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【子育て】聞いて理解できる言葉と、実際に使える言葉は"格差"がある話

子どもと関わる仕事をしていたって、我が子の子育てはわからないことだらけ。

我が子が少し大きくなったいま、発達について学ぶと、それ昔知りたかったー。と思うことがたくさんありました。

このメッセージが、どなたかの心に届き、その方の子育てが、より温かいものとなるヒントとなれたら嬉しいです(* ´ ▽ ` *)


『語彙力(ごいりょく)』


語彙力(ごいりょく)って言葉を知っていますか?

語彙力とは、
「どれだけ多くの言葉を知っているか」および「どれだけ言葉を使いこなせるか」
に関する能力、を意味する表現。

『単語の知識』ならびに『運用能力』のことです。


子どもに限らず、聞いて理解出来る言葉の数と、実際に使いこなせる言葉の数には、大きな差があります。

海外の言葉に置き換えると分かりやすいですが、
『聞き取ることは多少出来ても、喋れない。』を経験したことはありませんか?


言葉を覚えるとき、耳で聞き、それから喋れるようになります。

まだ文字から記憶することが難しい乳児・幼児期の子どもたちにとって、

いま使っている言葉は、

聞き馴染みのある言葉か、とても印象深い言葉。もしくは、日常の中で必要な言葉を使っています。


お子さんは、いまどれくらいの単語を使いこなすことができていますか?

阿吽の呼吸が生まれている『親子』関係の中では、意外と「ちょうだい」「手伝って」「いいよ」「ありがとう」の言葉がはぶかれていても、生活が成り立ち、言葉を使えていない場合が多いものです。


ある研究結果でとても有名なものがあります。

「親が子供に聞かせる言葉の量、語彙の豊かさ、承認の回数、それと親同士が話す会話の量が、子供の言葉の習得とIQにポジティブな影響を与えた。一方で、親が子供に命令や禁止の言葉を多くかけるほど、子供の言葉の習得とIQにネガティブな影響を与えた。」というものです。『ダナ・サスキンド 「3000万語の格差」参照』


毎日繰り返される日常生活の中で、たくさんの言葉を、まずは聞かせてあげて欲しいなと思います。そして余裕がある時には、

『絵本を読む、しりとりなど言葉遊びをする、なぞなぞをする』など、語彙力を広げたり、会話のきっかけにもなりそうな遊びを楽しんでみるのもいいですね。

子どもの言葉の獲得の臨界期は、12~13歳頃と言われています。そして、その時獲得出来ている言葉の数も個人差がとても大きいです。

言葉はコミュニケーションの大事な『手段』です。
つまり、コミュニケーションの中で、大きく育ちます。

まずは、『聞いて理解出来る』単語を増やすために、日常の中で、単語数を意識できる会話や、遊びをできるといいですね。

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