けるために
私は次の力が必要だと感じました。
問題の意味を読み解く読解力
問題の構造を理解し、自分で答えに辿り着く思考力
これはもちろんめちゃくちゃ必要だと思うんです。
でもそれ以上に大事なのは、
初見で難しいと感じたものに取り組む思考体力
だと、私は感じました。
まずは、問題と向き合うところから始まります。
問題と向き合うからこそ、
問題の意味を理解しようとします。
そして、辿り着きたい目標を理解し、
そこに向かって試行錯誤をしていくんではないでしょうか。
難しいからと思考を止めてしまえば
その段階で成長は見込めません。
わからなくても考えていけば、
少しわかることが出てくることもあるかもしれません。
算数・数学の力をつける前に
思考体力をつけて
算数・数学の力をつける土台作りに取り組んでいこうと思います。
付け加えて
ちょっとだけ付け加えると、
他の算数の問題でも、
記述問題は正答率がとてもとても低かったです。
20%台。
その問題は、
テープを斜めに切って作った三角形2つ(高さが同じ)の
大小を答え、そう答えた理由を記述するものでした。
底辺の長さに言及すれば大小の比較が完了なのですが、
記述という部分に抵抗があったり、
”なんで”を考えることを避けてしまったのではないかと
私は推測します。
子どもたちに今必要なのは
2次関数や三角関数がわかることではなく、
わからないことにも向き合う力なんだとより思った出来事でした。
まだまだ、
この状況になった原因などについても書いていきたいのですが、
それはまた後日にしようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。