柔らかな人
私は体重4キロで生まれました。
以来、小さかった記憶は一切ありません!
小さく生まれたかった、小さくなりたい!と思ったきっかけの思い出ははっきり覚えています!
題して
「あけちゃん大きいから邪魔だから後ろよ」
事件です。
幼稚園年少組での国見先生の一言。
事件です。私の中では。
私はおじいちゃんっ子で、幼稚園に入るまではかなり大事に大事におじいちゃんが育ててくれていたせいか、大きい自分をあまり自覚せずに育ちました。
おじいちゃんが何回も読んで聞かせてくれる紙芝居も、おじいちゃんのお膝でみるお相撲も、おじいちゃんとのお散歩も。
完璧なあけちゃんファースト!
が繰り広げられていました。
そんな私が初めて幼稚園で聞く紙芝居を楽しみにしていて、一番に前に行った。
その時に言われた言葉です。
私は一番後ろに行き、紙芝居が早く終わればいいのに、と思いました。
家に帰って、その事をお姉ちゃんに言うと、お姉ちゃんが
「あけちゃんは悪くないよ」
と言ってくれた事がとても嬉しかった事を覚えています。
それからは絶対に前に出ず、後ろ後ろに行く事を心がけていました。
そして自分が小さかったらと想像してみたり、小さい子が羨ましかったり。ちょっと卑屈になった時もありました。
何気ない先生の一言。
でも子どもにとっては事件。
それは子ども同士でも、大人同士でも、人と付き合う中では必ず生じる感情の、言葉のズレ。
私は大丈夫かな?何気ない一言で人に嫌な思いをさせていないかな?
ずっと気にしすぎて生きるのもどうかと思うけど、自分が言った言葉に責任はとれるようになりたいなあ、自分の言葉から逃げないでいたいなあと思っています。
ちょっとちょっとあけちゃん、それダメよ!と思う事があれば教えてくださいね。素直にごめんなさいをしたいから。
かと思うと今でもたま〜〜に小さい事に憧れる私がいるのを感じてる。
言葉に囚われすぎている事もダメかとも思う。
大切にするけど、自由に言葉を発する心も大事な気もする。
あ〜〜言葉を発するって難しいなあ、ずっと根に持ってごめんなさい国見先生(笑)
と自らを省みて、少しでも柔らかな心を持つ人を目指して、大切な人たちとの時間を大切に今日もゆっくり行ってきます!
ではまた明日。