教え子と私
先日、ありがたいことに、
絶好調な元校長の記事が、
中日新聞に掲載されました。
マスコミの影響力は絶大で、
これを機にブログの読者が増えました。
他県の方から
わざわざご連絡をいただいたり、
これまで音信不通だった教え子たちと
繋がることができたりして、
感謝感激です。
卒業アルバムを眺め、
教え子との懐かしい時代に
思いを馳せることができるのは
教師の特権です。
教師になりたての頃は、
校内暴力の最盛期。
どうしても高校へ行きたいから助けて!
と、泣きついてきた生徒には、
手作りの学習プリントで毎日添削指導しました。
乱れた生活から立ち直りたいと願う生徒とは、
交換日記を通して、
望ましい方向への気付きを
少しずつ積み重ねていきました。
顧問であった野球部の生徒には、
有り余るエネルギーをプラスの方向で生かせるように、
練習によって汗を流す快感を伝えました。
不良グループから抜け出したいという生徒とは、
時間を超越して話し合い、
将来の夢について考えさせ、突破口を探りました。
今から考えれば、
決して効率の良い方法ではないかもしれません。
しかし、そこには
生徒と私との
心の通い合うものがありました。
こうした経験があったからこそ、
どのような苦しい状況からも
逃げ出さずに続けてこられたのだと、
しみじみと思います。
教えたというよりも、
必死で生きる生徒たちに
教えられたことの方が
多かったのかもしれません。
新卒のときの卒業生とは、
「先生のおかげで高校に進学できました」
と、あいさつに来てくれるようになって以来、
今も連絡を密にしています。
その教え子が、
「退職後は講演会やるんでしょ、頑張ってね!」
と、今度は、私を励ましてくれました。
37年の時を経て今尚、
教え子としっかり繋がっている幸せな私です。
教師冥利に尽きる、とはこのことですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
明日も絶好調!