復職に向けて⑦訓練に期待しない
「よし、学校に戻ろう。」
「もう一度やってみよう。」
「うまくいくといいな…頑張りすぎずいこう。」
こんな気持ちで復帰を目指していますが…。
心身を病んだ時期を一番近くで見ていた夫に「復職訓練に期待しないで」と釘を刺されました。
せっかく頑張ろうと思ってる私にそれ言います?!と思いつつ笑、
夫や周りの人から言われたことで、なるほどな…と思ったことを書き残します。
訓練は楽しいものではない
「訓練にやたら前向きに取り組もうとしているけれど、今まで職場で訓練をしている先生はどんな感じだった?」
「心身ともに最後まで元気に来てた先生、そんなにいなかったと思う。」
訓練前半は職場に慣れるためにゆとりがある内容になっていますが、
他の先生はとても忙しく仕事をしているのに、自分はやること(やっていいこと)がなくて情けない。
周りに気を遣われているのが分かり、腫れ物のようで孤独。
という気持ちになることもあると思います。
訓練中なので、当然戦力としては扱われないので、そこで改めて休んだ罪悪感を感じるようです(知り合いの体験談より)。
職場で訓練を受けていた先生で、始めの数日ほどで辛くなってしまい、訓練を中止しそのまま休職している先生もいました。
訓練後半は時間もフルタイムになり仕事内容も休職前に近づいてきます。
今の時点で精一杯なのにこのまま復職したらもう無理。
授業の準備をするのもギリギリで子どもとの関わりもうまくいかない。
休職前の辛かった時期に再び近づいてくいく実感。
訓練の後半をなかなか終えられず、
延長してもやっぱり無理で、そのまま退職された先生もいます。
誰でも必ずメンタルに波がある
「段階的に仕事量(負荷)を増やしていき、できるだけスムーズに復帰しやすくするっていうのは理論的にはわかる。」
「でも人のメンタルはそんなふうに綺麗な右肩上がりじゃない。訓練のレベルがちょうど上がるタイミングで気持ちが落ちていたら、あっという間に崩れる。」
自分の気持ちが安定しているときは、このままどんどん良い方に回復していって、仕事にも適応していけると思ってしまいます。
メンタルが上がったり下がったりしながら少しずつ回復していくということを考えると、
訓練中に苦しい瞬間は必ずくると思っていたいと思います。
現場は変わらない
「無事訓練を終えても、戻る現場の状況は以前と変わらない。」
「変わったのは自分の『気持ちの持ちよう』だけだよ。ほんとそれだけ。」
訓練を終えて復帰しても、学校現場を取り巻く問題は以前から変わりません。
長時間労働も、「授業準備<<<校務(雑務)」の実態も、児童間トラブルや保護者対応も、当たり前にあります。
年度の後半になるほど、他にも欠員が出ていたりしてより一層厳しい仕事環境になっていることが多いです。
こうした中で復職して、再び心身を崩して休職・退職する先生が周りにもたくさんいました。
それでも復職訓練は無駄じゃない
復帰に向けてなんとか動き出した自分のことが少し誇らしくて、嬉しくて
「復職訓練さえ参加できればなんとかなるかも!」みたいに思っていた気持ちは、
周りの人の冷静な話のおかげで落ち着きました。
でも、私が訓練を受けるのは
現場に戻っていきなり以前のように働くことは無理(できたとしても続かない)。
復職に向けて動かずにそのまま退職したら一生後悔する。
無事終わって復帰できたらそれでいいし、無理だと思ったら今度こそ辞めたらいい。
といった理由もあります。
結果がどうであれ、
「復職に向けて行動を起こすことで今後の身の振りも決めやすくなる」ぐらいに思うことにしました。
周りの人からの励まし
退職を考えていたときに相談したたくさんの人に、数ヶ月の時を経て復職に向けて頑張ることになった旨を伝えました。
(ちなみに職場の人には全く会ってないので、異動や退職していった同僚、学生時代からの教員仲間、家族…などなどに相談していました。)
みんなとても優しくて頼もしくて、
「どんな決断でも応援するし、どんな結果でも間違いじゃないよ」
と励ましてくれました。
「辛かったら一緒に職場まで行くよ」
「もし退職したらうちの会社おすすめだよ」
「辞めてもまたいつでも受け直せるんだから」
…途中から、うまくいかなくなって退職する前提で応援されてます。笑
でもうまくできなくて苦しんだときを思い出して…
できるだけ淡々と進んで行けたらいいなと思います。
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