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日本版「最強のふたり」~重度障害者と外国人ヘルパーの日常~
日本版「最強のふたり」
「最強のふたり」という映画をご存知でしょうか?
あらすじ
車いす生活を送る富豪と、彼の介護をするスラム出身の黒人青年という、まったく境遇の異なる2人が深い友情で結ばれていく様を描き、本国フランスで大ヒットを記録した、実話がベースの感動ドラマ。
フィリップを演じるのは、セザール賞に輝くフランスの名優フランソワ・クリュゼ。
ドリス役にはコメディアンで俳優のオマール・シー。
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そんな、フランスでおきた奇跡の実話が、今「日本版❝最強のふたり❞」として、重度障がい者の近藤さんと、外国人ヘルパーの日常が、TikTok上で人気を集めています。
24歳の頃、重度障がい者に
動画の出演者でもあり、自ら編集も手がけているのは、重度障がい者である近藤佑次さん(37)です。
近藤さんが障がいを負ったのは、24歳の頃。活発な青年だった近藤さんはトランポリの挑戦中に、頭から落下し、首の骨を折り、頸髄損傷を負ってしまったのです。
頸髄損傷を負っているため、肩から下に麻痺が残ってしまいました。
当時の近藤さんは「まだ24歳なのに・・・」と落ち込んでいたそうです。
YouTubeで知った「最強のふたり」
落ち込んでいた近藤さんですが、重度障がい者の存在を知ってほしい。そう強く思うようになりました。
そして、TikTokで動画投稿をはじめたのです。
私は、YouTubeで知ったのですが、近藤さんと外国人ヘルパーさんとの掛け合いがユーモラスで、外国人ヘルパーさんへの偏見のようなものがあったのですが、その偏見は動画を見て、消えました。
おすすめの動画「焼かない?マジ?」
近藤さんと外国人ヘルパーさんとの軽妙なやりとりがみれるのは、アカウント「ウガリだいすき」です。
お刺身が食べたいという近藤さんに対して、「焼かない?マジ?」と本気で心配する外国人ヘルパーさん。
これは、国の違いでよくあることですね。
そのほかにも、日常の介護の様子や、ストーマパウチ(排泄物や分泌物をためる装具)を取り付ける手順も動画にしています。
日常を切り取るだけでなく、目的の一つとしてあったのが、自身の「介助マニュアル」だったといいます。
私のおすすめは、「ラマダン(断食)」に入る外国人ヘルパーさんが、「断食は楽しい!」と言っている動画です。
これもまた、国の違いなのでしょう。
断食なんて大変なことなのに、なぜ楽しいのか?
国や宗教が違うだけで、こんなにも考え方が違うのかと教えてもらった動画です。
ラマダンとは?
ラマダンとは、約1ヶ月間断食するイスラム教徒の義務のひとつです。
ラマダン期間は毎年決められていて、日の出から日の入りまでの間断食します。
飲食以外には悪口・嘘・揉め事・欲望なども断ち、普段よりもいいふるまいをしなければなりません。
すべての欲を捨て身も心もきれいにした状態で神様に献身と奉仕をします。
ラマダンで自分自身を見つめ直したり、自立心を育てて人に依存しない精神にしたりするのも目的のひとつです。
最後に
近藤さんは、積極的に社会に関わろうとして行動しています。地域の清掃活動や、消防団へも入り、障がい者とは思えない、フットワークの軽さを思い知らされます。
しかし、これは近藤さん自身が「重度障がい者」であることを多くの人に知ってほしいという願いからの力かもしれません。
参考サイト
外国人ヘルパーと重度障害の男性、動画発信 「鉄板ネタ」で需要発見