へたすん

折れば本とオタクはいうし、軽い気持ちで書いたら全部ライトノベル。

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見上げた空の黄金龍

分厚い雲を突き抜けて一台の小型ジェット機が空へと舞い上がった。 「やった!」 雲を見下ろすなどできないかもしれないと思っていた。 「本当に……来れたんだ」 見渡す限り切れ目のない雲の上には青く光る月が浮かび、雲の上を優雅に飛ぶ龍の姿を照らしている。 龍。 空の支配者と言うべきもの。 沢山の人が空へと挑み、そして散っていった。 人は彼らを見下ろす事を許されず、近付く事はできなかった。 今日、この瞬間まではそれが常識だった。 「あっ!写真!」 あまりにも幻想的で美しい景色に見

    見上げた空の黄金龍