【5】不登校生活の中の、もやもや
軽すぎる文面でお送りしている不登校体験談5話目ですね。小1、学校に行かなくなったものの親からも先生からも「学校行きなさい」とは言われなかったという環境での不登校。
とはいえそこは20数年前です。今よりも「学校行かない子ども」は珍しかったし、不登校についての情報もそんなに多くなかった。
(いまならネットで検索していろんな情報がすぐ出てくるんだろうけど、まだパソコンさえそんなに一般的でなかった。。なんだか大昔みたいだね。。)
たしか不登校に対する社会の反応も、今よりもうちょっとネガティブでもあったんだな。「学校に行くのが普通」「行かないのはおかしい」って雰囲気がなんとなくあったし、たまーにテレビで不登校の問題が取り上げられるときは、「不登校は子どもに問題がある」「学校に行かせるにはどうするか」なんて方向性の話もまだ出たりしていたような…(時代…時代を感じる…あぁぁ…)
子どもだった私にとっては、自分の親、先生、今までテレビとかで見聞きしたりした情報しかないなかで
たぶん私、目立つ。
ということ、そして、
私のことを見る大人や同級生からは
「どうして学校行ってないの?」
と疑問に思われる存在だ。
ということを感じ取るようになりました。
すると、ここに解決すべき問題が生まれます。
私べつに、目立ちたくない。
あと「どうして?」にたぶんうまく答えられない。
いろいろ検討した結果、私がとった方法は
こそこそすることでした。
いや、当時「こそこそしよう」なんては思ってなかったんですけどね、
あの頃の自分の行動を表現したり、気持ちを言葉にしてみると、そうなんですよねぇ。
たとえば、平日の昼間に母親とうろうろしていると、
「学校はどうしたの?」と聞かれたりすることもあります。
そのとき「風邪で」とか「体調が悪くて休んでる」ということにするんです。
体調が悪いのはもちろん嘘です。元気です。
家の中でジャンプスキップ余裕です。今からプール行く?って言われたら「行くー♪」と即答するかもしれないくらい元気です。
でも、正直に「学校行ってない」と答えると、
「学校に行っていないの?なんで?」とか「ん?どういうこと?」が降ってきちゃうかもしれない。
それが体調のせいにすると、一言で済むのです!
「あらそうなのぉ」と言われるだけで済んだりする!
というわけで、大人に「学校は?」と聞かれたとたんに私は病人に変身するのです。
ついでに、先手を打って「外に出ているときはあまりはしゃがない」というワザも使ったりします。
こそこそしてる。
平日の日中が終わって、下校時間になっても・・・
その時間になると今度は同級生と会う可能性があるわけで。そこで何か聞かれたり言われたりするのも面倒だなーと思って、それはそれであまり外出たくなかったんですよねえ。出てもなんか同級生がいないか気になる。(いたらどうするのかって?反対側の道路歩いたりしつつなるべく顔を見られないようにしてやり過ごすのさ!)
・・・こそこそしてる。
しくしくしく。
その結果、常にこそこそしている気分になりました。
「小学校何年生?」と聞かれて
「〇年生」と答えたときに
「・・・行ってないけども!」
と心の中でツッコミを付け加えたりしてたよね。
嘘じゃない。嘘じゃないけど全部言ってない。みたいな、とても微妙な気持ちになります。これ。
「彼氏いるの?」と聞かれて
「いるよ(半年間返信ないけど)」と言っているような気分です。いやどうかな。
しくしくしく。
正直でいたい気持ちと、面倒を避けたい気持ちとの折り合いがね、小学校低学年にはハードル高かったっす。ああ、心の片隅にいつもある、もやもやもやもや。
それもまた、私の不登校生活の一面でした。
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