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治療家として恥ずかしい姿|脳卒中のリハビリと私の内面
リハビリ せいたい(整体)
こういう お仕事をさせていただいていると
とうぜん 様々な疾患や疾病の クライアント様に出会います
じつは 今年になって
わたしにとって
治療が少し 苦手な病気
が できてしまいました
「脳卒中により お体に麻痺がある」
方です
一般的に「脳卒中片麻痺」といいます
以下 そのように いわせてください
なぜ 苦手になってしまったのか
その 理由は 比較的容易に わかりました
施術中に
意図
が 入ってしまいやすいからです
「うまく 治療しよう」
「今回の治療で 明確な結果を残そう」
という 意図です
「評価をしてもらおう」
という 意図です
そんなの 思わなければ いいだけでは?
と 思われるかもしれませんね
はい わたしでも そう思います
でも なかなか うまくいかないのです
治療が終わった後に お客様に
「よくなったよ」
と 言われないと
強い不安感に 襲われるのです
そして 次回の治療こそ
「絶対に 良くする!!」
という 強烈な意図が 入ってしまうのです
わたしの こころは
うまく コントロール できないですね 笑
あ ここでは
なぜ 意図が入ると 施術の善い結果がともなわないのか?
に ついての説明は 割愛させてください
長くなってしまうためです
いま わたしは そういう 不思議な施術をしています
施術をしているのは 高次元の存在さんがメインです
とだけ いわせてください
(↑かえって 意味不明になってますね 笑)
・・・
お話を 戻しますね
なぜ 脳卒中片麻痺のお客様を治療するとき
そのような
余計な
意図
が 入ってしまうのか?
理由は
脳卒中片麻痺の方の リハビリが
とても 得意だった
とても 得意だと思い込んでいた
からです 笑
すこし 昔の話を させてください
理学療法士になるために 大学在学中に行った苦しい実習
そのとき 担当した患者さんは
脳卒中片麻痺の方 2名 でした
しかも おひとりは 糖尿病による全盲
もう おひとりは 脳の中の視床という場所の出血による 感覚脱失
運動する神経はそれほど損傷はないのに
感覚を感じる神経が 大きく損傷されている 状態です
ざっくりとした説明なのですが
「動けるのに 感じない」
という 状態の方です
両名とも 学生が担当するには
やや 難しい症例 です
実習の結果は 一般的には ダメダメでしょう
全盲の方については 全盲にさらに麻痺が加わったことによる 日常生活への影響まで考えることが できませんでした
感覚の麻痺の方には
嫌われてしまいました
話しかけても 返事をもらうことが できないくらいです
「俺は お前の モルモットなんかじゃねぇ」
と 言われたのが 最後の言葉でした
一生懸命勉強して 実習に望んだつもりでしたが
とても 不安で
その不安感を ごまかそうとして
明るく振舞った
そのわたしの 姿が
かん(癇)に障ったのだと
いまならば はっきり分かります
「もっと 勉強して いっぱし(一端)のリハビリスタッフになるぞ!」
という 気持ちを 強く持ちました
それが 実習指導者の ねらいだったと 思います
わたしは そのまま その実習先に 就職させていただくことが できました
実習時の指導者が そのまま 上司となりました
リハビリの技術と知識 そして その患者さん想いの人間性
すばらしい 先生です
お世辞ではありません
当時 その上司が
わたしに 期待していただいていること
ひしひしと 伝わってきました
期待にお応えしたい
そう 思っていました
必死で ついていったと 思いますが
それが うまく いかなくなる 理由が
わたしの 内面に ありました
わたしは
当時は 知る由もありませんですが
アダルトチルドレン でした
「他人軸」で 生きていました
「自分軸」で 生きているつもりでしたので
なおさら 重症でした 笑
批判されること
に とても 弱いのです
全人格を 否定された
そんな 気持ちになってしまうのです
リハビリの仕事は
2~3年がんばった程度で
良い結果を得ることなど 難しい世界です
逆にいえば 経験2~3年程度で
いえ 10年程度で
一人前の様な顔をしている リハビリスタッフがいたとしたら
それは 「かなり ダメなスタッフ」です
ご注意ください 笑
はなしが つい それてしまいました 笑
先輩や
患者さん
いろいろな方から 「ダメだし」をもらいました
ほんらいであれば
とても ありがたい ことなのです
一瞬 ネガティブに受け取っても
人間ですからしょうがなくても
「よし! つぎ がんばろぉ!」
と 無邪気に がんばれば いいんです
ただ 当時の わたしは
それが できませんでした
全人格を否定 されたように感じ
指導された方を 恨むような 感情さえ 抱くのです
そういう 黒いこころを 抱くようになっていきました
いつしか 質問する先輩を
選ぶように なっていました
そんな わたしの 態度は
とうぜん 職場に 広がります
有益な指導が わたしの耳に 入らないようになります
耳障りのよい ことを 言ってくれる人とばかり
はなしを するようになります
こころの中で 一部の先輩を批判し
後輩の 資質を品定めするような
リハビリスタッフ
治療家として
恥ずかしい姿 に なり果てていました
ただ
リハビリの世界は そんなに 甘くありません
わたしの そのような あり方が
「結果」に 現れます
リハビリが うまくできません
当然なのですが
当然だ と
当時は 思えませんでした
リハビリの「技術の反省」は 一応は してましたが
ほんとうに 反省しなければならないのは
わたしの 内面でした
でも
内面は まだ
今年になるまで
まったく 手つかずの状態が続きます
~~~
幸か不幸か
県外で行われた 専門の研修に参加することで
脳卒中片麻痺の患者さんの リハビリで
結果を残すことが
できるようになりました
「一番得意なのは 脳卒中片麻痺のリハビリです」
という 顔をして 生きるようになります 笑
ただ 内面は
悲しいかな 愚かで恥ずかしい そのままです
リハビリをするたびに
「今日は 良い結果を残そう」
「スゴイ!って 言われるような結果を残そう」
「先輩を見返し 後輩に尊敬されるような 結果を残そう」
と 思っていました
書きながら 恥ずかしさ いっぱい になります
ことし 修行により
内面の 大きな 変革ができたとは 思っていますが
脳卒中片麻痺の方への 施術は
つい最近まで
苦手でした
もう こころの クセ なんでしょうね
簡単に スイッチが 入っちゃうんですよね
「すごいって思ってもらえるリハビリを!!」
って・・・
呆れてしまいます・・・
~~~
いま ですか?
そうですね
きょう 脳卒中片麻痺の方の施術を 行ってきたんです
その方 ぜったい 褒めてくれないのです
「まだ 〇〇の部分が ダメだな」
って
かならず 言われるのです
「まぁ そんなに 簡単になおるわけないさ 笑」
と 言われて 慰めてもくれる 優しい方なのですが・・・
そんな方 なのですが
さいきん わたしは その方の施術で
意図を外すことが できている きがします
その方に 集中 できている きがします
それで きょう 言われたのです
「さいきん ちょっと いいぞ」
と
にやっと 笑われながら
「歩きが ちょっと いいぞ」
と
わたしの しつこい
意図
外れてきているかもしれません
うれしかったです
ごめんなさい
うれしかったので
ご報告させていただきました
むじゃきですね わたしは さいきん 笑
という だけの話でした
失礼いたしました
~~~
新潟市の わたしが 住む地域は
初めて 早朝
道が白くなりました
寒いですね
どうぞ 風邪などひきませんように
素敵な夜を お過ごしください
ありがとうございました
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