いつかみたあの景色を香りと季節で思い出す
スマホが普及してから、写真を簡単に振り返れるようになってとても便利な現代。
一昔前はデジカメ、その前は携帯の画像、その前はフィルムカメラ??
懐かしいそんな時代もあったなと。
数年前の写真を見返して、「ああ、あの時こういうことがあったんだ」と見返したりして。たまに見返すのが自分にとってとても贅沢でいい時間。
出てきたのがこのシャボン玉。
公園でのんびりしている時、遊んでいた子がシャボン玉をしていた。
ふーっと吹いたシャボン玉はたくさん吹き出し口から出て、その辺りにいた人たちに挨拶するようにして漂った後、空高くふわーっと舞い上がって消えて行った。また手で触れようとするとパンっとすぐに消えてあたりにシャボン玉の香りがする。
一気に泡が吹き出すのと、その泡の球体の面が虹色になってとっても綺麗だったのが、子どもの時すごく好きだった。
今は大きいシャボン玉を作る道具も100均に売っていたりして簡単に手軽にできる。
私が子どもの時は、ストローの先を切って丸が作りやすくしたりして作っていたな。
公園でのんびりしていた時にそんなことを考えていた時に、なんとなく久しぶりにやりたくなった。大の大人がシャボン玉?と思うかもしれないが、なんとなくやりたい気持ちになった。それは春だったからなのかな。
久しぶりに買ってきてシャボン玉をやってみた。その日は雲ひとつない晴れの日で、公園の芝生でやってみた。
ふーっと吹くとたくさん出てきて、みるみるうちに子どもたちがその辺で「あっ!シャボン玉だ!」と、追いかけて触っていた。
ああ、いいな。
そんなふうに夢中に追いかけて、シャボン玉が漂っているだけで楽しかったんだ。そしてあの虹色にキラキラ光る、丸くもすぐ消えてしまう儚い感じ。
好きだな、と思った。
好きな人と、好きなことを一緒にやれたらそんなに幸せなことない。
だから子どもたちは大好きな人とシャボン玉するんだろうなー。
そんなことを思いながらした数年前のシャボン玉。写真を見ているだけでもその時の空気、温度、香り、写真に写っていない景色や人を思い出す。
また、あの春の晴れた日に、やりたい。
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