【TCG制作記3】自作カードゲーム【DEAD NIGHT】のカード紹介とルール紹介
前回の記事、【TCG制作記2】では、デッキに使用するカードが【12枚】に決定したところまで書きました。
今回は実際にゲームに使用するカード紹介と、ルール紹介をしたいと思います。
ちなみに今回の記事のタイトル通り、今作のTCGの名称は今のところ【DEAD NIGHT(デッドナイト(仮) TCG】で考えています。
【数百年に一度の、怪物の王を決める、怪物たちの戦い】的なストーリーが裏にあり、世界中の伝説や伝承に登場する【怪物】がテーマなので、ジャンルとしては【ゴシックホラーバトル】ですね。
元々は「ハロウィーン」を題材にしており、それを独自の解釈でバトルものの世界観にした感じです。
それでは最初にゲームに使用するカードのご紹介からさせていただきますね。
■【カード紹介1-怪物カード】
【DEAD NIGHT TCG】では【怪物デッキ6枚】と【変異(仮)デッキ6枚】の計【12】枚のカードを1ゲームで使用します。これが一人分ですね。
少し特殊ですが、今作では上述の2種類のデッキを別個の手札として持ち、切り替えながら使用します。TCGで言うところのドローという概念はありません。
デッキの組み方にも決まりがありますが、それは後述のルール説明にて解説させていただきます。
まずは【怪物デッキ】に使用する【怪物カード】の紹介です。
※カード性能、カードデザインや絵まで、全てテストプレイ用の間に合わせのものなので、製品版では全くの別物になる可能性があります。
この【怪物カード】は、ゲームの戦闘に使用し、戦闘の中心になるカードです。
その怪物の強さを表す【RANK(ランク)】が与えられており、現状はランク1~6まで存在します。
【怪物カード】は1ターンの内にお互い一枚ずつだけ場に出す事ができ、攻撃や防御といった概念はなく、単純にランクが大きいほうが勝ちます。
この怪物同士の戦闘を今作では【決闘】と呼びます。一対一でぶつかり合うのでそのイメージからですね。
そして【怪物カード】は一度使うと勝敗に関わらず【墓所】という領域へと移動します。
【墓所】も2つに別れているんですが、それは後の【ゲームの流れ表】画像にて。
怪物は他の怪物や生物を倒し、その魂を喰らう事でより恐ろしい怪物へと進化していく…という世界観設定があります。
掲載している画像は全てテストプレイを手伝ってもらっている友人に送った画像なので、見づらかったり不親切な説明だったらすみません。
■【カード紹介2-変異カード】
次に【変異カード】のご紹介をさせていただきます。
【変異カード】は、先ほどご紹介した【怪物カード】と組み合わせることができ、【怪物カード】を強化できるカードです。
強化する以外にも様々な能力を備えており、戦況をひっくり返す可能性を秘めています。
【怪物カード】で顔合わせをし、【変異カード】でその戦闘結果を操作する、という感じです。
【変異カード】は使用した怪物の【戦闘形態】や【超常現象や状況が変異するアイテム】などをイメージして作られています。ややこしいですが、【怪物】は【戦闘形態である異形の姿】に変身する、という今作の世界観を反映しています。
【変異カード】は使い切りのカードで、一度使用すると【虚空】領域という特殊な場所に置かれ、その【マッチ】では二度と使用できなくなります。少しややこしいので、こちらも後述のルール説明の際に改めてご紹介させていただきますね。
■【カード紹介3-デッドナイト】
次に上でご紹介した【変異デッキ】に必ず1枚だけ入れる特殊なカード、【デッドナイト】のご紹介をさせていただきます。
先ほど【変異カード】は使い切りのカードと書きましたが、この【デッドナイト】は何の能力も持たない(現状のα版では)代わりに、何度でも【変異デッキ】に戻るため、何度でも使用できます。
