僕らは「無意識」に殺される【嫌なら味方につけよう】
「無意識は意識できないんだよ?」
「そのとおりだね」
「でも意識しないとなの?」
「意識できなくても、その存在を認識することはできる」
「認識しないとダメ?」
「無意識に殺されないためにはね」
(ある師匠と弟子の日常)
こんばんは、LearnTernのAkiです。
昨日のLearnTernでは「プライミング効果」、無意識の記憶による影響の話をしました。
今回紹介したプライミング記憶以外にも、意味記憶や手続記憶など、無意識の記憶(潜在記憶)はいっぱいあります。
僕らが意識できていることなんて本当に氷山の一角でしかなくて、ほとんどは無意識下にあるんですね。
もし無意識にあるものがすべて意識上に上がってきたら、たぶん僕らは一瞬でパンクします。無意識に助けられているわけです。
けれど、無意識は意識できないので、やはり怖い部分もあります。
無意識からの攻撃
僕らはめちゃくちゃ無意識の影響を受けています。
人間の認知能力というのは凄いです。凄いですが、たまにバグります。
よく紹介する「フロリダ効果」。
高齢者をイメージする単語で文を作らされた被験者たちの動きが遅くなってしまった実験です。
意味がわからないです。完全にバグってます。
ちなみにフロリダ効果も「プライミング」の一種であると考えられます。作業中に記憶してしまった「高齢者を意味する単語」が行動に影響を与えたのです。
アホみたいな例に聞こえるかもしれませんが、(プライミング効果に限らず)同じようなことが日常的に起きているはずです。数え切れないくらい、です。
無意識が僕らを定義する
特に僕が怖いと思っているのは「無意識による自分の定義」です。
「自分はこういうヤツだ」「数学が苦手だ」みたいなのですね。ラベルとかレッテルとも言われます。
(『ラベル』の話もLearnTernにあります。)
ラベルはまだ意識できますが、無意識下でもっと多くの定義をしていると思います。そして僕らは定義に従って行動しています。
可能性を制限して、生きています。
僕は世界的なアーティストにはなれない、未知の物質なんて発見できないし、貧民街の英雄にもなれない。
より大きく「人間は~できない」「男は~できない」「凡人は~できない」などのグループ定義もあります。
バグかもしれない機能に、僕らの可能性は縛られるのです。
無意識の存在を認識する、味方につけろ
マジで自己効力感はあっさり下がります。
たまたまの事象を、定義に従って解釈するからです。
「どうせ自分はこんなヤツなんだ。ほらな。できない」
無意識が敵に回っていたら勝てません。
背中から刺されます。
無意識に殺されないために、無意識の存在を認識しましょう。
そして言い聞かせます。
「僕は新しい学習者の道標をつくる男だ」
「僕は何者にだってなれる」
「僕は物語で、たくさんの人々の心を動かす」
無意識に殺されないために、無意識を味方につけましょう。
ではまた。
ーーAKIーー
ー中学のとき「無」のリストバンド着けてたー