子どもでなくなった君は「夢中」をデザインする
「もしもし」
「……」
「聞こえるかな?」
「…………」
「夢中だね」
「………………(嬉)!」
(ある師匠と弟子の日常)
こんばんは、LearnTernのAkiです。
今日更新した記事は「4種類の注意」について。認知心理学における「注意」を知っているでしょうか。
ところで、あなたは最近、夢中になったことがありますか?
何時間も同じことに没入していたことがありましたか?
今日のnoteでは「夢中」について考えたいと思います。
「夢中」の威力
何かに夢中な人の眼はすごいです。
すべての注意を夢中の対象に向けているその姿は尊いものです。
夢中になることは本人の感情にとって間違いなくプラスになります。そして学習や仕事の文脈でも夢中になることは素晴らしいことです。
夢中状態の僕らはスターを取ったマリオみたいなもので、とにかくパフォーマンスが上がります。何より楽しいという感情が、あらゆる精神的条件をポジティブにシフトさせてくれます。
また、夢中は未来を排除します。
未来についてのネガティブ思考を消し飛ばすのです。というかそれについて認識したり判断する余地がない。ストレス軽減になりますね。
夢中は素晴らしいものです。
僕らは「夢中」を奪われたのかもしれない
けれど多くの大人は夢中を失っています。
大人になっていくなかで、夢中細胞を錆びさせてしまいます。
強制的に時間で分割されたカリキュラム。自律性を阻害する環境。
同調圧力による楽しさの定型化。レッテル。
僕らは「夢中」を奪われる社会の中で生きています。
天才でもなく、子どもでもなく、没入できる趣味もない。
そんなあなたの夢中はどこにあるのか。
恨みますか。社会を恨んで、自分の歴史を嘆いて、夢中になれない自分のモブ加減をつまみにお酒でも呑みますか。
大丈夫、夢中はデザインできます。つくれます。
「夢中」をデザインすること
夢中を自然のものとして体得できていない僕らに残された手段は「デザイン」。人為的に夢中をつくりだすプロセスです。
夢中は「フロー体験」と同質のものです。
フロー体験に入るためのポイントは次の4つ。
① 目標の設定とフィードバック
② 活動への没入-能力と課題のバランスをとる-
③ 現在起こっていることへの注意集中
④ 直接的に体験を楽しむ
自然に夢中になれないのなら、いろいろなメーターをその手で弄るしかありません。デザインです。
目標を決めましょう。具体的なものがいいです。
すぐにフィードバックが得られる環境を得ましょう。メタ認知でフィードバックをつくりだしてもOKです。
「挑戦している」と思えるくらいの課題をやりましょう。
他のことは置いておきましょう。悩みがあるなら書き出して、虚空に向かってプレゼンでもすればOKです。
楽しみましょう。感情は表情からつくれます。
口角を上げてください。眉を柔らかく動かしてください。独り言はガンガン出していいです。
夢中がデザインできたら、毎日がもう少し面白くなると思います。
ではまた。
ーーAKIーー
ー「ムチューダ」というフレーズについて考える人ー