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校長ポスト。心の距離を縮める手書き文字。

子どもたちの不安を解消し、校長との心の距離を縮めるために、校長室の前に校長ポストを置きました。
 
が、最初は全く反応がありませんでした。

ある日、子どもたちに「なぜ、だれもお手紙を書いてくれないのかなあ?」とたずねると、

「だって、どの紙にどんなこと書いたらいいのか、分かんないもん」との声が返ってきました。

そこで、ひと工夫することに。

次の月曜日の朝会で「校長先生ポストの横に、お手紙を書くための用紙と鉛筆を用意しました。それを使って、校長先生に聞いてみたいことや学校でしてほしいことなど何でも気軽に書いてください。楽しみにしていますね」と呼びかけました。

すると、少しずつ手紙がポストに届くようになりました。

1年生からは「おにごっこをしてください」

2年生からは「こんど、ドッジボールをいっしょにやってください」
などのリクエストがあり、時間を見つけて
子どもたちと一緒に汗をかきました。

3年生からは「学級新聞ができました。あげます」
と、上から目線の手紙とともに、イラスト付きのかわいらしい新聞が届きました。

手紙の返事は、必ず教室へ出向いて「○○さ~ん、お手紙ありがとう!お返事に来ましたよ~」と、本人に直接口頭で回答しました。

するとこの様子を見ていた周囲の子どもたちは、こぞって校長ポストに手紙を投函してくれるようになります。

しかし時には、

「○○さんから、いじわるされて悩んでいます」のような相談もあり、そんな時にはすぐに学級担任につないだり、直接校長が話を聞いたりして、解決に向け取り組みました。

このような深刻な相談が多くなるのではと心配しましたが、実際には全体の1割以下です。

その後も子どもたちの校長ポストへの投函は続きました。

「夏休みの読書感想文の宿題をなくしてください」

「うさぎとねことハムスターをがっこうでかいたいです」

「夏休みに学校でお泊まり会をやってください」

「ハロウィンパーティーしますから、ぼくのクラスに来てください」

「毎朝、校門で校長先生とハイタッチすると元気がでます。ありがとうございます」

校長ポストを通して子どもたちとの間に絆が育まれ、心の距離がグッと近くなりました。


本当は伝えたいけど直接言えないことも、文字にすると素直に伝えることができます。メールやLINEでのやりとりに慣れた時代だからこそ、手書きの文字には深い意味があります。

もしあなたにも気持ちを伝えたい人がいるなら、久しぶりにペンを手にとってみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございます。

明日も絶好調!
        

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