お気に入りの絵本の話
子どもと関わる仕事をしていたって、我が子の子育てはわからないことだらけ。
我が子が少し大きくなったいま、発達について学ぶと、それ昔知りたかったー。と思うことがたくさんありました。
このメッセージが、どなたかの心に届き、その方の子育てが、より温かいものとなるヒントとなれたら嬉しいです(* ´ ▽ ` *)
『お気に入りの絵本を見つける話』
お子さんは、お気に入りの絵本はありますか?
絵本の世界は奥深く、絵本の読み聞かせがもたらす成長発達は、とてもたくさんあります。
選び方や、読み方。小難しい色んな解釈がありますが、
私は何よりも、大好きなお家の方が、自分の為に読んでくれるぬくもりや、そのとても贅沢な時間が、圧倒的に子どもの心の安定に繋がり、そして、安定するからこそ、成長に繋がると思っています。
それは、どんなに素晴らしい声優さんが朗読してくださっても、かなわない安心感だと思っています。
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さて、皆さんは絵本をどのように選びますか?
お子さんや親御さんが選ぶと、なんとなく似たような絵本を手に取ることが多いと思います。それはそれでとても素敵ですが、
「幼少期は、いろんな種類の世界観に触れて欲しい。」
という出版社の方々の思いが形になっているのが、園でもよく購入されている、月刊絵本です。年齢別になっていて、発達段階に合わせた形で、一年を通して様々な絵本と出会えるようになっています。
もちろん、本屋さんにも置いてありますよ(^^)d
ぜひ、いろんな出会いの中から、お気に入りの一冊を、時々見つけて欲しいなぁ。と思います♪
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たくさんの絵本の中から、大好きな一冊が見つかったら、子どもたちは繰り返し読んで。と伝えてきます。
『えーまたこれ?』と思うかもしれませんが、ぜひ読んであげてください。
以前、絵本の研修へ行ったとき、お気に入りの一冊は、お気に入りの音楽だと思ってください。と言われたことがあります。
『大好きな歌のサビにきたら、あーこれこれ。と嬉しくなるでしょ。絵本も一緒。
繰り返し聞きたくなるの。サビに来て早送りされたら、え?と思うでしょ。だから、早口で読んだり、こそっと飛ばして読んではダメですよ。』と教えて頂きました。
絵本を読んであげる贅沢な時間。
何歳まで楽しめるのか。
あと何回やってあげられるのか。
子どもは大きくなり、その贅沢な時間を忘れてしまっても、親は覚えているものです。
『ちっちゃい時ね、これ読んでっていつも持ってきたんだよー。お陰で暗唱できるようになってたわ(笑)』
なんて話をしてあげると、『えー忘れたー』と、嬉しそうに耳を傾ける思春期の我が子たちを見ていると、
再びその贅沢な時間をもらっている気持ちになります。
どうぞ、親子の思い出の一冊を作ってみてくださいね。