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「CCLG(Co-Creation Led Growth )」ver.0と「共創型サーバントリーダーシップ」を公開します。
おはようございます。こんにちは。こんばんは。共創CS推進者のあかつきんぐです。今回はCCLG(Co-Creation Led Growth )というありそうでなかったモデルのver.0を公開・ご紹介しようと思います。また、CCLGを推進する上で必須になる共創型サーバントリーダーシップも公開しますので3000文字程度あります。組織や自身の働き方に課題があり、好転・改善させたいと切に願う方は是非読み進めてみてください。
筆者自身はこの概念を体現・完成させるべく、またはどこまでビジネスで通用するかの仮説検証を数年かけて行います。ver.0で公開したのはこのモデルを共創してくれる仲間や勇者を見つけたい想いもあります。ここでは掲載していない具体のTips、HowToもテンプレートとして優先度設定リストや現場管理者の戦略・戦術検討リストも作ってあるのでご興味がある方はお声かけ下さい。(共創しましょう)
1. CCLGとは?
Co-Creation Led Growth (CCLG) は、従来の成長モデル(PLG, SLG, CLG)を進化させ、「顧客との共創」を軸に「顧客の価値創造(CustomerValueCreation)」を達成するビジネスモデルです。
これまでの成長戦略では、企業側がプロダクトやサービスを提供し、顧客がそれを受け取るという一方向の関係が一般的でした。しかし、CCLGはこの関係を根本から見直し、企業と顧客が対等なパートナーとして新たな価値を共に創り出す ことを主眼とします。
CCLGの最大の目的は、顧客にとって本質的な価値を創出し、それが結果的に企業の成長にもつながる という好循環を生み出すことです。
2. CCLGの特徴
① 共創型CS(Co-Creation CS)
CCLGでは、企業と顧客が一緒になってプロダクトの成長を推進します。
顧客の声をリアルタイムまたは即時性高く取り入れ、プロダクトの改善サイクルに直接参加できる仕組みを構築(例:※ユーザースプリントレビューも含む)
カスタマーサクセス・カスタマーサポート(CS)部門が顧客との関係を深め、データに基づいた意思決定を強化
単なるサポートではなく、顧客自身がプロダクトの成長に貢献できる体験を提供
※ユーザースプリントレビューとは、アジャイル開発(スクラム開発)において、スプリント期間の成果をユーザーやステークホルダーに紹介し、フィードバックを得るイベントです
② 顧客の価値創造をビジネス成長に還元
顧客が実際にサービスの改善に関わることで、よりニーズに即した進化を実現
顧客の成功=企業の成功 という構造を確立し、顧客の成長が企業の成長へと直結(顧客の価値創造)
ユーザー主導の機能開発や、顧客と共に作り上げるサービスアップデートなどを推進
③ 組織全体での共創の推進
CS(カスタマーサクセス・カスタマーサポート)だけでなく、開発・営業・マーケティングなど全ての部門がシームレスに顧客と協業
顧客の意見を事業戦略やプロダクト開発に反映させる「情報フィードバックループ」を強化
3. CCLGと既存の成長モデルとの違い
従来のモデルと比較しながら図示します。
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CCLGは、PLG, SLG, CLG の特性を包含しながら、「企業と顧客がともに成長する」という本質的な変革を促します。共創という新しいカテゴリに見えますが従来のカテゴリもフル活用しながら「顧客に価値創造」できる環境を共創によって実現していきます。
4. CCLGの有用性
① 顧客エンゲージメントの最大化
企業と顧客の関係が一方向ではなく、双方向の対話・協業に変わることで、顧客のロイヤルティが向上
顧客自身がプロダクトの成長に関与することで、継続的な利用と長期的なエンゲージメントを促進
② プロダクトと組織の進化が加速
顧客のリアルな課題を共に解決するため、プロダクトの改善スピードが飛躍的に向上
企業の意思決定が顧客データに基づくものになり、成長戦略の精度が高まる
③ カスタマーサクセスの本来の役割を全うする(顧客価値創造)
CSが「サポート」「サクセス」だけでなく、「共創」の主体 となることで、より戦略的な役割を担い「顧客の価値創造」に大きく寄与する
顧客との強固な関係を築き、売上向上や新規市場開拓にも貢献
5. CCLGを支える共創型サーバントリーダーシップ
・リーダーは決定機能ではなく、サービスと共創の場を設計する人であるべき
メンバーの能力を最大限に活用できる環境を設計し、意思決定を支援するファシリテーションを行う
チームの自律性を高めるため、役割分担を明確にしつつも柔軟に対応できる仕組みを構築する
顧客との共創を促進するために、ユーザーからのインサイトを組織に還元するプロセスを確立する
・トップダウンからはじめ「ボトムダウン」を実現する
組織文化の醸成にトップダウンは不可欠、まずはトップダウンで代表・創業者の意志や考え方を可能な限り社内にトレースさせる(100点を目指しすぎてワンマン経営にならないよう注意が必要)
トップダウンである程度組織の統制がとれたら、現場の知見を最優先する方向に切り替え、チームメンバーが主体的に課題解決に取り組めるようにする(従来のボトムがトップになっていく意味合いで「ボトムダウン」と呼びます。)
フィードバック文化を根付かせ、意見を吸い上げる仕組みを導入する(例: 定期的なユーザーインタビューや惰性にならない月1四半期1程度の定点チーム内ブレスト)
ボトムからの提案を素早く意思決定に反映できるアジャイルな組織構造を導入する
・スコープの設定と期待値の明確化
チームや顧客が取り組むべき範囲を明確にし、混乱を防ぐためのガイドラインを設定する
各フェーズごとのKPIを設定し、進捗管理を適切に行うことで、成長の指標を可視化する
期待値のズレを最小限に抑えるために、関係者間で定期的に合意形成を行い、柔軟な調整を可能にする
6. まとめ
CCLGは、企業の利益を単純に追求するための手法ではなく、「顧客の価値創造が第一であり、その結果として企業も成長する」という本質的な考え方に基づいています。
このアプローチを採用することで、
顧客にとって本当に価値のあるプロダクトを共に創り上げることができる
企業と顧客の関係がより深く、長期的なものになる
持続可能な成長モデルを確立し、競争力を強化できる
これからの時代、企業は単に「良いプロダクトを作る」だけではなく、「顧客と共に価値を生み出す」ことが求められます。既に同様の思想で取り組んでいる企業もいると思います。CCLGは、そのための新しい成長戦略のスタンダードとなるでしょう。
まずは筆者が愚直に向き合うことで数年後の完成版か、もしくは適宜バージョンアップ版を展開していくかもしれません。
真剣に事業の成長を顧客視点でお考えの方がいらっしゃれば、共創いただけますと幸いです。
共創CS推進者:あかつきんぐ
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