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サイボウズUXCAFE「UXリサーチャーというおしごと

私が個人的に大好きな会社であるサイボウズ。UXCAFEで開催されたイベントにしごおわ同期と参加してきた。そしてとっても面白かったのでいつもとテイスト違うけどイベントレポ書いちゃう。

こういうイベントレポを書こうとすると、言ってたことと違ったこといってたらどうしよう、とか思って懸念しがちなのですが、学びはアウトプットしてからこそ身につくのだーーーと自分に言い聞かせてぽちぽち書きます。


1.オフィスがすごいよサイボウズ!

エレベーターをおりると奥に緑おいしげる空間が見えてきた。
よく見ると動物の姿も。
この時点で一般的な会社っぽくなくてわたしのテンションはぐーーんと上がるのですが近づいてみるともっとすごい!

ロビーの奥にはカラフルなイスとテーブル、ハンモック、バーカウンターもありました。

プチオフィスツアーも社員の方にしていただきました。

会議室の名前は種子島、ヒューストン、ケープタウン、、、

どこも結構マイナーな名前。遠い地に飛躍するという意味も込めて世界中の島の名前をつけているみたいです。

「次の会議どこ?」
「ヒューストンだわ」
って会話してみたい。

オフィスツアーのあとはいよいよイベントの始まり。

BeerBeautifulをコンセプトにしたクラフトビールブランド、COEDOビールで乾杯。
お洒落な空間で目の前にはおいしそうな食べ物とビール。

なんて素敵な空間なんだ、、!

素敵な雰囲気の中、ライトニングトークが始まりました。

2.新卒US出張体験記!

自己紹介で、ボディビルダーをしていて、あだ名が王子で、新卒で入社、配属されすぐにサイボウズのアメリカ支社に出張にいった。

パワーワードの連発で、ずるい。絶対に印象に残る自己紹介やんと思いました。

出張の目的はサイボウズのプロダクトのヒアリング。

2人一組でヒアリングをし、同時に横でペーパープロトタイプを作っていくというもの。

そんな経験から王子さんが学んだこと

「スピード感のあるプロトタイプは喜ばれる」


プロトタイプがすぐにできると見せて、感想をもらってまたさらにブラッシュアップができる。
日本人はとくに議論しがちで実際に手を動かすまでに時間を費やすといわれているので、とにかくすぐに手を動かすこと、
ラピッドプロトタイプってやっぱり大事だなと思いました。

「事前の顔合わせが大事」


まったく知らない人よりかは少しでも知っている人だと意見が言いやすかったり、どういう意味合いでそれを言っているのかが理解できる。
これは今回のヒアリングに限った話ではなくてビジネスの世界において共通して言えることなんじゃないかと思う。
その人がどんな価値観や考え方、バックグラウンドをもっていて話しているのかを知ることだけで、コミュニケーション齟齬はかなり軽減されそうな気がする。

「クライアントの声を鵜呑みにしない」


言ったことを事実だととらえてそのまま反映させることが必ずしも問題解決に繋がるとは限らない。
言葉のウラにあるほんとの想いとかニーズを見極めることが大事。

3.VisionOutに挑戦するUXリサーチャーの悩み

日産で自動車の自動運転の開発にかかわる人のお話。
日産では人間中心設計プロセス、HCD-processを使ってプロダクト開発をしているとのこと。

まずはユーザーを理解することから始める。
そして「自動運転」をなぜ作るのか。
「自動運転」そのものに価値はない。あくまでも手段でしかなく、
その先の届けたい価値は何なのかを考えることが大事なのだという。

このプロセスの特徴としては「課題」から出発しないということ。
ストーリーがあって、エピソード(事実)がある。
そしてそのエピソードの中にある発見をみつけること、ここまでの一連の流れがストーリーテリングである。

これまでは問題解決を繰り返すアプローチをしてきたが、
これからはまだないものを作るアプローチが必要になってくる。
ProductOutからVisionOutへ。

私も企業が売りたいものとか見せたいものじゃなくて、ユーザーの心を満たせるものを作っていきたいと思っているので、VisionOutの考え方はこれからも積極的に取り入れていこうと思った。

4.ユーザビリティテストから始めるUXリサーチ

LIFULLでUXの業務に関わる方のお話。

ユーザーとの観察や対話を通して、「サービスが伝えたいこと」と「利用者が受け取っていること」のギャップをあぶり出しサービスの伝え方を変えていくというお仕事。

社内でどうUXを浸透させていくのか、まず何から始めるのか難しいけど、
できるところから、無理なく始めていけばいいじゃないという言葉が印象に残った。



5.UXリサーチャーとして大切にしていること

クラウドワークスでUXリサーチャーとして働いている方の話。

UXリサーチャーとは
『人間中心設計を活かしてチームの進む方向をイイ感じにしていく人』


UXリサーチャーとして大切にしていること

①問いを正しくたてる
問いを正しくたてないと、ユーザーの私生活に詳しくなって終わってしまう。
次のステップまでイメージできているか、
チーム内で立てた問いの粒度はあっているか、
が大事!

②事実を集める
分析するときに本質がみえるように「行動」を事実として集めること。
またユーザーインタビューをする際は「WHY」を聞かないこと。
なんで○○したの?と聞くと、聞かれた瞬間からそれを意識して答えてしまう。答えられる
「意識」と「無意識」を見極めることが大事で、無意識は行動に現れるし、そこに本当のニーズが隠れている。

私も最近、提案するにあたっての調査でユーザーインタビューをしたが、
知りたい情報をいかにストレートになんで?と聞かないで、得られることができるかをすごく考えることがあって、すごく難しかった。

言葉によりも言葉にならない潜在的なニーズにいかに気づけるか、が大切なんだと思った。

③事実だけをみない
②と若干、矛盾しているけど事実だけみすぎると気づけないものもある。
集めた事実の裏にあるユーザーの心の声をつかめているかを見極めないといけない。

例えば下に三人のユーザーがいる。
ユーザー①「コンビニに行きたい!」
ユーザー②「自販機どこ?」
ユーザー③「川にいきたい!」
3人ともそれぞれ言ってること(行きたい場所)が違うけど、
実は3人とも「水がほしい」という同じ想いがある。

言葉だけ拾うとみんな目的地が違うんだなと思うけど、言葉の裏や背景を知ることでインサイトに気づける。

言われたことを形にするだけじゃ、体験は改善されない!

以上、私の雑多なメモをギュギュっとまとめてみた。
イベントレポって難しい。
そしてUXリサーチャーの仕事も難しい。
難しいからこそやってみる価値はありそう。

今の自分の業務にも少しずつUXの視点を取り入れて、いずれはUXがメインになるような仕事に就きたいなと思う。

まずはできることから少しずつ。

平日の仕事終わりにさわやかな疲労感と新たな発見をした喜びでルンルンな気分でこの日は岐路につきました。


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