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猫はなぜマタタビに反応するのか?蚊との因果関係にアリ!?研究にて解明。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
なぜ猫はマタタビに反応するのか、知っていますか?好きだから?そんな単純な理由からではありませんでした。実は猫が反応するマタタビには、蚊との因果関係がありました。

この行動を研究で解明した、岩手大農学部応用生物化学科を卒業し、大学院を経て研究所に勤務する女性は、今年2022年最優秀賞を受賞しました。女性が勤務する研究所では、研究に協力する約20匹の猫に、著名科学雑誌にちなんで、「サイエンス」「ネイチャー」「セル」などの名前を付けています。

今回は明らかとなった猫とマタタビの関係性について、ご紹介致します。

猫がマタタビに反応する理由


どうして猫はマタタビに反応するのでしょうか―。長年疑問が投げかけられてきたことを科学的に解明し、蚊が好まない成分を体にこすりつけて蚊除けをしようとする行動からだと発見しました。この研究結果を解明した女性は今年2022年、世界最大の科学者団体「米国科学振興協会」が開催する「学生ポスターコンテスト」の生化学・分子生物学部門で最優秀賞を受賞しました。そのことを受けて2022年3月には、世界的科学雑誌[サイエンス]に女性の名前が掲載されました。発見した女性は、「沢山の方に研究に興味を持って頂けて嬉しいです。今後も、大好きな科学、動物の研究を継続していきます」と力を込めました。

女性は小さい時から猫が大好きで、マタタビを嗅いで猫が床の上をゴロゴロと転がってくつろぐ姿を「可愛いなぁ」と思うのと同時に、「どうして猫だけがマタタビに反応するんだろう」とずっと疑問でした。

岩手大農学部に進学した後で、2018年秋から猫の生態などを研究テーマにした教授(当時・准教授)の男性の研究室に所属しました。研究テーマに選択したのは、子どもの頃からずっと疑問だった「マタタビによる猫の反応」でした。

これまで、猫はマタタビの葉に含まれる化学物質「マタタビラクトン類」を好むと想定されて来ましたが、教授の男性らの研究で解明したことは、「ネペタラクトール」により猫が強く反応を表すことでした。ですが、そもそもどうしてマタタビに反応する理由は分からず、ネペタラクトールを染みこませた濾紙(ろし)を猫に嗅がせて「多幸感」に関連する神経系の変化を調べる実験も繰り返し行いましたが、解明には至りませんでした。

女性が研究が行き詰まりかけていた2020年1月、動物行動学が専門の偉大なジェーン・ハースト英リバプール大教授へ、アドバイスを求めたのが考えが転換されるきっかけとなりました。

「濾紙をケージの天井に貼ってみたら」とアドバイスを受け、その通りに行っていくと、猫は天井に手を伸ばし顔をこすりつけ始め、地面には見向きもしなかったといいます。「床でマタタビに反応していたのは、身体に寝っ転がって何かの成分を付けようとしていたからでは」と仮説も浮上しました。

文献を調査していくと、構造が類似している化学物質「ネペタラクトン」に蚊が好まない成分があると発見しました。実際に蚊を用いて実験を重ねた結果、猫に「ネペタラクトール」の成分を付けていると、猫にとまる蚊の総数も半減されたことも分かりました。「猫がマタタビに反応するのは、蚊を避けるためだった」という仮説の大きな裏付けにも繋がりました。

参考:なぜ猫はマタタビに反応するの?…理由は「蚊を避けるため」、突き止めたのは猫好きの院生 読売新聞(2022年)

今回の研究を発見した女性はコメントで、「思いがけないところに秘められた解決策を見いだすのが、基礎研究の大きな魅力となります。子ども達にも科学の面白さを肌で体験して貰いたいです」と述べました。動物の行動原理を化学的に明らかにする「化学生態学」の研究を介しながら、これからも科学の魅力を発信していきたいといいます。

私が小さい頃、


マタタビではありませんが、猫じゃらしが横の土地に沢山生えていました。マタタビで言えば近所の同級生が家で猫を飼っていた時、その猫がマタタビに反応して、とろーんとなっていたのを思い出しました。

好きなものを活かせる職業についている人は、その好きなものを追求して研究を重ねて、実証出来ることが毎回凄い行動力だなと思います。同じ猫好きな人が、自分の飼っている猫の病気を治す為に、腎臓病の治療薬を寄付金を集めたという話も以前見かけました。

好きがこうじてこれが強みになる。そのことが表された、典型的な研究だなと思いました。これからも猫が好きという、好きなことを貫いて欲しいなと思いました。


AKARIというサイトでも記事を書いているので、良ければこちらも読んで下さい。

https://akari-media.com/author/tasuki/

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