そして【カードタイプ】が【永遠】になっており、【変異デッキ】には入っていますが、【変異カード】として扱われません。つまり「【変異カード】の能力を無効にする」などの効果は受けません。絶対に【変異デッキ】に戻るよう設計されています。
後述のルール説明にて詳しく説明しますが、【怪物カード】と【変異カード】は裏のままお互いにセットし、同時に公開するという使い方をするので、相手がどんなカードを使ってくるかは公開されるまで分かりません。
なので使用しても戻ってくるこのカードをうまく使えば、相手に【変異カード】を無駄打ちさせる事もできるわけです。
…多分既にかなりややこしい事になっていると思います。すみません。
今作のタイトルでもある【デッドナイト】の名を冠するカードであり、【終わらない悪夢】をイメージして作られています。
現状では、使うカードの種類は上述の【怪物カード】【変異カード】【デッドナイト】の3タイプです。
■【ルール説明1-デッキの組み方について】
ルール説明に入る前に、デッキの組み方をご紹介したいと思います。
上の図のように、【怪物デッキ】は【怪物カード】を【ランク1~5】まで満遍なく入れる必要があります。【ランク5だけで構築】みたいなのはできないという事ですね。
つまり相手と自分の【怪物デッキ】の大半は【相手のデッキと同じランクのカード】で構成されているため、ゲームが進むほどお互いが手札に握っている【怪物カード】も減っていき、次に出てくる怪物のランクがある程度推測できるようになり、必然的に読み合いが生じるわけですね。
そして【怪物デッキ】は【一枠】だけ好きなランクのカードを入れることができる【自由枠】があります。既にデッキに入っている怪物と同じカードを入れたり、この枠にしか入れられない【ランク6】のカードを入れることもできます。
【変異デッキ】については【デッドナイト】というカードを一枚入れるという決まり以外は自由です。
ゲームの性質上、【変異カード】はどんどん消費され減っていきますが、仮に【変異カード】を全て使い切ったとしても【デッドナイト】は必ず【変異デッキ】に戻るため、意味がなくとも毎ターンセットする必要があります。
ちなみに【変異デッキも必ず6枚固定で組まないといけない】とありますが、これは【マッチ】開始時の話で、2ゲーム目、3ゲーム目とゲームが進んでいくうちに【変異カード】を使用した事で【変異デッキ】が【6枚】以下になっていたとしても問題ありません。
【変異デッキ】を6枚固定にしないといけないのは、対戦を始める際の一番最初の準備の段階の話、というわけですね。
なお上記の【12枚】に加えて【サイドデッキ6枚】も存在しますが、サイドデッキを使用すると考えなければならない事が膨大になり、ゲームの難易度が向上する(というよりめんどくさくなる)恐れがあるため、現状は落としどころを調整中です。
【サイドデッキ】を使用できる【上級者向けのフォーマット(対戦形式)】として独自にルールを分ける可能性があります。
【サイドデッキ】は好きな【怪物カード】と【変異カード】を自由に組み合わせて作成し、【怪物カード】【変異カード】どちらも同じカードを何枚入れても大丈夫です。メインデッキに入っているカードと重複もできます。
サイドデッキの使い方としては【ゲーム】と【ゲーム】の間に、相手のデッキに有効な対策カードと交換可能、という感じです。
市販のカードゲームでもお馴染みの使い方、というわけですね。
そして【サイドデッキ】のカードを使用する際は、必ず入れ替えで行います。使用している【怪物デッキ】と【変異デッキ】からカードを減らしてサイドデッキに移したり、【サイドデッキ】から【変異カード】を補充したりはできないわけです。
必ずデッキのカードと1対1交換で行います。
まとめると、【怪物デッキ6枚】【変異デッキ6枚】【サイドデッキ6枚】の計18枚のカードを使用する事になるんですが、現状はサイドデッキなしでテストプレイをしています。めんどくさいからだな?
