「加入しない」選択肢

4月。学校にいる全員が大忙しの時期ですが、
初任者はとくに、分からない会議と分からない業務に追われて大変です。

とりあえず
「これもうすぐ締め切りだよ！」
と言われたら、よく分からないなりに周りに聞いて急いで取り組むし、

机の上に置かれている色々な登録の書類などは
どんどん片付けようとすると思います。

任意なのに、よく考えないまま加入してしまうことのないように気をつけてほしいものを書いていきます。

【組合】
組合って強制なの？

組合はその自治体ごとにある労働組合のことで、だいたい〇〇(学校名)分会のように各学校ごとにまとまっています。

加入は強制ではなく、任意です。

職員の仕事環境が良くなるよう、色々と交渉をしています。
よく「異動のときは組合に入っていると要望が通りやすい」などと聞きます。

ただし分会ごとに役職があり、勤務後や休日に会議やイベントに参加するなどの仕事がある場合があります。
また、組合費がかかります。

定期的に開かれる分会会議にも参加しなくてはなりません。

初任者だけど加入しなかった

初出勤の日、机の上に当然のように組合への加入申込書が置いてあり、

教務の先生から
「◯日が締め切りだから書いて出してね。
みんな入ってるから分からないことは聞いて。」

と言われました。
普通皆スムーズに加入するのだと思います。

ただ私は時間外にたくさん動員があることと、40年加入した場合の費用などが気になり、

組合について色々な人に聞きまくりました…。


「もしものときに組合が助けになってくれるよ！」という意見は納得できるのですが、

「みんな入ってるから入んなきゃダメかと思ってとりあえず入った」という人も多く、いまいち加入の決め手がありませんでした。

そのため、途中からでも入ることはできると思い、加入しないことにしました。

加入しないとどうなる？

正直まだ私は異動などの大きな人事を経験していないため、なんとも言えません。
ただし今のところ、加入しなかったことで不利益を感じたことは一度もないです。

加入しないことで、

1. 動員には行かなくて良い

2. 組合の仕事はない　

3. 分会会議の出席はしない

4. 組合費の引き落としはない

というのが事実としてあります。

2.についてですが、勤務校分会は若手ほど重めの役職を割り当てられます。
だいたい2.3年目で分会長を任せられるので、その年は大変かと思います。

私が加入しないことで予定されていた役職の順番が狂うので…。もちろん、よく思わない方もいたと思います。

3.は全職員から「この人は組合に入ってないんだな」と思われる瞬間です。汗

分会会議に皆が出ている間、残るのは未加入者だけです。

管理職に
「あきさん、分会会議を〇〇会議室でやってるみたいよ〜。」
と声をかけていただいたのですが、入っていないことを伝えるととても驚かれました。

職員室に残っていたのは私ともう1人女性の先生だけでした。

※勤務自治体は組合加入率が高く影響力も強いみたいです。

【保険】
保険って強制なの？

保険も任意です。

ちなみに初任の頃は職場に勧誘しに来る保険と共済組合の違いもよく分かっていませんでした。笑

共済組合に関しては入らないことのデメリットが大きすぎるため加入するものとして割愛します。

私の自治体では、B生命という保険の勧誘がとても熱心に学校にきます。
任意にもかかわらず、そのしつこさに押し切られて加入してしまう方もいるそうです。

しつこい勧誘を断る

恐ろしい話、私は当時これも全員加入しなければならない保険なのだと思っていました。

けれど、

• 任意であること

• 養う家族もおらず両親も働いていること

• もともと公務員は保障が手厚いこと

を事務さんに聞いて、「入らない」の一択になりました。

しつこい勧誘は

「必要なときにこちらから声をかけますのでそのときによろしくお願いします。」

と言えば大丈夫でした。

加入しないとどうなる？

これに関しては本当に何の不利益もありません。
大きな病気や怪我をしていたら違ったかもしれませんが…。

当時B生命には加入しませんでしたが、その後第一子を出産し終わるまで何も加入していませんでした。

第二子を望み始めたころに、妊娠出産のトラブルに備えて別の保険に加入しました。

必要なときに最低限の保険に入るという意識でいればいいと思います。

最後に

何かに加入するよう勧められたら「本当に必要かどうか」を必ず事前に調べましょう。

職場の先輩方はお給料も初任者よりもらっていますし、正直あまり気にせずに何かに加入し、支払いをしている方も多いです。

なので、言われるがままに加入するのはちょっと待った、です。

よく調べた上でのちのち「加入しておけば…」と思ったのなら、そのときにまた考えましょう。

また、加入せず浮いたお金を無駄にしないでおけば、困ったときにそれなりの金額になって自分を助けてくれるはずです。