ドラゴン桜表

【受験を控えている高校2年生とその親御さんへ】漫画「ドラゴン桜」を読んで、受験勉強をスタートしよう!

 どうもこんにちは。元スーパー家庭教師のアカヨシロウです。そこの高校2年生の君、受験勉強はまだ先の話だと思っていないかい? 

 実は僕、大学生のときに家庭教師をしていて、これでも結構成績を上げることで優秀だったんです。今回はそんな僕が『受験の極意』を教えようと思います。大学受験を控えている高校1,2年生をメインにしながら、勉強・受験の基本についても書いているので、高校受験を控える中学生や、受験を控えた子供がいる親御さんにも是非読んでもらいたいです。

漫画「ドラゴン桜」を読もう。

 結論を先に伝えておきます。僕がこれから言う『受験の極意』は、”漫画「ドラゴン桜」を読め”です。僕は決して講談社の回し者ではありませんので、中古でいいと思います。僕は個人用と生徒用を全巻ブックオフで買いました。(ブックオフの回し者でもありません。)

 そもそも漫画「ドラゴン桜」を知らない方もいらっしゃると思うので、あらすじをつけておきます。2005年に阿部寛・山下智久・長澤まさみ主演でドラマ化したので、知っている人も多いかと思います。

(あらすじ〉
 元暴走族の駆け出し弁護士・桜木建二(さくらぎ けんじ)は、経営破綻状態となった落ちこぼれ高校、私立龍山高等学校の運営問題を請け負うこととなった。
 始めは清算を計画していた桜木だったが、破綻を回避し経営状態を良くするためには、進学実績を上げるのが手っ取り早いと考え、5年後に東大合格者100人を出す計画を考案する。
 かつて受験指導に大きな実績を上げた個性溢れる教師を集めながら、開設した特別進学クラスに人生を諦めかけていた水野直美(みずの なおみ)と矢島勇介(やじま ゆうすけ)を迎え入れた桜木は、彼らに様々な受験テクニックや勉強法を教えていく。(Wikipediaより) 

 手っ取り早く言うと、オチコボレ高校3年生を一年間で東京大学に入れようって話です。内容が内容なので、この漫画にリアリティがあるのかとか、東大でなくてもいいんじゃないかとか、ストーリーが気にくわないとかあると思います。

 僕がドラゴン桜を薦める理由は、受験勉強のノウハウだけでなく、勉強をすることの意義や受験の心構えまで幅広く書かれた良本だからです。東大受験をテーマに書いているので東大攻略がメインですが、基本的な座学の取り組み方が書いてあります。受験期の子どもへの接し方も書いてありますので、僕は親御さんにも読んでもらっていました。

 そのドラゴン桜に書いてある中から、僕が高校生に特に伝えたい2つピックアップします。

まずは基礎。焦らず自分の学力に合わせて勉強しよう。

 受験を勝つための基本的なこととして「応用問題を解くことより、基礎問題を間違えないことが大事」があります。センター試験は別ですが、国立にしろ私立にしろ本試験では7割程度の点数をとれれば合格できます。(逆を言うと、出題者は合格の点数を7割ぐらいになるように設定しています。) そう、100点なんてとらなくても合格できるんです。 

 高校2年生が受験勉強を始めるにあたって陥るミスに、基礎を疎かにすることがあります。これは特に勉強をしてこなかった生徒に多い傾向がありますね。周りが応用問題を解いてるから焦ってしまい、すぐ応用問題を解こうとしちゃうんです。

 とてもその気持は分かるのですが、数学でそれがダメな理由を説明します。君はテストで基礎問題を5問中4問正解の80点で喜んでいるけど、基礎問題は100点を取れるようになってからでなくては、応用に進んではいけません。というのも、応用問題は基礎問題5問ぐらいの式を組み合わせて作られているから、君のレベルだと途中でどこかしら間違ってしまうからです。せっかく途中まで時間をかけても、基礎部分で間違ってしまってはもったいないですよね。

 説明しやすいから数学で説明しましたが、基本的にすべての学科で基礎が大事です。徹底的な基礎強化をして、基礎問題だったら絶対間違わないという状態になってから応用問題を解くようにしないと、結局また基礎強化に戻ってきてしまいます。遠回りのように思えるけど、これしか道はないのです。地道に頑張りましょう。

勉強のために、規則正しい生活を送ろう

 少し悲しい話をしますと、受験は結局毎日コツコツ勉強した人が勝ちます。君がこれまで怠けてきたというならば、今後は毎日コツコツと”効率的な勉強法”をして追い上げるしかありません。大事なのは習慣化です。そして、その習慣を維持するためには、規則正しい生活を送るのが必須です。

 よく定期試験は点数良いけど、抜き打ちテストになると点数が悪くなるという生徒がいますが、そういった人は受験で手こずりやすいです。理由は「勉強が習慣化できていないから」です。彼らは試験直前に知識を詰め込み、一時を乗り越えたら休んでしまうことが多いです。定期試験は出る範囲が明確だからそれで乗り切れますが、受験はそうはいきません。受験に使える勉強は、30分でも1時間でも毎日やり続けることです。

 ドラゴン桜では「歯磨きをするように勉強をする」と説明していました。歯磨きをしないと嫌な気分になりますよね。勉強も歯磨きするように習慣化しょうということです。その習慣を続けるために、「試験前だから徹夜しよう」とか「土日だから昼まで寝よう」とかはあまりせず、規則正しく過ごしましょう。

(僕の生徒でもこれができた人は少なかったです。規則正しい生活を維持するには親御さんの協力も必要です。これを読んでいる親御さんがいらっしゃったら、意識していただければ幸いです。)

【最後に】騙されたと思って、ドラゴン桜を読もう。

 ドラゴン桜は内容が内容なので読みたがらない人も多いと思います。事実、「東大目指していないからいいや」って生徒も親御さんもいました。漫画だし、「そんな夢物語ねぇよ」って思うのかもしれません。

 ちがうんです。ドラゴン桜は効率よく勉強するためのノウハウ本です。漫画の良いところは「マンガだから読もうという気になる」ところと「感情移入できて楽しい」ところです。

 あと現在、週間モーニングで「ドラゴン桜2」が連載されていますので、ドラゴン桜(旧ドラゴン桜)とドラゴン桜2のどちらを買えばいいかと気になる人がいるかもしれません。個人的には旧ドラゴン桜の方がオススメであり、ドラゴン桜2は自身のセンスに合わせて参考程度にするのが良いと思います。

 旧ドラゴン桜をオススメするのは、下記の3点が理由です。

①ドラゴン桜2は現在連載中なので、今から勉強する人には勉強法がすぐ適用できない。
②ドラゴン桜2はスタディサプリの広告的側面が高い。
③旧ドラゴン桜の方が読んでて元気になる(気がする)。

 とはいえ、以前かきあつめメンバーの香山由奈さんがイマドキの受験勉強について書いていて、10年前と今の勉強スタイルの変化に驚いたのも事実です。もしかしたら今の生徒にはドラゴン桜2の方がしっくり来るかもしれません。

 僕は旧ドラゴン桜のゴリゴリ勉強するやり方を薦めますが、ドラゴン桜2も受験勉強を真摯にとりあげた漫画です。旧ドラゴン桜が合わないなと感じたら、ドラゴン桜2を参考に勉強に勤しんでください。

 もう受験は始まっています。ドラゴン桜を読んで、コツコツ勉強しましょう。

(画像は全て三田書房公式HPより。現在無料公開中!!!

記事:アカ ヨシロウ
編集:ほん さち

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