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「キミは、いたほうがいいよ」
昨日、病院にいきました。「発達障害」か、診断してもらうためです。
帰りの電車の中でずっと辛かった出来事を思い出していました。
私の家は、自営業だったので、夏休み中もお出掛けはなかったし、居場所もなかったけど、学校にいくよりはマシでした。
9月1日は防災訓練や授業がないため何とかなるのですが、宿題や提出物ができていないことに8月31日に気づく。
夏休みに入ったトタン、忘れてしまうのです。なんでやっていないのかもわからなかったです。
もちろん、そういうことをきちんと見てくれるオトナはいませんでしたし、ぞうきんも自分で縫って持っていきました。
ぞうきんをじょうずに縫えなくて針を押す指が痛くて泣きそうになりながら2枚をいしょうけんめい縫いました。
けれども、ぞうきんが縫えたって褒められたりはしませんでした。
みんなはおとうさん、おかあさんが用意してくれたり縫ってくれるから、提出するのが当たり前なのです。
1日は、なんとかなっても問題は、9月2日です。
通常授業になってくると宿題ができていないことで怒られます。
みんなの前で立たされて「なんでやってこないんだ。だから、ダメなんだ」とくどくど授業中ずっといわれます。
みんなが冷たい目で見ます。
「アイツまた怒られてる」「ダメなヤツ」
なんとなくみんなともなじめず、また一からともだちと仲良くできるか一生懸命考えても、どうしたらいいのかわかりませんでした。
だから、学校が嫌いでした。
その先生が嫌いでした。
台風がくればいいのにと思いました。
だれにも言えなかったことを昨日、心療内科の先生に少しだけ伝えました。
先生から宿題と不安をおさえる薬を処方してもらいました。
出された宿題をノートにメモするあいだ先生はゆっくり待っていてくれました。
「これからいっしょにどうしたらいいかみつけてゆこう」と先生がいいました。
もらった薬をのんだら、シシシシーという耳鳴りがおさまり、やわらかい気持ちになりました。
ほんとうの私はこんななのかなと思いました。
昨日、帰り道よるを歩きながら、「まだ、なにもみつけられていないけれど、生きていてもいいのかな」って思いました。
同じようにつらい思いをしている子がいたら伝えたい。
きっと見つけられていないだけ。
うずくまってもいいし、いやだったら逃げよう。
距離とか感覚とかうまくできなくて、イヤなこともいいこともあるけれど、わかってくれる人もいるよ。
うまく伝えられないけど
「キミは、いたほうがいいよ」
って思います。