超基本！「露出の三角形」を理解しよう──写真の明るさを決める3つの要素
まえがき
写真を撮るときに「明るさをどう調整すればいいの？」と悩んだことはありませんか？
そんなときに覚えておきたいのが、「露出の三角形」です。
これは写真の明るさ（露出）を決める3つの要素をバランスよく調整する考え方で、カメラを使うなら必ず知っておくべき超基本の知識です。
この記事では、「露出の三角形」を初心者にもわかりやすく解説します。
これを理解すれば、あなたの写真は劇的に変わるかもしれません！
露出の三角形とは？
「露出の三角形」とは、以下の3つの要素で成り立っています。
シャッタースピード（SS）
絞り（F値・Aperture）
ISO感度
この3つをバランスよく調整することで、適切な明るさ（露出）を作り出すことができます。
では、それぞれの役割を詳しく見ていきましょう。
① シャッタースピード（SS）──動きをコントロール
シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間の長さを表します。
単位は「1/250秒」「1/60秒」「1秒」などで表され、数値が小さいほどシャッターが速く開閉し、数値が大きいほど長く開いたままになります。
シャッタースピードのポイント
速いほど動きが止まり、遅いほどブレる
遅くすると手ブレしやすいので、三脚が必要になる場合も
② 絞り（F値）──ボケと光の量を調整
絞り（F値）とは、レンズの光を通す穴（絞り）の大きさのことです。
「F1.8」「F4」「F11」などで表され、数値が小さいほど穴が大きく、数値が大きいほど穴が小さくなります。
絞りのポイント
F値が小さいと背景がボケて、被写体が際立つ
F値が大きいとピントが広範囲に合い、風景などをしっかり写せる
③ ISO感度──暗い場所での味方
ISO感度とは、カメラのセンサーが光をどれだけ強く感知するかを表します。
ISOの数値が高いほど、暗い場所でも明るく写せます。
ISO感度のポイント
明るい場所ではISO100〜400を使うと画質が良い
暗い場所ではISO1600以上を使うと明るくなるが、ノイズが出やすい
「露出の三角形」を活かすコツ
「シャッタースピード・絞り・ISO感度」の3つは、バランスを取ることが大事です。
例えば、次のようなシチュエーションで考えてみましょう。
① スポーツや動物を撮るとき（動きを止めたい）
✅ シャッタースピードを速く（1/1000秒）
✅ その分、絞りを開ける（F2.8） or ISOを上げる（ISO800）
② ポートレートを撮るとき（背景をボカしたい）
✅ 絞りを開ける（F1.8）
✅ その分、シャッタースピードを速める（1/250秒） or ISOを下げる（ISO100）
③ 風景を撮るとき（全体をくっきり写したい）
✅ 絞りを絞る（F11）
✅ その分、シャッタースピードを遅くする（1/60秒） or ISOを上げる（ISO400）
まとめ──3つの要素を組み合わせて、自分の理想の写真を！
「露出の三角形」は、シャッタースピード・絞り・ISO感度の3つの要素をバランスよく調整することで、写真の明るさや表現をコントロールする考え方です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、撮影しながら少しずつ調整していけば、自然と感覚がつかめるようになります。
ポイントまとめ
✔ シャッタースピード → 動きを止める or ブレを活かす
✔ 絞り（F値） → ボケ具合と光の量を調整する
✔ ISO感度 → 暗い場所での明るさ調整（ただしノイズに注意）
この3つを理解し、状況に応じて調整することで、思い通りの写真を撮れるようになります。
カメラのオート設定に頼るのもいいですが、マニュアルで調整することで、より自分の思い描いた写真に近づけることができます。
ぜひ、「露出の三角形」を意識しながら撮影してみてください！
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