2023→2024 -謹賀新年と備忘録③-
ようやく日常って感じ。
北陸では余震が続き今でも大変な状況であるけれど…一日でも早く「日常」が戻りますように。
思ったこと・感じたこと
最後の回はこの震災で私自身が色々と思ったこと・考えたことをまとめたいと思う。
中には意にそぐわない考えもあるかもしれません。
でも誰かに自分の意見を強制したいわけではなく、この先の自分に対するメモでもあるため、率直に記載します。
➀震災における避難について
この地震・津波そのものについては私が何か言えることではなく、あくまでも私の家族(実家)に対してのことです。
津波警報が出て弟家族が即避難をしたのは先述の通り。
妹も弟家族と一緒に避難先に向かった。
父と母は遅れること数十分。
ここまでは良いのだけど、やはり…絶対にあると思っていた父の老害しぐさ。
色んなところでケースとして扱われる「一度、家に戻る人」。
「寒そうだったから」「大丈夫だから」「子供たちがお腹すかせているから」
言い分はあると思うしその気持ちもわかる。
そして父ならやるだろう、やりかねないだろうなとも思っていたら案の定だった。
結果、幸いにして今回は何もなかったけれどもそれでもやって欲しくなかった。
父の気持ちもわかる。
おそらく本気で「自分はどうなってもよい」と思っているところがある。
昔から覚悟のある人だったから、そこに嘘はないし、有事の際には家族や子供が無事であれば自分のことは後回しにするだろうと思う。
また、併せてどこかに「根拠のない自信」も存在していることもあると感じる。
だけれど、その先を少しだけ考えて欲しい。
万が一、父に何かあったら残された我々は間違いなく後悔するしずっとその思いを抱えていかねばならない。
では、その場に私がいたらどうだったか。
恐らく反対したし止めたであろうが、それでも父は同じ行動をしただろう。
もしかしたら、透子(娘)が強く言うことで行動が変わった可能性もあるかもしれないけれど、それを娘に負わせるのも酷であろう。
そもそもで逃げる時にリュック(最低限のものは入ってる)をすぐに担いでいただろうから一概に同じ条件とは言えないのだけど。
「たられば」の話は無意味ではあるが。
とはいえ。
これらを踏まえ、様々なことを考えた。
今回の震災については、お正月で帰省していた若い世代も多かったことで、各地の避難がスムーズだったという意見もある。
一方で、それ故に若い世代が犠牲になることもあるしいかがなものかと反論もあった。
どちらもその通りだなと思った。
【津波てんでんこ】という言葉。
311の経験から改めて強く言われるようになった。
すごく理解できるし、私もずっとそうだろうよ思っていた。
でも。
今回、実際に自分がその立場になった時にその選択ができるのだろうかと大きな迷いが生じた。
父や母をおいて逃げることができるのだろうか。
助けに戻らないというということができるのだろうか。
わからない…。
だけれど、立場を「親」にした場合には、娘には私に何があろうととにかく少しでも安全な場所に逃げて欲しいし、とにかく娘が助かるのであればそれでよいとさえ思う。
娘は絶対に嫌だと言うだろうし、万が一があればずっと気に病むだろう。
それでも子供の無事だけは…と思うのだ。
この答えは私にはまだ出ません。わかりません。
ただただ、立場と視点が違えば行動も考えも異なってしまうものだと実感する。
親の気持ちも子供も想いも、どちらもわかる。
わかるからこそ、冷静な時に話をしておく必要があるのだろう。
もう一つ。
羽田の痛ましい事故から派生していたペット論争に近しい内容。
これも色んな考え方があると思います。
それぞれの主義主張は大切にされるべきとも思う。
生きることの優先順位だって、人によっては違うのだから。
あくまでも我が実家の話。
実家にはイングリッシュコッカーのフクがいました。
2021年の夏に18歳で亡くなったのだけど。
今でも帰省すると玄関にかけてくる足音が聞こえてくるような気がしてしまう。
もしも、フクが存命中に今回のような震災が起きたとしたら。
津波警報がでていて一刻も早く逃げなければならないとしたならば。
どうするのか。
…この解はわかっていて、
フクは置いていくという選択をする、と。
考えるだけで苦しいし切ないけれど、フクを避難所へ連れていくことは現実的ではない。
一緒に逃げるということも難しい。
両親はそうしていたと思う。
けれど決してフクをないがしろにしているなどはなく、特に母においては誰よりもフクをかわいがり最後まで甲斐甲斐しく世話をして看取った。
普段からフクに対する覚悟・考えを聞いていた。
だからこそ、置いていく判断をしただろう。
娘とは(東京の自宅でも)犬を飼う話をする。
けれども、たくさんの解決すべき事項があってなかなか踏み切れていない。
我が家では覚悟もまだない。
②情報の収集と精査について
ネットを始めとして様々なツールを駆使して情報を得ようとしていた。