将来的に配布予定の体験版を遊んでもらう際も、とりあえずサイドデッキなしで遊んでいただけたら、と現状は考えています。
ちなみに今作は【怪物】がテーマという事もあり、6といういわゆる【獣の数字】を使う事に妙なこだわりを貫いています。
…縁起が悪いですね。
■【ルール説明2-実際のゲームの流れについて】
最後に【ゲームの流れ】と【勝利条件】、【各カードの取り扱いについての補足】をご紹介させていただきます。
ゲームの流れは上の図の通りです。
下の図はカードを置く場所を記したプレイマットですね。
簡単に進行の流れをまとめると、
●互いに【怪物カード】を出し合い、
●互いに【変異カード】で強化し、
●【怪物カード】と【変異カード】の合計【ランク】が大きいほうが戦いに勝利し、
●勝者の【怪物カード】は【棺】領域に、敗者の【怪物カード】は【灯】領域に置く
●勝者は相手の【怪物カード】のコスト(SOUL)分の【灯ポイント】を得る
●以降互いの【怪物カード】が尽きるまで繰り返し…
●最終的に【灯ポイント】が多いほうが1ゲームの勝者
という流れです。ややこしいですね…ややこしい。
ちなみにお互いの怪物のランクが最終的に同じだった場合、その戦いは引き分けとなり、お互いの【怪物カード】を【灯】領域に置いて、その怪物のコスト分がそれぞれ相手の【灯ポイント】になります。
【変異カード】を使用して基本ランクが格上の怪物と引き分け以上に持ち込めたら、灯ポイント的には少しお得になるという事ですね。
以上を【1ゲーム】とし、【2ゲーム】先取したほうが最終的な【1マッチ】の勝者となります。
【1マッチ】は最大で【3ゲーム】までで、例えば3ゲーム目を終えた時点で【1勝1敗1分】だった場合は、全てのゲームで得た【灯ポイント】の累計ポイントが高いプレイヤーが【1マッチ】の勝者となります。
ゲーム毎に【灯ポイント】はリセットされ、次のゲームでは0点の状態からスタートしますが、そのセットの累計ポイントとして別枠で蓄積されていきます。
引き分けの場合のみ累計ポイントを参照にするわけですが、例えゲームの敗北が決まっている場面でも、マッチの引き分けの可能性を見越して【灯ポイント】は積極的に獲得しておいて損はないというわけですね。
なので現状では【灯ポイント】をメモをするものが必須なのが、ルール上の煩わしさとして少し引っ掛かっています。
単純に面倒ですしね…。
【0勝0敗3分】の場合のみ、サドンデスに突入し、次の【1ゲーム】の勝者が【1マッチ】の勝者となります(これについては変更するかもしれません)。
ちなみに今更ですが、ゲームの用語として登場する【灯(ひ、ともし、サイン、呼び名は多数ある)】とは【魂の心臓、怪物の力の根幹、その者の存在の証】的な設定で、今作【デッドナイト】の世界観ではかなり重要な概念として登場します。
【サイン(印)】という呼び名もあるように、力を持った怪物は他者の【灯】を目印のように察知する事もできます。
怪物たちの「超常的な力の源」みたいなものですが、全ての存在にも宿っているため、人間にも【灯】はあります。しかし【灯】は人間が住む【物質世界】とは【違うチャンネル】の【抽象領域】の概念のため、普通の人間にはその存在も、使い方も、見る事や気配を察知する事もできません。
【一次元上の概念】といったところです。
怪物はその【灯】を【エネルギー】として利用する事で、様々な【超常現象】を引き起こす事ができます。【物質世界】の法則を超えた力なので、作り手からすると色々な辻褄を片付けられる便利な概念です。
【灯】という名前の通り、ゆらめく炎のような性質を持ち、【物質】や【他者】に燃え移る事もあります。【祈る】といった行為でも【外部】に自身の【灯】がともる事もあるわけです。
この辺りの設定も非常にややこしいので、いずれどこかにまとめたいと思っています。
【怪物カード】の紹介欄でも前述してありますが、「怪物は他者の【灯】を喰らう事でより恐ろしい存在へと成長し、怪物の王へと近づく」という設定なので、このゲームもその戦いを表現し、【灯ポイント】を多く得た者がゲームの勝者、というルールにしています。
