源頼朝入りの仏像。【ぶつぶつ仏像②】
ここでは、仏像について何も知らない人にも楽しめそうな、単純で面白いことだけぶつぶつ言います。
源頼朝っているじゃん?
鎌倉幕府作った人。源氏の、ほら。
(wikipediaより)
この人よ。
*ただし、この絵は別人説も出てきているから注意。
ま、要するに源頼朝よ。
彼の菩提を弔うために、
イトコのお坊さんが仏師に作ってもらった仏像がこれ。
(wikipediaより)
国指定の重要文化財になってる聖観音菩薩立像。
像の作者は、
じゃーん。
運慶と息子の湛慶。
鎌倉時代の超有名な仏師たちです。
運慶は東大寺南大門の仁王像とか作った人ですよ。
で、この聖観音菩薩立像なんだけど、
この仏さまに会いに行けるお寺、それが瀧山寺。
愛知県岡崎市にあるお寺です。
(wikipediaより)
まあ、この仏像っていうのが
さすが運慶・湛慶の作だけあって
仏像は肉付きもよく、
ぱっつんぱっつんに「みなぎってる」って感じよ。
(この「みなぎってる感」というのが、特に運慶制作の仏像の特徴でもあるよ)
写真をもう1回出しとく。
源頼朝の等身大像とも言われてます。
実は、言い伝えではこの像に
源頼朝のあごヒゲ(もしくは髪の毛)と歯が納められてると言われてて。
で、マジかよ、ということで
近年、この像のX線写真が撮影されました!
すると、なんと写ってたんですねー。
仏像の頭部の内側に何かがつり下げられているのが。
丁度口部分の裏側です。
写真はコピーできないから、このサイトの写真見て。
ね。
聖観音像の中に、源頼朝入っとるがな。
すごくない?
え? すごくないですか?
だって、頼朝のヒゲとか歯ですよ!
というわけでこの聖観音菩薩、めっちゃ頼朝の魂入ってます。
いや、今回はそれだけなんだけどさ。