見出し画像

休職のこと⑤退職するか悩んだ日々


以前、病気休暇から病気休職に移るための手続きなどについてまとめましたが…

実はこの手続き、私は全くスムーズに行かなかったのです。
手続きが遅れ、病気休暇から休職に入るまでの間が少し空いてしまい、年次休暇を使ってつないでもらいました。

手続きが遅れた理由は
病気休暇終了と同時に退職するかどうか悩んだから、です。

復帰を阻む壁

病気休暇からの復帰を考えた際に、こんなことが壁に感じていました。

  1. 助走なしで復帰したらまた崩れてしまう。

  2. 子ども、同僚、保護者に合わせる顔がない。

  3. 翌年以降、残留しても異動しても気持ち的にしんどい。


【1.について】
私は今休職しているため、復職訓練を経て復帰する予定です。
訓練は段階的に負荷を増やしていけるので、いきなりフル稼働して心身が崩れる心配は減らせるかなと思います。

一方で病気休暇は休職と違い、
復帰の際の訓練などは基本的にはありません。

もちろん医師連絡票を利用したり、自分で交渉するなどして
学校裁量で自分の負担を軽減してもらえることはあると思います。

でも勤務校は異動1年目の人が多く、
私以外にも休職者が出ていたので、

「復帰したらこれまでと同じように勤務してもらわなきゃ困る」と言われていました。


復帰直後から病休前と同じような仕事のしかたをすることで、
遅かれ早かれ再び心身を病むことが目に見えていました。

【2.について】
異動者が多かったことと、育休期間があったことで、同僚はほぼ面識のない方ばかりです。

病気休暇中、連絡先を知っている人もおらず、職場の人とまったく関わりがありませんでした。

保護者も子どもも、初めましての関係から始まったばかりで、途中で投げ出して申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

どんな顔して再び会えばいいのだろう…と思っていました。

【3.について】
無事に復帰しても、翌年度も今のところに残るなら、途中で投げ出した子どもや保護者と学校で関わりが続くのが辛く感じるだろうなと思いました。

また、異動するにしてももともとの校種※に行ける保証はないので、次も違う校種なのはさすがに気持ち的にしんどいと思っていました。

※採用された校種と違う校種に初任で配属になっています。こうなると、今の校種の教員数としてカウントされるため、希望の校種に行くためには年に2.3人の異校種異動者に選ばれないと行けないのです…。


休職してもきっと変わらない

病気休暇からの復帰の際に感じていた壁について書きましたが、
私はそのとき退職を考えていました。

このように、休職をとびこえていきなり退職することを考えてしまっていたのは、

やはりそのときはまだ心身が元気ではなかったからだと思います。

今復帰できないなら、休職したってその後どのみち復帰できない。」

このように考えてしまっていました。
学校で再び元気に働く自分をイメージできるほど、回復していなかったのです。

管理職に退職を伝えたとき

病気休暇も後半を迎える頃、管理職に
病気休暇終了と同時に退職したい旨を伝えました。

管理職からは

「復帰が難しいと感じるなら、なぜ休職しないでいきなり退職なの?」

と聞かれました。
教員は休職中の待遇もとても恵まれているので、
休職しつつその中で色々考えて、

休職したあとそれでも復帰できないなら、そのとき退職を考えたらいいじゃない。」

と言われました。

私は退職後は正社員でバリバリ働くのではなく、派遣やパートの中から比較的負担の軽い仕事につこうと思っていました。

このような場合、下手すると派遣やパートで働くよりも休職していたほうが収入は安定していることがあります。

…けれど、
育休期間もあったので、
若い(もうアラサーですが、労働人生45年と考えると前半な)のに、働かない期間をこれ以上増やしたくない、という気持ちがありました。

「まずは休職を。」という管理職と
「働いていたいので退職する。」という私。  

今日は結論を出さずに持ち帰って考えてほしいと言われました。


復帰に向けて動いている今


このあとかなり悩み、
家族や知人、自分自身と何度も話しました。

退職して別の仕事に就く現実にもぶつかり、
また色々な人の引き止めもあり、

復帰に向けて動いている現在に至ります。

不安はありますし、復帰の壁たちを高いなぁと感じています…。
けれどあれだけ消えたと思っていた「また学校で働きたい」という気持ちが小さいけれどあるのです。

復帰に向けて頑張ろうと思った理由はたくさんあるので、また時間があるときにまとめたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?