戦国時代の辞世を集め、心を込めて「戦国百人一首」を作る試み
辞世とは死にぎわに残す歌や詩のこと。
仕事で歴史上の有名人についての記事を書くとき、彼らの辞世に触れることがある。
和歌や俳句、漢詩などの専門家じゃなくても、辞世に込められた力に感じ入ったことはある。
それらは、生きるか死ぬかの戦場で戦う武将たちの歌であって、世に有名な『古今和歌集』とか『小倉百人一首』の和歌などと比べてつたなく、優美さなどからはかけ離れているものも多い。
だけど、辞世は普通の詩歌にない重みや緊張感に充ち満ちている。
考えて見れば、死に際の最後の作品だ。
最期