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地方紙がかわいい

タイトルの通りなのだが、地方紙がかわいい。

徳島の実家へ帰って来てから新聞を読むようになった。東京で一人暮らしをしていたときは新聞なんて取ってなかったし、毎日の情報はもっぱらネットから仕入れていたので、新聞を習慣的に読むのは人生で初めてのことだ。

徳島では地方紙の徳島新聞が7割近いシェア率を誇っており、ある記事では全国の地方紙シェア率ランキングでトップ5にランクインする程高いようだ。

そんな徳島新聞の好きなところを3つご紹介!(完全に自己満)

1. 結婚お祝い欄

徳島新聞には「ご結婚お祝い申し上げます」の欄があり、その日結婚した夫婦の名前が掲載されている。夫婦の名前の間に♡が入っているのがかわいい。

これだけでも都会の人からすると面白いかもしれないが、もっと面白いのは夫婦の出身地が〇〇市〇〇町まで載っていることだ。なので知らない新婚さんに対して「あーこの人たち同じ市内で結婚したんだな」とか「男性は県外出身なんだ」とか勝手に思いながら見ている。※県外の場合はさすがに〇〇県までの表記

イメージこんな感じ↓
〇〇(△△県) ♡ 〇〇(△△市□□町)

この欄があるので同級生や知り合いの結婚にも気付くし、事前に結婚すると報告をもらった友人からは「◯日の新聞載る予定やけん〜」まで予告があったりする。そして当日新聞を確認して、「見たよ〜」とLINEで報告したりする。おそらく親御さんで掲載された日の新聞を切り取って置いている人もいるんじゃないかな。

2. 誕生お祝い欄

⒈の結婚のお祝い欄の隣には「お誕生おめでとうございます」の欄があり、その日生まれた赤ちゃんの名前が掲載されている。もしかすると察しの良い方は「どうせ名前だけじゃないんだろう」と思われているかもしれないが、その通りである。

その欄には生まれた場所、両親の名前、そしてその赤ちゃんが長男なのか次女なのかまで記載があるのだ。赤ちゃんの名前には丁寧にふりがなが付いているところもかわいい。

これも結婚のお祝いと同様に、たまに知り合いの名前を見つけると「おめでとう」と心の中で小さく幸せな気分になる。

3. 「写角」の欄

いつもほっとしたりくすっと笑わせてくれるのがこの「写角」欄だ。写真1枚とそのタイトル、撮影者の名前、出身地、コメント2行程度の小さなコーナーではあるが、その内容は多岐にわたる。キレイな夕暮れの景色もあれば、窓に停まった大きなカマキリや105歳のおばあちゃんの誕生日会に集まった家族写真の日もある。読者たちのリアルな生活が垣間見えておもしろい。

番外編

惜しくもランクインできなかったが好きなコーナーをサクッとご紹介。
・「祝100歳」
100歳になったおじいちゃんやおばあちゃんが写真付きで紹介される欄。その方の半生や趣味などが載っている。

・「市長の予定」
各市長の今日の予定が掲載されている。基本「庁内協議」や「市議会本会議」だが、たまに「駅伝大会出場の〇〇中学校訪問」とか「〇〇感謝状贈呈式」とかがあるので、色々想像するのがおもしろい。

・地元の子供たちのコーナー
決まったコーナーではないが、地方紙らしい地元の子供達の「芋掘りしました」とか「〇〇小の校庭のイチョウが色づきました」などのニュースを読むのもおもしろい。

こう書いてみると、改めて徳島新聞の地域に根ざしたコンテンツがかわいらしく愛着がわく。この時代に正直ここまで個人情報出して良いのかwとも思うがそれもまた地方紙の良いところであり、今後もできる限り続けていってほしいなと願う。


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