エイリアン捜し。【ぶつぶつ仏像⑤】
行ったことある?
聖徳太子ゆかりの寺院として有名な法隆寺。
今日は、この法隆寺にある不思議で不気味な像を紹介するね。
法隆寺の境内には多くの建物が建っている。
その中に、国宝の五重塔があるの知ってる?
これこれ。
五重塔の内部には東西南北に洞窟みたいな舞台が4つあって、塔本四面具(とうほんしめんぐ)と呼ばれてる。
中には、塑像(粘土の彫刻)の群像が安置されてるんだけどさ。
合計80点の塑像は国宝でーす。
すごいよね。
4つのそれぞれの舞台は、お釈迦様の生涯の場面を再現してるわけ。
今日はその北面の舞台「涅槃像土」に注目。
(四面ともすごいんだけど、今回はここだけピックアップ)
「涅槃像土」では、お釈迦さまが入滅、つまり亡くなったシーンを再現してる。
真ん中で横になっているお釈迦さまの遺体。
それを取り囲む弟子たちが悲しみに暮れて慟哭する塑像の写真がこちら。
写真が小さくて申し訳ないけど、1番のお釈迦様、そして21から27番の弟子たちが、泣いてるのがわかるでしょ。
22番とか27番とかハンパない泣き方よ。
で、この写真の中にいるんすよ。
こいつが。
エイリアンが。
もっかい写真出すよ。
どこにいるか見つけられる?
・・・・・・。
無理だよねー。
実は、他の像の影になってて、この写真じゃわかんない、多分。
12、13、17番のところに3体おかしな像がある。
ネットでもエイリアンじゃないかって話題になってる3体。
これらは、まとめて侍者像と呼ばれてます。
馬頭形(ばとうぎょう)
鳥頭形(ちょうとうぎょう)
鼠頭形(そとうぎょう)
です。
*「涅槃像土」の写真は全て「人文研究見聞録」さんサイトよりお借りしています。https://cultural-experience.blogspot.com/2015/09/blog-post_5.html
確かに、人間の顔じゃない。
周囲の泣いてる弟子たちとは顔の作りが違う。
だいたいさ、馬、鳥、鼠には「見・え・ま・せ・ん」。
馬や鼠にあるはずの耳もついてないし。
十二支の馬、鳥、鼠をかたどった像だと言われてるけどさ。
じゃ、残りの9体はどこに?
この像を造った目的は何?
蛇やトカゲのような「爬虫類」っぽい3体の像。
顔だけ爬虫類で身体は人間=「爬虫類人」じゃん、まるで。
実は、海外の遺跡(イラクのウバイド遺跡など)でも爬虫類人(?)ぽい像が見つかっている。
人間の像というより、むしろそっちに似てる気がするこの3体の像。
(興味のある方はネットで探してみてください)
なんで?
何のために?
ごめん。
正解はまだ見つかっていない。
なんでお釈迦様の入滅シーンに不気味な像が並んでるの?
なんで法隆寺にそんな像があるの?
誰がそんな像を置いたの?
なんで?
なんで?