東京にいる時には地元の情報は全く入ってこなくて、そんな時にはTwitterが役に立った。
地震や津波の速報は先述の通りNERVが一番良かった。
様々な情報が欲しくていつもはフォローしている方たちしかみないTwitterも、おすすめ含め広く投稿を見ていたのだけど、震災から1日・2日と経つと、震災そのものではなくそこに付随した情報…言うなれば震災に託けた政府批判や政治批判が多くなった。
普段、そんなものは見ないし見たとしてもスルーするだけだし、そもそもで誰がどんな思想を持っていてもそれは自由だと思うのでまず触れることもしないし気にもしない。
でも、さすがにうんざりし始めた。
どんな思想でも結構だけど、それを今ここで披露する必要ある?って。
そもそもこんなTwitter上でわちゃわちゃして何か変わるとでも思ってるのかと。
これまではミュートすらも必要もなかったし、したこともなかったけど、この数日でいくつもミュートした。
そんな言葉を目にするのも不快だった。
自分もダメだったと思うのは、気にしなければいいのに興味本位で見ちゃってしまったし、なんだったらツリーを全部読んだりもした。
それは自爆でしかないわな。
ふと気づくとこれまでほぼ柔術界隈の話題だった私のTLが、震災の情報だけではなく不毛な話題で埋まりつつあった。
それでもつい情報を追いかけるようにTwitterを開いてしまっていたのだけども…そうしていると自分自身の思考のキャパもどんどんくだらないことで埋まってしまって、他のことを考える余裕がなくなってしまう。
「これはだめだ」
って思って、特に東京に戻ってからは柔術界隈の話題に積極的に触れるようにして、震災の情報は必要な時にだけにする。
速報はNERVに任せる。
そうした。
そしてようやく柔術の練習にも行ける環境に戻ってきて、びっくりするほど気持ちも身体も軽くなった。
よく言われることではあるけれど、何か気持ちに違和感を感じたらネットから離れるのって大事だと改めて思った。
そして無自覚にネットの情報に吸い寄せられる。
特に非常時には。
気を付けないといけないなって。
今回はタイミング的に仕事も休みだったし、実家で特段やることもなかった環境だったこともあるだろうけども。
同時に、やはり柔術だったり趣味をもつことってとても大切だなとも実感した。
色んな人がいるし、思想も支持も違う。
それは当然だし、自由だと思っている。
常識というのも人によって違うのだというのも理解している。
よほど自分や周りに被害を被るとかない限りはそれを否定しない。共感もしないけど。
その上で情報を精査し時には協議していけばよい。
それはリアルの世界でも同じこと。
情報は得ることよりも、精査していく能力が必要だな。
③運がよかったとことについて
この年末年始、大変なことが多くあった。
そのような中であって、私は「ついてたな」と思う場面が多かった。
結果論ではあるのだけどもね。
・ヤマトでの配送手配
普段は前日ギリギリになって送ることがほとんどなのに、今回は何故か余裕をもって送ることにしたんだよね。
そのおかげで先述の通り無事に手元に届いた。
いつもと同じように1日に送っていたら2日には届いていなかった。
・陽子さんの家に伺った日
こちらももともとは1日の昼から伺う予定だったのを、大晦日当日に変更してもらい楽しい時間を過ごさせてもらった。
もし予定通り1日の昼過ぎに伺っていたら、とてもじゃないけどワイワイ楽しくなんてできないままだっただろうし、陽子さんたちにも心理的負担をかけたと思う。
(地震発生後にすぐ連絡くださったり、その後も心配してくれて定期的に連絡頂き…本当に心強かったしありがたかったです)
・新幹線のこと
これは本当についていた。
再開した最初が予約していた新幹線だったのだから。
早めに東京駅に向かい、情報を得たことも大きかった。
仮に「どうせ運休だろうから」とぎりぎりに行っていたら、また違う状況になっていた。
どれも本当に偶然ではあるのだけど、あえて自分なりの共通項を見出すとしたならば「先手であること」ではないかと思う。
早くやるってこととは違う、なんだろう、少し先を見て動くということなのかな。
先手をとれると、何かあった時のリカバリも効きやすい。
柔術や仕事と同じ。
後手後手にまわることも多いのだけど、今回の件からも「先手先手」で動くことを意識してみようと思う。
運もつきも、廻ってきたときに受け取れる準備があるかどうかなんだと思ったから。
長くなってしまった。
そしてあまり推敲せずにただ記載しただけなので、乱文になってる。
最初に記載の通り、自分のための備忘録でもある。
それでも、今回も読んでくれた方。
ありがとうございました。
2024年、始まったばかりです。
困難なスタートかもしれないけど、それを乗り越えてよりパワーアップする1年にしましょう!
おわり!
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