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FACTSETから経済、株式市場をどう考えるか

こんばんは、お疲れ様です。最近花粉が凄くて毎日憂鬱です。鼻声だと時期が時期だけに変な目で見られるんじゃないかとドキドキしてます笑 
あと、全然効かないんだけどアレルギーの薬本当に1回1錠,1日2回までで合ってる!?1回で4錠くらい飲まないと効いてないんじゃない!?って思うことありません?マジでロキソニンくらい秒で効き始めてくれるアレルギーの薬ないかな、、あったら教えてください。


さて今回は、お昼の宣言どおりFACTSETから見た実体経済、株式市場をどう見るかということで書いて行きたいと思います。軽く晩酌してしまいましたので、読みづらいところがありましたらお許しください、、、。明日修正します笑

さて、簡単にFACTSETの内容をおさらいしてみたいと思います。
・2022年 Q1のS&P500利益成長率予想は4.8%と、2020年 Q4以来の低水準。
・2021年末時点でのS&P500利益成長率予想は5.8%で、1%下がってきている。
・7セクターでの下方修正が予想されている。
・2022 Q1について65社がマイナス、29社がプラスのガイダンスを発表した。
・S&P500予想PERは18.5。5年平均18.6を下回り、10年平均16.8を上回る水準。

ザッとこんな内容でした。
普通に読むと「インフレ率とウクライナ情勢が悪化して利益成長率が下がってきてるのね、じゃあ株下がりそうじゃん」ってなりそうですが、そうではないんじゃないかと思ってます。

実体景気の停滞が株式に与える影響は?2022年これまでの下落を考える。

さて、2022年に入って株価はダラダラと下落してきました。2022年1月以降の米国主要3指数はS&P500で約11%の下落、NASDAQ総合指数で約20%の下落、ダウ30で約9%の下落という結果でした。

特にハイテク関連銘柄の組み入れが多いとされるNASDAQ総合指数に関しては昨年1年間での上昇分を吐き出してしまったような動きでした。

日本株に置き換えて考えても、日経平均では約12%の下落でしたが、銀行や保険などの金融株や、商社株などのインフレ恩恵を受ける銘柄は大きく崩れなかったと思います。

まず、指数によって下げ幅にここまでのバラつきが出たのか考えてみましょう。

金利が上がるとなぜグロース(成長)株が下がるのか

この株価の動きには「理論株価」という考え方で説明ができます。
一般的な理論株価の計算式は以下の通りです。
現在価値=将来価値÷(1+金利×時間)

金利は分母側に回ることになるので、金利上昇するとPV(現在の理論株価)は下がっていくことになります。
この数式で、金利が大きくなると株価が下落することの説明ができます。

もう一つ重要な点になるのが、グロース(成長)株の多くは売上も利益も成長途上であり、将来の価値を見越して投資を行っている、という点です。

こういった視点から金利上昇はグロース株にとって逆風であるということになっています。

そして、2021年末の債券先物取引市場では、「0.25%の利上げを年3,4回」というシナリオを織り込んでいましたが、2022年に入り、FOMC議事要旨やQTについての話題が持ち上がり、「0.25%の利上げを年7回」という倍近い利上げを織り込みにいったことでグロース株を中心に大きく株価は下落することになりました。

ここまでが、2022年1月から2月23日までの相場の動きを主導してきた要因です。

そして、2/24以降の相場はウクライナ情勢に一喜一憂するような相場となり、日々のボラティリティは高まっているものの、方向性には乏しく、いわゆる「底練り」のような動きになっていることも注目点の一つであると考えています。

つまり、これまでの下落は金利上昇が主因であり、ウクライナ情勢が悪化してから、株価は方向性を見せていません。
これは、次の材料を待っているからではないかと考えています。その材料が、"FOMC"なのではないかと考えています。

米国の景気減速下で金利政策はどうなるか

さて今回のFACTSETの内容は、「景気が思ったよりも強くない」というものでした。S&P500企業の利益成長も下がってきている。戦争も長期化しそう。
インフレは元々3月にピークアウトかも、という話も出てきていた中で戦争が起こり、インフレも長期化してきそうな様相です。
であれば、今回のFOMCにおいてFRBはハト派に徹するのではないかと思っています。

今のFRBが迫られている決断は、例えるなら車を運転している時、スピードが出過ぎていたのでブレーキを踏もうとしたら斜め前から車が突っ込んできたので、アクセルを踏んで回避しようとする、そんな状況とも言えるかもしれません。
通常時であればブレーキを踏みますが、非常時の際にはブレーキを踏んだら事故になってしまう場合も往々にしてありますよね。


そして、前回の記事でも書いたように景気後退は確実に需要を減退させます。
昨今のインフレは、コロナからの社会の正常化の過程で需給バランスが狂ってしまった状況だと思います。需要が減退すれば、インフレは自然死する部分が出てくるのは当然のことです。
時期的に考えても2021年5月には既に前年比5%のCPIの上昇が始まっていたことを考えれば(数字上だけでも)収まってくるのは時間の問題と思います。


とはいえ、利上げに全くのストップをかけることはしないと思います。
今回のFOMCでは、0.25%の利上げがあるのは間違いないと思いますし、5月、6月においても0.25%づつの利上げがメインシナリオだと思います。
それでも、今は株式市場が年初の金利水準まで織り込んでいる状況なので、短期的には売られすぎたハイテク株への資金逆流が起こるのではないかと考えています。

そして、これは業績相場から金融相場への一時的な逆回転ではない可能性が高いかもしれません。
何せイレギュラーなことばかりですので頭の中をフラットにすることが重要な時期ですね。

日本株への影響

日本株に与える影響も小さくないと思います。FRBのハト派姿勢が観測されれば、米国株も回復し始め、日経平均にも心強いサポートになるのではないかと考えていますが、忘れては行けないのは、米国景気はそこまでの強気ではない、ということです。
現代のグローバル社会において、米国、中国の不況は日本の不況です。

つまり、現在の相場環境は米国の主要株式指数の利益成長率が下がり始め、中国ではコロナが再び蔓延し、厳格な統制を敷いている。しかもワクチンの有効性はよくわからない。といったような不安定な環境です。

例えば、銀行株、商社株、資源株などは世界的に金利が上昇していく、景気も拡大していくという前提で買われていた部分があったと思いますが、世界景気が停滞する可能性が出て来れば話は別ですよね。
一気に景色が変わってくる可能性も否定できないので、この相場ではいわゆる「ガチホ」はせず、トレンドに素直に乗っかるよう心がけないと含み損だらけのポートフォリオになって退場、、、なんてこともあり得るので結論を決めてかからないよう相場に臨みましょう。

というところですが、今晩はFOMCです。
また明日FOMCについて書きたいと思います。本日は寝落ちます。。お休みなさい。

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