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『ソースフルギフト』。精神科に入院している患者に、衣服などを届ける社会福祉の取り組み。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

2022年の厚生労働省の実態調査によりますと、 精神疾患の総患者数はおよそ419.3万人で、増加傾向です。

精神科の入院患者数はおよそ30.2万人と、過去15年間で減少傾向である反面、精神科の外来患者数は増加傾向で、 精神疾患を有する外来患者の総数はおよそ389.1万人と、増加しています。

そんな精神疾患で入院する患者さんへ衣服などを届ける『ソースフルギフト』をご存知ですか?

『ソースフルギフト』を立ち上げた女性は、精神科の閉鎖病棟に入院した経験を持ち、精神科病棟に入院する患者さんへ、無償で衣服などを贈る活動を継続しています。

「ゆっくりとね」「ひとりじゃないからね」。『ソースフルギフト』の趣旨に共感した人たちからの応援メッセージを手に、「外と繋がっている感覚や、病棟の外で待っていてくれる人がいるイメージを抱いて頂ければ」と述べました。

今回は『ソースフルギフト』の理念について発信していきます。

『ソースフルギフト』が誕生したきっかけ


『ソースフルギフト』の発起人の女性は、神奈川県藤沢市出身です。短大を卒業した後、会計事務所などで仕事をしてきました。現在は神奈川県川崎市在住で、2021年4月から『ソースフルギフト』の活動を継続しています。

『ソースフルギフト』とは、神奈川県横浜市に拠点を置いた一般社団法人で、正式名称は英語名の「Thoughtful Gift」。役員2人、ボランティア16人の18人で活動しています。衣類や歯ブラシ、シャンプーなどの消耗品、食品など必要な贈り物のリストを作成し、WEBとFAXで依頼を受け付けています。

女性によりますと、精神科には、薬を貰い来て即入院するケースなど、入院への準備ができない場合も多いとします。女性自身の精神科へ入院する時には準備期間がありましたが、事故などを防ぐべく、紐や液体が付いた持ち物は禁止され、準備した半分程度しか病棟に持ち込めませんでした。

「私以外の患者さんも同じ様の想いを抱いているのでは」と考え、患者の孤独や寂しさにそっと寄り添う1つのツールになればと『ソースフルギフト』の活動をスタートしました。

『ソースフルギフト』の活動を始めたばかりの頃は無償の贈り物を精神科病棟から警戒されることもありましたが、口コミで『ソースフルギフト』の活動が伝わり、今までの支援件数は77件になりました。神奈川県内13病院に利用が浸透しています。

贈り物は、ミーアキャットから冠して「ミーアの贈り物」と命名されました。患者さんや看護師らからの依頼を受けて、衣服や食べ物、衛生用品などを送り届けています。

精神科病棟のケースワーカーからは「患者さんとのコミュニケーションが取れるきっかけになりました」との声が届き、患者さんからも「緊急入院で金銭も持っていなくて、助かりました」とメッセージもありました。

「周囲の人には頼れない人も多いので、ヘルプを発信していいというのを伝えられれば。私も『ソースフルギフト』の活動を継続する中で、頼れる人ができました」と説明しました。

2022年3月と6月には入院患者に向けたメッセージを街なかで募集し、170枚も寄せられました。今までに大手引っ越し会社やTV-CM制作会社などの企業やNPO、個人から寄付を募りました。贈り物の中でも患者さんからの希望が特に多い衣類は寄付ではなく、購入して贈ることが多いということです。

参考:<かながわ未来人>精神科病院の入院患者に無償で贈り物 「ソースフルギフト」代表・菊池奈々子(きくち・ななこ)さん(34) 東京新聞(2022年)

「企業樣で廃棄する予定のものがあれば寄付して頂きたいです。患者さんが精神科病棟を退院した後、自分のことを応援してくれた企業を見つけられる様に、協賛して下さる企業を増やしていきたいです」と語りました。

『ソースフルギフト』の活動や寄付の詳細は、公式ホームページ(https://www.thoughtfulgift.org/)まで。

私と精神科。

私は1回精神科に入院になりそうだった頃があります。

1ヵ所目のA型事業所で上手くできないことを、他の人もいる前で、社長とサービス管理者から、「あなたって何をやらせても駄目ね。本当に何もできないのね」と、出勤の度に叱責され続けました。

それを繰り返す中で、「私って駄目な人間なんだ。生きていると駄目なんだ」と、どんどん気持ちが落ち込み、すぐ泣きわめいて、顔色もかなり悪くなっていきました。

社長とサービス管理者の二人の叱責は、私の母にまで及びました。

私がそんな中で発達障害の関係で通院している精神科に行くと、当時の主治医から「このままだと心が壊れてしまう。壊れたら元には戻れない。精神科に入院しないといけない寸前にまでなっている。仕事は辞めるべきだ」と、ドクターストップがかかり、退職しました。

その後2ヵ所目のA型事業所に行きましたが、そちらはさらに実力主義な会社でした。利にも薬にもならない私は、底辺でヘラヘラするしかありませんでした。

私は1ヵ所目と、2ヵ所目のA型事業所で、優秀な人が退職をすると決めた時、「あなたがいなくなったら困る」と、何度か呼び止めているのを観ました。

私は2ヵ所目のA型事業所には5年以上いましたが、「このままじゃ駄目だ」と一念発起し、TANOSHIKAに入社しました。

利益にもならなかった私は、1ヵ所目でも2ヵ所目のA型事業所でも、「あ、そうですか」な感じで、辞めれました。

元々趣味で17年以上文章を書いていたとはいえ、2023年10月16日現在で、会社が運営するサイトに508記事載って、まだ掲載されていないのを合わせると、620記事以上書いて、ずっと駄目な人間だと言われ続けた私が、今はこうなるとは思ってもいませんでした。

今は体調が以前に比べたらとても良い方だと思いますが、今体調が良いのは、やりたいこととできないことのギャップが大きかった以前に比べて、思い描く夢や希望と現実に差が大きくないことなのかもしれません。

後以前は私の話なんて一切聞いて貰えない職場ばかりでしたが、今は小さい悩みでも、「どうしたの?何かあった?」と、話を聞いて貰え、私も積極的に自分の考えを口にできる環境なのが、精神的な面ではとても大きいと思います。

精神科入院の一歩手前まであった時に比べたら、凄く今恵まれた環境で仕事ができていて幸せに感じています。


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