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復職に向けて②復職訓練の計画をたてる
前回は、担当のA先生から復職時期や異動についての確認を受けました。
年度途中の復職に向けての意思を再確認したところで、次は復職訓練の計画を作成します。
復職訓練の期間と頻度
まず、復職訓練は多少の前後はあるものの、だいたい10週間で計画を立てます。
【レベル1】1週目
実施時間:週2回、2時間程度。
訓練内容:通勤することそのものに慣れる。
机上やロッカーの整理。
【レベル2】2.3.4週目
実施時間:週3回、始業から給食まで
訓練内容:設備などの使用に慣れる。
軽作業や教材研究を行う。
【レベル3】5.6週目
実施時間:週4回、始業から下校まで
訓練内容:児童に関わる。
教材研究や授業準備をする。
T2で授業に入る。
【レベル4】7.8.9.10週目
実施時間:週5回、始業から終業まで(フルタイム)
訓練内容:1日を通して児童と関わる。
校務分掌を受け持つ。
授業や行事の準備をする。
T1として授業をする。
↑これは訓練の大枠です。
ここから、復帰後の自分のポジションや学校事情に合わせて、自分の言葉で訓練計画を作成します。
次のレベルに進む目安
訓練はレベルごとに期間や内容が異なっていますが、次のレベルに進むためには
欠席などがない
問題なく訓練内容を実施できている
次のレベルに進めると管理職が判断している
などが目安になります。
「職員室で軽作業なんて孤独すぎる…はやく子供達と関わりたい。」
「問題なさそうだから前倒しして進めていきたい。」
というように期間を早めて次のレベルに進むことは禁止されています。
メンタル休職者に起こりやすい「頑張りすぎてエネルギー切れ」というのを防ぐためです。
これとは逆に次のレベルに進めないこともあります。
この場合は状況によって、訓練を延期するか中止することがあります。
復職訓練の位置付け
正直…レベル3.4あたりから急に時間も内容もフルタイムに近いものになってくるので多少不安はあります。
私の場合、復帰後のポジションも休職前と全く違うのでなおさらです。
ただ、復職訓練は
「復帰できるかな?お試しでやってみよう!」
という位置付けではなく
「復職の準備はできた。最終確認をしよう!」
という位置付けなので、
この訓練計画を見て強い不安に襲われる場合はまだ復職のタイミングではないのかもしれません(いや、私もな)。
訓練中の立場と注意点
復職訓練を実施している2.3ヶ月の間は、休職中の扱いです。
休職中という立場のまま出勤をするため、
時間外労働、休日出勤(土曜授業など)、行事参加などはできないこと。
仕事上の怪我などに備え、入院・通院保障のある保険に加入すること。
フルタイム訓練時であっても給与は休職中と同じであること。
通勤手当は出ないこと。
振替という概念はないこと。
この辺りは注意が必要かなと思います。
5については特に小さな子どもがいる先生などは本当に注意が必要なので別で書きます。
計画を立てる時のポイント
できるだけスモールステップで、取り組むことを具体的に書くと良いです。
こんなことも?!というような活動内容を逐一書き出しましょう。
正直、後々の職場面談にて管理職に
出勤に慣れ、職員に挨拶する。
机の上の掃除をする。
ロッカーの中の私物を整理する。
◯月の行事予定をコピーする。
のような自分が立てた訓練計画を渡して説明するのは、若干恥ずかしさと情けなさもあります。笑
周りの先生方は、授業準備や研究会、校内委員会、行事準備、保護者対応などに追われ、テキパキと仕事をしているのですから…。
でも!!
無理なく段階的に負荷を大きくしていけるのは、自分のメンタルにとっていいはずです。
周りの目は気になりますが、復職訓練は急がば回れ。「頑張らない」ための計画をここでしっかり立てましょう。