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ガッチリした心

私の父は自分がやる!と決めたら、納得がいくまでやり通す人です。

いい方に転ぶといいのですが、悪いほうに転ぶと、家族は迷惑を被ります。

趣味は大体、熱中すると十年以上続け、ある日突然やめます。ボーリングも、バイクも鮎釣もゴルフも。トコトンやってパタっとやめる。それらに夢中になっている時は周りが何と言おうとひた走る。

そこまで夢中になれるのは今を思えば羨ましいかぎりですが、当時どうしても理解できなかった父の行動が思い出されます。


4WDに乗りたいんや〜〜!


鮎釣(網漁)をしていた時の父は道具を乗せるために軽ワゴン車を購入する計画を母に相談しました。しかも砂利や大きな石がある川岸に行きたいがために4WD仕様の車を希望。しかし返事は

NO‼️

母はワゴン車なんて、嫌!!と思ったらしく、普通のにしたい!と主張。

父はとにかく道具(網)を沢山運びたいから絶対ワゴン車にしたいと主張!

私はどっちでもいいや〜面倒くさいと思っていました。

結果は四輪駆動ではない軽ワゴン車。


でも父はどうしてもどうしても四輪駆動の車が欲しかったらしく、ある日車体に

4WD

と自らペイントしたのです!!😰

それを私が知ったのは同級生の男子が

「あけちゃんちの車4WDなんやな〜いいなあ〜ガンガン川行けるなあ〜」

と教えられたからです。

えっ?何で?四輪駆動ではないはず!

そうです。父は本当に綺麗にペイントしていたため、その車を見た人は4WDと疑わない腕前。びっくり‼️いや違う。何故そのような事をした!!と私はびっくり。

父さん恥ずかしいよ!

と言えませんでした。何故なら父が自分で書いた4WDを嬉しそうに見ていたから。例え人にどう思われようが自分の道を往く父。的が外れてはいるけど面白い存在だ。


*もし父が4WDとペイントしなかったら


*もし父にペイントが恥ずかしいと伝えていたら


父が4WDなどと子どもみたいなペイントをしなかったら、きっと普通にその車に乗ったと思う。でも残念ながらペイントされていたため何だか乗るたびに嬉しそうな父とため息をつく母。四輪駆動に乗りたいアピールが半端ないよ、父さん😅


もしこのペイント恥ずかしいと私が父に伝えていたら…嫌、伝えなくて良かったです。伝えていたら父はショックで泣いていたかも、心の中で。

父はどこか変わったところがあるけれど、ちょっと人とは観点が違うけれど、純粋な心の持ち主なんだなあと今は思えます。真っ直ぐに真っ直ぐに自分の思う方へ進む父はある意味羨ましいです。

私の父とは

私にないガッチリした心を持つ人。迷わない心は時には迷惑で、沢山迷惑を被るけどそのガッチリした心でしっかりと私を愛してくれる人。私もいつかガッチリした心の持ち主になりたいと最近思えるようになりました。

今の父は家庭菜園に夢中です。ガッチリした心で取り組んでいます🤗今度手伝うね父さん。さあ今日もガッチリと頑張ろっと!

ではまた明日。


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