カードのコスト欄は【SOUL(魂)】となっていますし、【灯】なんて独自の言葉使わずに単純に【魂】にしといたほうが絶対親切だろうな、とも思いつつ、譲れない部分でもあったので我儘を貫いてしまいました。
まぁ「呼び名は多数ある」としてるので、魂でも灯でも好きなように呼んでもらえたら嬉しいです。
私の名前(灯(あかし)にもなっていますが、その儚げな字面と色々な読み方や意味を持っている事が気に入り、ペンネームにも採用しました。
■【ルール説明3-変異カードの補足】
以上のルール説明を踏まえた上で、最後に【変異カード】の取り扱いについてです。
【変異カード】の項目でもチラっと触れましたが、【変異カード】は一度使用するとその【マッチ】中は二度と使えません。つまり【2ゲーム目】は使用した【変異カード】を消耗した状態で臨む事になります。
【変異カード】の使用によって空いた枠は【サイドデッキ】からも補充ができません。つまり仮に1ゲーム目の終了時点で【変異デッキ】が【4枚】しか残っていない場合は、その【4枚】の枠内で【サイドデッキ】のカードと交換する事になります(怪物カードは6枚まで入れ替え可能です)。
【一度使用した変異カードは基本的には再使用できない使い切り】という事を踏まえた上で【変異デッキ】を組む必要があるわけですね。
簡単にまとめると、【変異デッキ】は【デッドナイト】を除いた5枚のカードで構成するため、最大3ゲーム(決闘回数6回×3ゲーム=最大決闘回数18回)のうち、5回しか【変異カード】を使える場面がないわけです。
【変異カード】を途中で使い切った場合は、何の能力も持たない【デッドナイト】を使用するしかないため【怪物カード】を強化する事ができず、苦しい戦いを強いられます。
つまり【変異カード】を温存するため意図的に【勝負を見送らないといけない】場面が出てきます。
【変異カード】は考えなしにどんどん使うとピンチになる、という事です。そこら辺の選択がプレイヤーの腕に委ねられているわけですね。
使用した【変異カード】を回収するカードもテスト中なので、必ずしも【5回】しか使えないとは限りませんが…。
ややこしいですが、【変異カード】を消耗せずに毎回使えるようにすると、「同じような展開が頻発する」「ゲームとしての駆け引きが弱くなる」恐れがあるため、このようなルールに調整しました。
ちなみに【怪物カード】に関してはいかなる場所に飛ばされようが、ゲーム終了後に【怪物デッキ】に必ず戻ってきます。
例えば【怪物カードをゲームから除外する】タイプの効果で一時的にそのゲームから取り除かれたとしても、【怪物カード】だけはゲーム終了後に必ず【怪物デッキ】に戻ります。
【変異カード】だけは使用後に【虚空】領域という使い切りカード専用の場所に置かれる、少々特殊な扱いのカードという事ですね。
色々と一気に詰め込んだせいで長大な文章となってしまいましたが、
こんな素人の作った訳の分からないTCGのルール説明に興味を持ってくれる人はいるのだろうか…と思いつつも、記録として記しておきます。
今回の記事はあくまで【α版】時点のものなので、今後ルールに変更が加えられる可能性も大いにあります。
ですが骨組みまでは弄るつもりはないので、変更を加えるにしても微調整の範囲で収まると思います。
もし疑問点などございましたら、気軽にコメントしてください。
現在【α版】として制作した仮のプロキシーカードでテストプレイを重ねておりますが、ある程度バランス調整ができたら【体験版】として印刷用データを配布する予定です。その際は是非遊んでいただいて、感想や意見などもいただけたら嬉しいですね。
なにぶん友人と2人だけでテストプレイをしているので、試行回数が全く足りません…。友達が少ないとこうなります。
製品版の発売はコロナの行く末と私のイラストを描くスピード次第、といったところですが、一応来年の夏くらいまでにはなんとか製品版を完成させたいと思っています。
次回【制作記4】からはテストプレイ用に使用している【α版のカード】の紹介や、実際のゲームプレイの様子などをお伝えしていけたらなと考えております。
お付き合いいただき誠にありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?